横丁や浜焼き居酒屋などの展開で、街と店の“再生”を手掛ける浜倉 好宣氏(浜倉的商店製作所代表)。その浜倉氏がプロデュースする元祖ネオ横丁の「恵比寿横丁」、今回新たに6店舗が加わり6月10日、6月15日に拡張オープンする。現在、13の飲食店が軒を連ねる恵比寿横丁は、今から3年前にオープンした。辛みそ串焼の「かっぱちゃん」、京風おでんの「でんらく」、中国小盆屋台の「浜椿」、串揚げ居酒屋の「串かつ旬」、浜焼き酒場の「魚○」、牛酒場の「牛○」、鉄板焼きの「うめ月」、牛タン居酒屋の「ベコヒラ」、豚焼肉の「にん肉」、ワイン&野菜の「高橋さん」、肉寿司の「加藤商店 肉寿司」、という各店舗が既存店として営業している。そこへ新たに登場するのは、さらに業態の異なる6店舗。個性的な飲食店が集結し、今以上に恵比寿横丁を熱く盛り上げようとしている。 今回拡張となる6区画は既存の横丁を見てもわかるように、それぞれ広さや形が異なり、当然ながら横丁内での位置も違うため、条件も一様ではない。どの店舗がどの区画に入るかについては、公平を期すため、なんと各店舗のオーナー6人による「じゃんけん」で決められたという。互いに第一希望の区画を意思表示しながらも、じゃんけんを行なった上、勝った順に区画を指定して全員が納得する形で決めたそうだ。 まず、6月10日にオープンする1店舗目は、ホルモン鉄板&ホルモン鍋の繁盛店として知られる「達磨天狗」が、多くのファンを引き連れて渋谷から移転オープン。次いで2店舗目、人形町と神楽坂で展開するアントレストの「魚串 さくらさく」(有村 壮央社長)。こちらはライセンス契約を結んだ大木 雄二氏が、2.99坪という区画を夫婦で営むようだ。そして3店舗目は、若い人が来店するきっかけとなるよう恵比寿横丁初の洋食業態が登場。フランスビストロ料理でもてなす「bistro maman」は5.22坪の広さ。すでに横丁内で京風おでん「でんらく」を出店している円らくが、洋食業態に初挑戦する。更に4店舗目、既存店が連なる中央にできた3.01坪の空き区画に、プラスエイトがきのこ専門店の「きのこ」を出店。ガスが使用できないこの区画で単一食材にフォーカスを当てた飲食店というのも気になるところである。そして最後は馬肉料理の「馬か門」を運営するフィックスが、歌えるスナックとして「訳あり」という店名で5.74坪のスペースでスナック営業するという。同社の古川 香織社長は「渋谷肉横丁」の商店会長もつとめる。加えて5日遅れの6月15日、スパイスワークス(下遠野亘社長)が既存店の「肉寿司」に続き、隣の3.48坪の区画に「魚寿司」をオープンさせる。魚を使ったいわゆる“寿司”が、どのような個性を纏って登場するのか、こちらも興味深いところだ。これら6店はオープン後、浜倉的商店製作所が運営サポートを行なう。 ユニークな6店舗が新たに出店することで、さらなる活気にあふれ、夏に向けて勢いを増している様子。7月中旬には隣接区画においてさらに3店舗をオープンさせ、計22店舗とする計画もあり、この夏「恵比寿横丁」は大きな進化を遂げ、これまでとは違った表情を見せるかもしれない。22店舗がひしめきあう元祖ネオ横丁の「恵比寿横丁」、まだまだその動きから目が離せない。
店舗データ
店名 | 恵比寿横丁 |
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住所 | 東京都渋谷区恵比寿1-7-4 |
アクセス | JR・地下鉄 恵比寿駅より徒歩2分 |
営業時間 | 17:00~深夜まで(各店舗により異なる) |
運営会社 | 浜倉的商店製作所(運営サポート) |
関連リンク | 恵比寿横丁 |