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イタリア全土の郷土パスタを手打ちで提供する「Antica Osteria della Magicamente(アンティカ オステリア マジカメンテ)」が恵比寿駅近くに、2月2日オープン!

オーナーの佐藤充氏が、ディテールにまでこだわった内装。ワイン木箱を重ねたような壁面は、文字・絵柄など全て手書きされたもの!
パスタが売りともあって種類は豊富。写真は「ポルチーニと海老の軽いアメリケーヌソース」
リグーリア州のコルツェッティとは、この木製スタンプで判押しし、模様をつけたパスタのこと
手打ちパスタを得意とするシェフの佐藤崇行氏は、オーナー佐藤充氏の実兄である

(取材=小野 茜)


2月2日、恵比寿駅西口から徒歩3分、代官山駅から徒歩7分、恵比寿神社すぐ裏に、イタリア伝統の炭火焼と、各地の郷土手打ちパスタをメインとした「Antica Osteria della Magicamente(アンティカ オステリア マジカメンテ)」がオープンした。同店は、イーデザイン(東京都渋谷区、 代表取締役社長:佐藤 充氏)が手掛ける6店舗目。同社はこれまで恵比寿を中心にスペインバルや地中海バル、あるいは比内地鶏の焼鶏屋など多様な業態で店舗展開してきた。「どの店舗も飲食の本質である“料理の美味しさ”にこだわっています」とオーナーの佐藤氏が語るように、すべての店のコンセプトは、あくまで“料理ありき”で、加えて“大衆的で、気軽に利用できる日常性がある場所。客と店の距離が近く、温かみ=温度感のある接客でもてなす”ことを軸に、店づくりをしているという。 同店で料理を仕切るのは、オーナー佐藤 充氏の兄にあたる佐藤 崇行シェフ。長年イタリアンの世界で研鑽を積み、直近では代官山「Braceria La Fame」にて店長・シェフを5年務め独立を決意、自身が得意とする“手打ち生パスタ”を武器に、兄弟でタッグを組み、オープンに至った。 “郷土料理”と謳う店の大半が“一地方”に特化しているが、同店では、イタリア各地に根ざす様々な郷土パスタを“手打ち”で提供しているのが特徴。故に、シェフのこだわりは“粉”から始まる。きっかけは洋菓子店での勤務だという。製菓を通じて、性質が異なる多種の“粉”の扱い方を学び、以来、製粉所に出向いたり、蕎麦やうどん工場に直接尋ねてみたりと、うま味の引き出し方や寝かし方、コシの出し方などを独自に追求し、そのノウハウをパスタ作りに活かしている。 麦の穂の形に成形するサルディーニャ島の郷土パスタ“クルルジョネス”を使った「サルディーニャ風じゃがいもとチーズの詰め物パスタ 焦がしバターとアーモンドのソース」(1380円)、リグーリア州の東、ラ・スペツィアの木製スタンプを押して模様をつけた円形パスタ“コルツェッティ”でつくる「魚介のスープ チュッピンで軽く煮た白身魚と野菜のソース リグーリア風」(1380円)、ヴェネト地方に伝わる専用の道具トルキオで圧縮し、絞り出す全粒粉入り太麺パスタ“ビーゴリ・スークリ”の「蝦夷鹿の赤ワイン煮込みソース和え」(1500円)といった具合だ。 パスタ以外では「柏幻霜ポークのサルシッチャ」(680円)や、「高橋農園のトマトベリーと水牛のモッツァレラのカプリ風」(1380円)、「鎌田牧場の鎌田牛イチボのタリアータ ピエモンテ産チーズとルーコラ」(2100円)、「柏産 幻霜ポーク肩ロースの炭火焼き」(2700円)といった、いずれも信頼できる生産者から届けられる、国産の食材にこだわったアラカルトメニューがラインナップ。これらの食事とともに頂くワインは、イタリア土着品種の個性あふれるものを中心に、グラスで4種類580円~、50種を超えるフルボトルは3900円~8200円と、幅広く取り揃えている。また、食後酒も豊富で、20種近くがワゴンに並んでいるので、食事後の2軒目利用としてもお薦めしたい。 店内は15坪ながらも、ソファー席・テーブル席、それぞれ目に入る景色が異なるように、壁面のデザインを変えたり、ディスプレイにこだわるなど、内装は細かな点まで工夫されている。また、入口から店内床面はフルフラットで段差がなく、店内外を仕切る扉は、全面ガラスのたたみ戸のみ。夏場は全開にし、開放感をつくりつつも、店内とテラス・調理場と客席の一体感を感じられるような演出に力を入れた。 店名の「Antica Osteria della Magicamente」とは、“古き魔法のレストラン”。調理の過程で起こる化学変化や、内装に見られるオーナーの遊び心など、店には訪れる人の心とお腹を満たす“魔法”にあふれている。 今後は、既存店を成長させることを第一にしながらも、さらなる店舗展開を視野に入れており、居酒屋、寿司屋、ラーメン屋といった異業態への挑戦も考えているというから、佐藤氏のこれからの動きにも、ますます注目したい。

店舗データ

店名 Antica Osteria della Magicamente
(アンティカ オステリア マジカメンテ)
住所 東京都渋谷区恵比寿西1-13-6 ブラッサムZEN 1F

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アクセス JR・地下鉄 恵比寿駅西口より徒歩3分、東急線 代官山駅より徒歩7分
電話 03-5459-5779
営業時間 ランチ11:30-14:30(14:00L.O.)
ディナー17:00-24:00(22:30L.O.)
定休日 月曜
坪数客数 15坪・35席(テラスオープン時は40席)
客単価 ランチ1200円、ディナー6000円
運営会社 株式会社イーデザイン
関連リンク Antica Osteria della Magicamente
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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