新橋マーケットのみならず、昨今人気の海鮮業態を牽引してきたのが魚金(代表取締役:金原伸吉氏)の海鮮居酒屋業態「魚金」である。その魚金名物と言えば、誰もが知る「刺身六点盛り」。すでに前評判が高く想像はするものの、実際目の前に運ばれてくると、誰もが一瞬たじろぐ。なぜなら、6点どころか新鮮な魚貝が11点、大皿に盛り込まれているのだから。「お手頃三点盛り」でさえ、その実、お皿に盛り込まれた刺身は7~8点となる。まして、日替わりの旬の海鮮、それぞれ三点、六点盛りは候補から種類が選べ、価格は「六点盛り」1980円~2480円、「三点盛り」1280円~1780円(魚の種類による)と、ビジネスマンの味方が人気の秘訣だ。 「魚金」は1995年に、新橋の地に本店となる1号店をオープンさせた。その時から、新橋のビジネスマンのためにと、金原社長自ら築地に出向き、新鮮な海鮮を仕入れ、満足価格に向け努力して来たという。その結果、現在、魚金グループでは新橋に「ビストロUOKIN」を初めとする洋業態を3店舗、「魚金ゆりかもめ」などの立ち飲み業態2店舗と、和業態「路地裏魚金」を加えた7店舗を展開する。 「路地裏魚金」は、細い通りや路地が縦横に走る新橋の中でも、抜け道のような路地にある。新しく建った3層建ての一棟ビルで、その名も“アジトビル”。魚金ファンのアジトとなるような名前で、実際、路地に入り込こんだ隠れ家のような「路地裏魚金」。「わざわざ行きたい店を目指しています」と語るのは常務の浅倉氏。 コンクリート打ちっぱなしの、窓部分を大きく開口した、明るくモダンなデザインのビル。1階はオープンキッチンとハイカウンター席。通りに面したファサードは、全面オープンとなり、まるでバルのような環境で賑わい感溢れる。2階に上がると、テーブル席が並ぶダイニング空間。ゆっくりと寛いで欲しいと、あえてテーブルは大きめにしたという。少人数のグループに向けた空間にしている。さらに3階へ向かうと、そこは落ち着いた座敷席と、リビングのように寛げるモダンなソファ席。奥は多人数での個室利用が出来る。1階から3階まで、おしゃれな環境でいてアットホームな雰囲気が楽しめる。さらにこの店、運が良ければ利用出来る隠れ間“キッチンライブが楽しめるシェフズテーブル”があるという。料理のみならず、お客を喜ばせるための思いは一貫しているのだ。そう、魚金の基本コンセプトは“新橋で働くビジネスマンが喜ぶ店作り”にあるという。 この基本コンセプトは、看板の刺し盛りのほかに、毎日仕入れる旬の鮮魚が生み出す料理にも反映されている。冬の時期の今なら、「路地裏名物の焼きガキ7ヶ」(780円)、「焼き白子」(480円)などがおすすめ。ほかには「マグロレアステーキ」(580円)、「ブリカマの塩焼き」(780円)、「穴子の白焼き」(980円)。名物「海の幸と季節野菜の天盛り」(780円)、「ポテサラスペシャル」(580円)、「ジャンボメンチカツ」(680円)といった居酒屋メニューも充実している。 ドリンクは、看板商品の「尾瀬の雪どけ」(390円)、「喜久泉」(580円)といった銘柄が15~16種類揃う、日本酒がメインとなる。当然ながら芋、麦など19銘柄の焼酎(570円~)に酎ハイといった定番アイテムまで揃えた。そして「路地裏魚金」ではワイン7銘柄(2600円~)をラインナップしているため、料理にも「海鮮カルパッチョ」(680円)、「キャベツのアンチョビ炒め」(580円)といった洋テイストの一品も加わり、新しい和のスタイルが楽しめる。 現代的な環境とスタイルで楽しむ新しい和の形からは、常に時代のニーズに応えている魚金のスタンスが窺える。今年は、初出店エリアとなる「吉祥寺」へも同様の新しい和の店をオープンさせたが、今後さらに他エリアへの出店も予定されており、ますますの飛躍へ期待がかかる。
店舗データ
店名 | 路地裏魚金 |
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住所 | 東京都港区新橋4-19-9 新橋アジトビル1〜3階 |
アクセス | JR新橋駅・地下鉄銀座線新橋駅より徒歩2分 |
電話 | 03-6402-7322 |
営業時間 | 月〜金17:00〜23:30、土曜16:30〜23:30、日・祝16:30〜23:00 |
定休日 | 無休 |
坪数客数 | 42坪・70席 |
客単価 | 4000円 |
運営会社 | 魚金 |
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