2011年の上半期アクセスランキングで堂々の2位となったTFJ(東京都新宿区、代表取締役:藤本孝博氏)の「ふじ好」。天ぷらに革命を!というコンセプトでオーナーの藤本孝博氏が満を持して神保町に世界1号店を出したのが昨年12月15日だ。そこから約半年経つ6月27日、新宿御苑前駅より程近い場所に、宇宙2号店と銘打った「天ぷら革命 ふじ好 新宿御苑前店」をオープンさせた。「この新宿御苑って、一芸に秀でた個性的な店には客があふれ、新宿からもギリギリの徒歩圏内。お店のサイズやコスト面を見ても、3号店を見据えた2号店としてはイメージに合う場所だったんです」と、藤本氏が興味を持ったエリアであることから出店に踏みきった。
昼は丼、夜は酒のアテに天ぷら、あるいはもちろん食事のメインとして、ランチ・ディナーそれぞれの天ぷらスタイルを提案している。藤本氏のポリシーはやはり「こんな天ぷら見たことない」という、思わず誰かに言いたくなるような唯一無二の個性と意外性のある独創的な天ぷらが最大の特徴だ。今までの天ぷらを好む客層以外へのアプローチ、つまり20代~30代男女の来店動機を高めたいと考えているようだ。
例えばランチの丼、「日本一の海老天丼 AB7」(1000円)には、なんとその名の通り海老天が7尾も乗っている。「おそらく日本一でしょう、この本数は!」と、同氏が自信を持って紹介してくれた。他にも「革命まかない豚丼 KMD」(900円)は珍しい生卵の天ぷらが入った1品で、黄身をくずして食べる天ぷらも他ではなかなか味わえない。
あるいは超豪快な「肉・肉・肉・肉・肉天丼 NTD」(1100円)に使われる、牛・豚・鶏・ミンチといった肉の天ぷらには、なんと骨付き肉もあり、これでもかというボリュームで盛られた迫力は、真似も難しい。
一方、ヘルシーに天ぷらを楽しむのであれば「10種類の野菜ときのこと変わり揚げの天丼 VMS」(980円)や、季節限定の人気メニュー「夏のさっぱり おろしポンズ天丼 わさび風味」(950円)などもある。その日の体調やお腹の空き具合によって“あなた好み”で選べるリーズナブルな天丼メニューが考案された。
夜のメニューでは、前菜・天ぷら・お食事・デザートがついた「新宿御苑 好コース」(3900円)、天ぷら・お食事・デザートがついた「あなた好コース」(2500円)といったお得なコースメニューの他、アラカルトでの天ぷらもオーダー可能。もちろん「えび好」(900円)「にく好」(900円)などのリーズナブルな天ぷらもある。加えてネーミングもユニークな1品料理の「大発明 サクサクポテトサラダ」(350円)、「ロールレタスちゃん」(1個350円、2個600円)、あるいは定番メニューの出汁巻き玉子は、オーソドックスな「料亭のだし巻き」(500円)と、ネギ・しょうが・天かすが入った「すっごいだし巻き」の2種類が用意されている。
またデザートでも天ぷらにこだわり「バウムクーヘンの天ぷら バニラアイスクリーム添え」(450円)を開発、男女を問わずオーダーした客には大好評だという。
現在はランチの丼を中心に好調に推移しているが、アルコールメニューも一通り揃えているため、今後は夜の営業に力を入れていきたいそうだ。9月末までは16時~20時までに来店した客を対象に、なんと500円で「生ビール30分飲み放題(サワー・ウーロンハイ・緑茶ハイ・ソフトドリンクも可)」という夏の暑い時期には嬉しい破格のサービスプランも実施している。さらに、9月以降にはアッと驚くような新メニューもリリースする予定という。
中期計画として早期10店舗の展開を目標に掲げ、その後はシンガポール、上海、インドネシア、ベトナム辺りでアジア進出を狙っている。また3号店、4号店についても既に物件を探し始めているようで、1・2号店よりも大きな店舗を広域繁華街で出店する予定だという。
また藤本氏は現在、孫正義氏の後継者育成機関「ソフトバンクアカデミア」の社外一期生として、フードビジネス経営者唯一の存在としての活動も行っている。
突き抜けた個性で自身のスタイルを貫きつつ、進化し続けることで注目を集めていくであろう同社の動きには、これからも目が離せない。
店舗データ
店名 | 天ぷら革命 ふじ好(ふじごのみ)新宿御苑前店 |
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住所 | 東京都新宿区新宿1-4-12 |
アクセス | 地下鉄 新宿御苑前駅より徒歩1分 |
電話 | 03-3356-0546 |
営業時間 | 11:00~22:00 |
定休日 | 無休 |
坪数客数 | 16坪・27席 |
客単価 | 昼850円、夜1500円 |
運営会社 | TFJ株式会社 |
関連リンク | ふじ好 |