エンターテイメント性の高い人気店「NINJA AKASAKA」を持つウィルプランニング(東京都港区、代表取締役:横川毅氏)は、6店舗目となる「生スパゲティ専門店&イタリアンバルFUJIMIZAKA」をJRお茶の水駅から5分程の場所にある、富士見坂上に12月21日グランドオープンした。元々はスキー業界にいた横川氏が飲食業界へ移り初めて自ら手掛けた、1000種類以上のワインを置く六本木のワインラウンジ「BANQUE」が話題となり、以降、地域密着型の小型店舗を中心に、世田谷区深沢には「ワインショップカフェ&グリル深沢1136」、品川区戸越には、十勝の郷土料理である豚丼の店「帯広豚丼炭火焼 とんたん」をオープンした。さらに今年4月26日には、いつでも家族で楽しめるワンランク上の「次世代型のファミリーレストラン」をコンセプトに「CAFÉ & RESTAURANT KYODO 406」と「経堂葡萄酒」を経堂駅CORTYに同時オープン。そして今回の「生スパゲティ専門店&イタリアンバルFUJIMIZAKA」は、今までのノウハウを活かし、東日本大震災で大きな被害を受けた東北エリアの生産者の復興に向けて活動している「東の食の会」(代表理事:楠本修二郎氏、髙島宏平氏)との連携による、地元密着型の新たな店舗作りに挑んだ。東日本大震災をきっかけに、多くの企業が献金や寄付をしているなか、自分たちが本当にやるべきことは何かと真剣に考えるようになったことが、今回、店をオープンするきっかけとなった。「自分の会社は大企業ではないので、自分たちがやれることを、細く長く続けていくことが大切だと感じた」と横川氏は言う。
同店を立ち上げた第一の目的は、雇用の創出。被災地を中心とした地域のハローワークへ募集をかけ、震災前は千葉県で飲食店をやっていた現在のシェフの都筑 十四雄氏に出会った。そして第二に風評被害に苦しむ産地の人たちの商品を買うことで貢献をしていく。さらに、買い控えされている地域の産地で崩れているフェアトレードを戻せる力のあるネットワークを構築していく、の3点が目的。台風、震災、疫病などで、国内のどこかで、毎年フェアトレードが崩れ価格の下落が起きてしまっている。そして、食べられるはずの白菜やキャベツが作りすぎにより暴落し、潰さざるをえないような状況を作りだしている。それを防げるように、いいものはいいものとして、市場や農協を通さずに流通を起こしていけるしくみを作るための最初の1歩として、この店から情報発信をしていくというコンセプトだ。
今回の内装はデザインをグラフィクスアンドデザイニングに協力してもらい、改装には横川氏が無駄な経費をかけず、ほとんどを自前で作り上げていったという。10月末に物件が決まり、そこから12月1日のプレオープンまでの短期間に、温もりを感じるウッディな雰囲気でゆっくりと寛げる空間を見事に作り上げている。
料理は立地がお茶の水という場所柄、ランチタイムは学生客向けに“生スパゲティ専門店”として営業し、夜はイタリアンバルを営む。ランチの生スパゲティは4種のサイズから選ぶことができ、「S:パスタ150g+サラダ+ドリンク」、「M:パスタ200g+ドリンク」、「L:パスタ300g+ドリンク」、「LL:パスタ400gのみ」となっており、どのサイズを頼んでも同一料金なのが嬉しい。「厚切りベーコンのペペロンチーノ」(890円)やクリームパスタ「彩り野菜の菜園風」(1190円)など20種類以上のメニューを用意している。また、夜には「厳選野菜のバーニャカウダ」(800円)や「イワシのから揚げ」(580円)などワインに合わせて楽しみたいメニューが手ごろな価格で豊富に揃う。
ドリンクはグラスワインが500円。ボトルワインも2300円からとリーズナブル。さらに、時間無制限の「ワインビュッフェ」(1980円)は、スパークリング・白・ロゼ・赤、合わせて12種類以上から、セルフサービスだが、好きなワインを好きなだけ楽しめる。
同社の方針に、「店舗展開」という言葉はない。企業の力を使いながら、多くの個人店やオーナーを創出し、“幸せな仲間”を増やす、という考えこそが同社のヴィジョンである。そんな同社の動きに今後も注目をしていきたい。
店舗データ
店名 | 生スパゲティ専門店&イタリアンバルFUJIMIZAKA(フジミザカ) |
---|---|
住所 | 東京都千代田区神田小川町3-20-4 |
アクセス | JR 御茶ノ水駅より徒歩5分 |
電話 | 03-5577-4337 |
営業時間 | 昼11:00~16:00(L.O.)、夜18:00~22:00(L.O.) |
定休日 | 日・祝 |
坪数客数 | 13坪・15席 |
客単価 | 昼850円、夜3500円 |
運営会社 | 株式会社ウィルプランニング |
関連リンク | ウィルプランニング |