茅場町にできた人気のカジュアルワイン業態。なによりもボトルワインのリーズナブルさがうれしい。他店でもボトル価格1980円と、2000円以下のものも珍しくないが、「One Heart」ではなんと1500円から揃う。しかも、その数100種類以上というから驚かされる。実はこの破格の価格、ワイン業態である同店の“オープン限定企画”であったが、その人気ぶりから、お店では1500円ワインを“定番”としている。 茅場町は金融系をはじめとしたトップビジネスから中規模オフィスが入るビルが建ち並ぶ、ビジネスマンの街でもある。しかし、一歩路地を入ると昭和の時代の面影を残すエリアには大衆系やベーシック業態が多く軒を連ねる。そうしたエリアの特徴もあり、1500円ワインを続けるには「まずは飲みやすく、手の届く価格で気軽にワインを知ってほしいのです」と店長の白濱亜美さんは話す。当然ながら「One Herat」はワイン業態であり、1500円ワインのほかにも白濱さんこだわりのワインを数多く揃え、専門性も高い。 店長の白濱さん、シェフの上田芳成氏、そして代表を務める小幡裕次郎氏は、もともと同じ職場の出身だという。主に、新橋エリアでドミナント展開する飲食グループで白濱さんはマネージャー業務を。上田氏と小幡氏は料理人として、横浜の老舗からの付き合いとなり、3人で独立を目指し、「One Herat」を立ち上げた。 料理は、北関東産の美桜鶏を使ったメニューである。朝6時に絞めた新鮮な鶏で作る、自家製の「鶏レバーの塩辛」(380円)、和歌山梅酢・アンデス紅塩・モンゴル岩塩の3種類の塩でシンプルにいただく「美桜鶏のグリル」(1280円)は素材の良さが自慢。その他にもスペイン風鶏のトマト煮込み「チリンドロン」(780円)など、鶏料理がラインナップされる。洋食出身のシェフらしく、「パリパリ揚げパスタ」(380円)から「熊本産丸ごとトマトの冷やしおでん」(580円)、「手作り熟成ベーコン」(780円)、「スペイン産イベリコ豚ハラミ串焼き」(990円)、「総州三元豚白王肩ロースのグリル」(1280円)など、洋食をベースに豊富なメニューが揃う。 ドリンクは、1500円のボトルワインのほか、白濱さんが厳選した、国産の「セクセラントリミチかみやま」(4500円)など、ヨーロッパ、ニューワールド系まで、2300円から3000円代、4000円代を中心に1万円代までを揃える。本日のグラスワインは600円となる。 さっぱりと楽しめるワインをソーダーで割った「ワインハイボール」(500円)もおすすめだ。ワインのほか、日本酒や焼酎、カクテルやサワー類も置き、気軽な利用を意識している。 茅場町は、路地や通りの一角に飲食店が集まる拡散的なエリアだ。そんな通りの中には隠れ家的な店も少なくない。白と黒のシンプルモダンな空間は、やや奥まった路地の中でもひと際目を引く。「ワインが楽しめるダイニングバーらしさを強調しました」と話す白濱さん。店は1階がカジュアルなハイカウンター、2階はテーブル席となり、グループ利用できる個室もある。1階から2階への階段スペースには1500円のワインが並べられ、お客さま自身が選べるようになっている。しかしながら「多くのお客さまからは、選んでほしいとお願いされます」と白濱さんは笑う。アルバイト時代からカウンターを中心に働いている白濱さんは「お客様とのコミュニケーションがなによりも楽しいので」と続ける。なんと、棚に並びきれないワインは近くの酒屋さんにキープされ、その都度、白濱さんがデリバリーするという。 「女性目線の気遣いを大事にし、3人の個性をパワーに、ビジネスとしても拡大していきたいです」と今後の発展を目指している。
店舗データ
店名 | Dining Bar One Heart(ダイニングバー ワンハート) |
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住所 | 東京都中央区日本橋茅場町2-3-3 |
アクセス | 地下鉄・茅場町駅2番出口より徒歩1分 |
電話 | 03-3665-8881 |
営業時間 | ランチ11:00~14:00、ディナー 16:00~23:00 |
定休日 | 日・祝 |
坪数客数 | 17坪・38席(着席24席) |
客単価 | 2500円 |