高田馬場駅を降り、早稲田通りから一本中に入った閑静な住宅街に突如現れた、ウッド調の空間。学生街・高田馬場を忘れさせる落ち着いた雰囲気のイタリアンバル「HYGEIA(ハイジア)」(運営:EVERLASTING GROWTH 、東京都北区、代表:早矢仕友也氏)が、4月22日にオープンした。代表の早矢仕(はやし)氏は、グローバルダイニングにアルバイトで入り、恵比寿の「ZEST CANTINA(ゼストキャンティーナ)」、「Cafe La Boheme(カフェ ラ・ボエム)」、パスタ専門店「パスタジオ」、「Cafe Decadence(カフェデカダンス)」を経て、エイベックス飲食事業部に移る。創作和食「mu-Mu」、イタリアンレストラン「Alux(アリュックス)」、「CREAMBABYCAFE(クリームベイビーカフェ)」の責任者として統括を行ない、独立を果たす。 出店先は、「学生街であり、オフィスも建ち並び、居住する人がいる」エリアで考えた。物件を見に来たときに「高田馬場を乗り降りする人の多さに驚いた。自分たちと同じ業態がないこのエリアに必要とされると確信した」と言う早矢仕氏。「フットワークの軽さ、スタッフの経験を生かせて、お客様が気軽に入れる店をつくりたかった。お客様を飽きさせることなく、多種多様に中身の組み替えが気軽にできるのがバル業態だった」ことが今回の業態の決め手。バル業態が飽和状態になりつつあるなかで、「料理を提供したときの盛りつけによる、見た目の驚き。食べた時に美味しいねと口にする、味の驚き。会計をした時にこんなに安いのと思う、コストパフォーマンスの驚き」、この“3回驚かせること”でリピートに繋げる。これが、店を出た客に「でも、○○だったよね」とマイナス要因を与えず、次回の来店動機につなげる秘訣だ。 同店には他で味わえない目玉食材が2つある。1つ目は、東京初となる、伊豆「メディカル農園」より直送される減農薬有機野菜。安心・安全な美味しい野菜作りのために、極力農薬は使わず土壌分析を行ない、“土”に最大のこだわりを持って栽培・育成しているのが特徴。この野菜を最大限に堪能できるように“生・温・焼・揚”で調理法に変化を持たせて提供する。“生”の「新鮮野菜のバーニャカウダ」(1200円)は、野菜の甘さだけでなく、野菜が生えているかのような盛りつけにも驚かされる。2つ目に自家製のモチモチ生パスタ。フレッシュなバジルが香る「真タコのジェノバ風 バジリコソース」(1080円)をはじめ、トマトソース・クリームソースとバリエーションも多く、980円からとリーズナブルな価格。ドリンクは、オリジナルのサーブ台から提供し、見えない部分のオペレーションを効率化する。「果肉入りフレッシュベリーニ」(750円)、ショウガの爽やかな刺激がたまらない「自家製ジンジャーで作るモスコミュール」(700円)など女性好みのカクテルが多種多様。グラスワインも赤・白・泡 500円〜、ボトル3000円〜と気軽に飲める。 店名のハイジアとは、ギリシャ神話の“健康の女神”に由来する。「大地を愛して、地に根を張る。高田馬場の地を愛し、地域の人に愛されるように根を張って行きたい」と命名した早矢仕氏。「お店もお客様と共に成長して行くもの。美味しいものをお客様に提供し続けるために、いろいろな店に足を運び、マーケット分析をする。お客様が求めるものを提供し続けたい」との想いが日々の接客から客の声を聞きもらさない。ネガティブは1mmたりとも必要ない、良い意味でポジティブに切り替えて、フットワーク軽く前に進む同氏。5年後には5店舗を目指し、今後はオペレーション事業部(直営店)、コンテンツ事業部(業務委託・コンサルティング)の2本柱で事業展開を行なう。欲張らずに飲食業界同士が助け合って生きることも成長に繋がるとの考えから、同社は、飲食店舗委託運営で5月7日に赤坂の「OSCAR(オスカー)」のリニュアールオープンを手がけている。マーケットを読み、進化していくことは、バル業態だからこそできることではないだろうか。そこには客の期待値を越える喜びがあるはず。“3度の驚き”により、地域に根付き愛され続ければ、きっと“健康の女神”が微笑んでくれるに違いない。
店舗データ
店名 | HYGEIA(ハイジア) |
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住所 | 東京都新宿区高田馬場4-14-6 第一長谷川ビル1F |
アクセス | JR高田馬場駅より徒歩4分、東西線高田馬場駅より徒歩4分 |
電話 | 03-5937-4030 |
営業時間 | ランチ 11:30~14:30 (L.O.14:00) ディナー 18:00~24:00 (L.O.23:30) |
定休日 | 不定休 |
坪数客数 | 23坪・42席 |
客単価 | 3500円 |
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