2月7日、新宿駅東口駅前の「ミラザ新宿」3階に「KICHIRI新宿」が登場した。世界一の乗降者数を誇る新宿にグローバル旗艦店としてオープンした同店は、新宿から世界へ向けて「きちり」を発信する意図をも込めた、143.9 坪、206席の大箱店だ。同店は、今回の出店で関東エリアでは12店舗、全国では56店舗となる。 きちり(大阪市中央区、代表取締役:平川 昌紀氏)は、1997年に創業、「We are Hospitality Creator!」をテーマに、真心のこもったおもてなし(ホスピタリティの提案・提供)によって「Positive Eating」という概念(楽しい食事により生まれる癒し・豊かさ・明日への活力)を浸透させることで、社会生活の向上に寄与し、外食産業での新たなスタンダードの創造を目指している。また、時代の変化に柔軟に対応しうる情報の収集と、半歩先のマーケティングの把握を意識した店舗作りを目指し、和の様式美モダンを融合させた「新日本様式」の空間を展開。ターゲットの客層は、流行に敏感なF1層の女性が中心となる。 今回オープンした新宿店は、「笑顔」を一つのデザインソースと捉え、KICHIRIの空間基盤である「新日本様式」の要素は崩さず、Artという新しい要素を用いて「源(笑顔)」を表現した。具体的には、4人の新進気鋭アーティストを起用し、作品を店内各所に設置。入口すぐに設置された「菜拓図」は、画家の柏原晋平氏の作品。同じ切り口がひとつもない野菜を人の表情、一人ひとりの個性や感性に見立てて制作した。そして、「微笑みに出会う街角」は、彫刻家の国松希根太氏の作品。街には常に多くの出逢いがあり、そこには笑顔が溢れるという願いを込めた作品となっている。また、鉄アーティストの岡崎裕司氏が、イラストレーターの松元まり子氏の描いた笑顔のスケッチを鉄で創りあげたコラボ作品にも注目したい。金属の風合いが、シンプルな線画を暖かく、重厚な雰囲気に仕上げている。いずれも、「笑顔」をテーマに、「和」空間に絶妙に溶け込んでいる。 もうひとつの新宿店限定の取り組みとしては、1階の「TOPSHOP」と制服をコラボしている点だ。KICHIRIの空間、コンセプトに合う制服のコーディネートは、空間と馴染むシックな茶色系がベースであり、そこに蝶ネクタイを組み合わせるなど、一見「和」とは違う斬新な組み合わせだが、絶妙に店の雰囲気に溶け込んでいる。 料理構成は、「新日本様式」を表現する、恵比寿や銀座、横浜店とほぼ同じメニューラインナップ。だが、このたび新宿店限定のメニューとして、より高い付加価値を意識した「オマール海老の黄金焼き」(3500円)など数品が登場している。おすすめの料理は、「メゾンカイザー」のバゲットを使用し、KICHIRIオリジナルのトリュフバターを使った「自家製トリュフバターバゲット」(819円)、 京都の「原了郭の黒七味」と「辻利の有機抹茶塩」を添えた「厳選本鮪 中トロのカルパッチョ 鳴門の平釜塩とすだちの香り」(1029円)、醤油風味の特性ソースが自慢の「総料理長自慢の特製ローストビーフ」(924円)、KICHIRIオリジナルの発酵バターと、高級食材ヒマラヤトリュフを使った「トリュフライス」(924円)、「カカオバリー社」のチョコレートを使用し、割るとチョコレートが洪水のように流れ出す、KICHIRI圧倒的人気NO1デザート「フォンダショコラ バニラアイス添え」(609円)など。F1層の20~34歳女性をターゲットにしたメニュー構成である。 今後の「きちり」の展開としては、新宿を旗艦店として東京に更なる進出を目指す。すでに次店の計画もあり、他にはない斬新な取り組みを積極的に実施し、スピード感を持って展開していくという。東京での「きちり」の動きにも注目していきたい。
店舗データ
店名 | KICHIRI新宿(きちり新宿) |
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住所 | 東京都新宿区新宿三丁目36-10 ミラザ新宿4階 |
アクセス | JR新宿駅東口より徒歩2分 |
電話 | 03-5919-2888 |
営業時間 | 17:00~翌2:00 |
定休日 | 無休 |
坪数客数 | 143.9 坪・206席 |
客単価 | 4000円 |
運営会社 | 株式会社きちり |
関連リンク | きちり |
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