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元「魚金」の人気者“まっちゃん”が独立。日本酒と美味しい料理、そして店主の笑顔が嬉しい、立ち飲み「城喜元(じょうきげん)」が2月2日オープン!

“まっちゃん”が目指すのは昔ながらの下町の大衆酒場。大人が憩う店なのだ
居酒屋らしいたたずまいの外観。新橋の街に馴染むようでいて、黄色の扉で存在を主張している
釣り師でもある松山氏おすすめの「絶品の刺し盛り」。これを目当ての常連さんは少なくない
今日も早くから店を盛り上げるのは、“まっちゃん”とその仲間だ

(取材=西山 登美子)


夜毎、飲み場を求めて多くのビジネスマンが集まる酒好きの聖地、新橋の飲食店の数は計り知れない。そんな聖地、新橋のニューフェイス、立ち飲み「城喜元」はすでに、多くの客で賑わう。何故なら“まっちゃん”こと、店主、松山晃士氏は、新橋常連の人々に愛される人気者であり、有名人だからだ。松山氏は新橋で誰もが知る「魚金」で14年間、自ら店頭に立ち「魚金の顔」として、草創期から支えてきた。今では伝説となった本店横に立ち飲みブームのきっかけともなった「魚金3号店」、後に「魚金本横」と呼ばれる爆発的ヒット店を立ち上げた立役者である。その後「魚金ゆりかもめ店」、「活力魚金」と、新橋の立ち飲み業態を盛り上げ、今日の「魚金」発展に貢献してきた。 そんな松山氏、店を盛り上げるだけに留まらず、やんちゃ坊主のようなマインドで、いつしか“まっちゃん”の愛称で親しまれようになり、店と客の関わりを超える多くの仲間を新橋に作ってきた。その彼が満を辞して「魚金」を卒業し、自らの“城”の地として選んだ場所は、やはり愛着もあり仲間の多い新橋だった。 「当初、座りの店も考えたが、長年、立ち飲み業態で体感した客との至近距離感こそが飲食を生業とする醍醐味」と、立ち飲みスタイルにした経緯を語る。店はカウンター内のまっちゃんを中心に、お客さん同士、スタッフの中野さんも巻き込んで店一体、賑やかに盛り上がるのが「城喜元」スタイル。常連さん、一見さん、分け隔てなく接する気配りが嬉しい。「来た人、誰をも楽しませたい」と自らが率先して場を和ませ、楽しむ姿勢がファンを作るのだろう。そんなファンや仲間たちとは、1年を通して、釣りなど様々なイベントを介し、親睦をさらに深めるのもユニークなところだ。「客と店だけの関係に終わらず、一期一会、店で出会った縁を大切にし、みんなで楽しむその瞬間を大事にしたいから」と松山氏は語る。 店名は松山氏が美味しいからとハウス酒にしている上喜元からネーミングしたもの。店で提供する、上喜元本醸造「元」と「しょうじょう」は地元以外では飲む機会も少ないこだわりの酒である。日本酒はそのほか、「悦凱陣」、「鶴齢」「神亀」など、常に10銘柄を揃える。どれもしっかり正一合で値段は400円~800円前後。冷、燗で出してくれる。日本酒は常連の一人、利き酒氏の荒井氏がアドバイザーというように、ここでも客以上の仲間としてのフォローがある。 料理は釣り師でもある松山氏が厳選する新鮮な刺身が400円からとリーズナブル。当然、盛り合わせもある。ほかに、牛すじ煮込み(580円)、エビと穴子天ぷら(600円)など和酒場定番料理も外せないが、おすすめはエビマッシュルーム(550円)、鶏ももペペロンチーノ(500円)などのビストロ風料理。料理は常にチャレンジし、常連さんに勧めながら日々改良し、ベストな状態にしてメニューに載せる。料理一品でも客を喜ばせながら楽しむのがまっちゃんスタイルだ。 ドリンクは人気の生スダチサワー(500円)などサワー類が4種類。芋、麦などの本格焼酎も6銘柄(530円)と揃う。見かけはしごくベーシックな構えの「城喜元」。料理も酒も、美味しさは絶品の立ち飲みだ。だが、最大のアテは、松山氏自身だろう。彼を中心に弾むような賑やかで楽しい空気感が、誰をも子供のように無心にさせる。「わけもなく飲みに来れ、気負いもなく飽きない店、町と共に生きるような大人の溜まり場となる店にしたい」と少年のような目をして松山氏は語る。 また、1軒、新橋に共鳴・共生を大切にする個店が誕生した。

店舗データ

店名 城喜元(じょうきげん)
住所 港区新橋4-14-6 第三西欧ビル1階

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アクセス JR、地下鉄 新橋駅より徒歩3分
電話 03-3436-4617
営業時間 17:30~23:00
定休日 日・祝、お盆・年末
坪数客数 6坪・17人
客単価 2000円
運営会社 松山晃士氏
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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