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料理もワインも驚きのコストパフォーマンス!何よりもお客様のために、という店づくりを心掛けるMohの2号店「千年葡萄家中野」が、5月20日にオープン!

ビルの1階にある「千年葡萄家中野」、入口は、お洒落なプレートが目印
赤と黒を基調にしたインテリアで、落ち着いた雰囲気の店内
自慢の「アンチョヴィポテト」、このボリュームで380円はお得!
オーナーの阪本氏。ワインや料理、スタッフの話を楽しそうに語ってくれました

(取材=長谷川 敏子)


中野駅から徒歩3分、昔ながらの佇まいを残す自転車屋の角を曲がったところに、Moh(東京都立川市、代表取締役:阪本節雄氏)が手掛ける「千年葡萄家中野」が、今年5月20日にオープンした。扉を開けると棚一面のワインが出迎えてくれ、赤と黒を基調とするインテリアの落ち着いた空間が広がっている。ワインは常時200種、約400本が用意されており、時季や年度によって、仕入れる種類が変わる。ソムリエの経験とテイスティングをもとに、コストパフォーマンスを第一に考え、美味しいワインを常に探し続けているそうだ。
2010年3月に1号店の立川店がオープン、そして2号店となる中野店と、いずれの店でも驚くべきは、そのコストパフォーマンスの良さだ。「お客様が一番先頭にくる店をつくりたい。会計の時に『こんなに安くていいんですか』と何回言ってもらえるかが勝負だと思っています」そう話すのは、オーナーの阪本氏だ。
料理は、「アンチョヴィポテト」(380円)、「白味噌とゴルゴンゾーラのディップ」(580円)、「パテ・ド・カンパーニュ」(680円)、「牛ホホ肉の赤ワイン煮」(880円)などのレギュラーメニューの他に、日替わりのおすすめメニューが6~7品あり、いずれも1品あたり1000円を超えることはない。このうち、「アンチョヴィポテト」は、一度蒸したじゃがいもを、包丁を使わずに手でちぎり、ソースがからみやすいように、そして食感を楽しめるように手間をかけている。1皿でもボリュームたっぷり、アンチョヴィの香りでワインがさらにすすむ。また、バケットは100円で食べ放題。「バケットを食べながらワインを飲む方が、なんだか豊かですよね。ソースにも自信を持っていますから、ぜひバケットにつけて召し上がっていただきたいんです」。美味しさと安さだけではなく、豊かな時間をも提供してくれる店なのだ。
グラスワインは、赤、白、スパークリングいずれも500円から。ボトルワインは、1900円から各種取り揃えている。「都内の繁華街では、この値段の2倍はすると思いますよ」。そのコストパフォーマンスの良さの秘密は、客に美味しいものを安く提供できるようにするため、あらゆることを真剣に考えていること。賃料の安い店舗を探し、設備投資を抑えた分、原価に投入できるようにした。
「ビジネスとしての外食産業に長年携わってきましたが、チェーンストア理論は、お客様が求めていることと違うな、と感じていました」、オーナーの阪本氏は、独立前、大手外食チェーンのすかいらーくに25年間勤務していた。「私の店では、チェーンストアでやっちゃいけないことは全部やる。だから、店は賃料の高い駅前にはつくらないし、スタッフに対するマニュアルもありません。マニュアルで縛られた人は、お客様商売はできないと思うんです」
例えばこの店では、パスタは「本日のパスタ」のみ。客がどんなパスタを食べたいか、量はどのくらいがいいのか、スタッフも一緒に悩んで決めるのだそうだ。「マニュアルじゃない会話ができるスタッフ、お客様の要望をきちんときけるスタッフたちなんです」という阪本氏からは、スタッフに対する信頼感が伝わってくる。
ワインについても、ソムリエの資格を持っていることが大事なのではなく、客の好みのものを選べるかどうかだ、と話す。「この店にはソムリエがいて、どういう産地で、どういう味で、価格はこのくらいでと、想いを持ってお客様のワインを選んでいます。それには、ワインを表現する語彙力も必要になってきますよね」、このため、ソムリエの資格を持っていないスタッフでも、ソムリエの試験を受けたいと、自ら言うのだそうだ。「私から、受けなさいと言ったことはありません。そういう意味では、こちらが望んでいることがおきているのかもしれませんね」と、楽しそうに笑顔を見せた。
客が一番先頭にくる店をつくりたい。それは、美味しいワインや料理だけではなく、「豊かな時間を過ごしてもらいたい」という想いにもつながり、チャージなしでテーブルマジックを楽しんでもらうサービスも、月に2~3回行っている。「お客様の食に対する欲求が高まって、求められているのは価格の安さだけではなくなっていると思います。気持ちよく財布を開けて頂くには、私たちが一生懸命やるしかないんです」と語る。
今後の展開は、今年の秋頃をめどに、吉祥寺に出店しようと店舗を探しているそうだ。次もワイン業態ですか、という問いに対して「こうでなきゃいけないというのはないんです。場所と、そこに来てくださるお客様を見て決めようと思っています」。客ありきの店づくり、その想いがMohのファンを増やし続けている。

店舗データ

店名 千年葡萄家中野
住所 東京都中野区中野3-31-8 Nスクエアビル

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アクセス JR・地下鉄 中野駅より徒歩3分
電話 03-5340-7622
営業時間 ランチ 11:30~14:00 / ディナー 17:00~23:30
定休日 年末年始
坪数客数 27坪・44席
客単価 ランチ 950円、ディナー 3500円
関連リンク 千年葡萄家中野
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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