ヘッドライン

浜倉好宣氏プロデュースの有楽町産直飲食街に12月20日、函館・小澤牧場の牛肉をメインとした居酒屋「牛○(ぎゅうまる)」が新たにオープン!

ショーケースに並んだ肉や、タイルの壁面が「肉屋」を思わせるユニークな外観
昭和の時代にどこの家庭にもあった、懐かしい照明器具をあえて使用しているのが郷愁を誘う

(取材=田村 真理子)


地方の特産品を販売するアンテナショップが集まる有楽町に、岩手・熊本・静岡・長野各々の地方の特産物をテーマに居酒屋4店舗を集積した「有楽町産直飲食街」が11月16日にオープンし賑わいを見せている。今回は新たに北海道をテーマにした「牛○」が加わり、生産から販売まで一貫して手がける函館の小澤牧場で生産された甘みのある美味しい肉をメインに展開する。 今回新たに出店した「牛○」は、肉をテーマに飲食店5店舗を集積した「新橋ワールドミートセンター」内で展開する「牛酒場GYUMARU~小澤ファーム」が好評を得ていたことに加え、肉の美味しさに魅力を感じた浜倉好宣氏が、自治体に応援を打診して出店が実現したもの。メニュー開発などについては、新橋店で既に実績があるため、そこに地元のお酒や代表的な郷土料理の「ちゃんちゃん焼き」などを加えることで北海道色を全面的に打ち出した。 メニューはまず、大沼牛のやわらかな肉質と深い味わいが存分に堪能できる「函館大沼牛サーロインポンドステーキ」(3999円)を筆頭に、「厚切りタンステーキ」(1499円)などボリューム満点の鉄板焼きを揃え、こだわりを持って飼育された牛肉の美味しさをアピールする。また、「北海道名物ザンギ」(599円)や「殻付き大ホタテバター焼き」(999円)、「鮭とたっぷり野菜のちゃんちゃん焼き」(699円)や「北海道名物!山ワサビご飯」(499円)の他、「厚切り牛タンシチュー」(1399円)や「名物牛テールスープ」(999円)といった手間暇をかけた一品料理を値頃価格で提供し、存分に北海道が満喫できるラインナップとしている。食事メニューに関しては、他の4店舗との連携により出前可能なものもあるため、北海道の味以外にも岩手・熊本・静岡・長野の料理を味わえるのが嬉しい。ドリンクに関しても、北海道の日本酒やワインを豊富に揃え、地域の味そのものを味わってもらえるよう配慮したメニューとなっている。 これまでにも産直居酒屋は存在したが、産地直送とうたってきた店舗の多くは、商品開発担当者や仕入れ担当者がいるような規模の大きな飲食店が一般的だった。しかしながら今回は、自治体から応援を受けることと浜倉氏がその間に入ることによって、地域の味にこだわった産地直送品を提供する店舗が実現できた。 「各地方自治体が有楽町や銀座界隈にアンテナショップを出店しているが、食べたことのない野菜や調味料を購入するのは勇気がいる。サイトなどで使用方法を検索することもできるが、そこまでして食べるという人は少ないはず。こうした消費者に食材の魅力が伝わりにくいという問題点を払拭するためにも、アンテナショップで買い物をしたついでに地域の郷土料理を気軽に味わってもらえれば、地方の魅力を知っていただく契機にもなり、商品購入や地域活性化につながっていくという考えが根本にあります」と広報担当者は話す。 今回の出店に関しては、先にオープンを果たした有楽町産直飲食街の4店舗の工事の最中に、もともとは物販を行なっていた店舗部分が退店して空きが出たため、様々なタイミングの良さが重なって出店に至ったという。壁があったところをくり貫いて通路に面した入口を作り、以前は入口であった部分をシャッターで閉じるなど工夫がなされている。通路やビニールカーテンなどを上手く配置することで席数を確保し、隣の席の人の息遣いが感じられる近さが浜倉氏の狙いだ。あえてターゲットとする世代を設定せず、ガード下で飲み慣れたサラリーマン世代から、足を踏み入れたことのない若い世代はもちろん、外国人までさまざまな人々が触れ合うことで、顧客同士が一時的に楽しい時間を共有すれば、不思議な連帯感を感じて楽しんでもらえると考えている。人と触れ合うことを好まない若者が増えているというが、人は触れ合いなくしては生きていけない。日常生活で関わることのない人とのつながりや喧騒といったものを経験することができる飲食店街はこれからも躍進するだろう。 今後については、来年の3~4月に同社初の郊外型「ミートセンター」の出店を控えている。京王線聖蹟桜ヶ丘駅からすぐの立地で、昼は主婦をターゲットにした肉系惣菜(唐揚げや下味を付けた肉など)をメインにした物販を行ない、夜は居酒屋業態となる二毛作方式を展開し、新たな道を開くとしている。

店舗データ

店名 牛○(ぎゅうまる)有楽町店
住所 東京都千代田区有楽町2-1-1
インターナショナルアーケード 

 >> GoogleMap見る

アクセス JR有楽町駅より徒歩6分、地下鉄 銀座駅より徒歩3分
電話 03-5510-1488
営業時間 月~土 17:00~翌5:00(L.O.翌4:00)
日・祝 17:00~24:00(L.O.23:00)
定休日 不定休
坪数客数 15坪・60席
客単価 3500円
運営会社 株式会社 浜倉的商店製作所
関連リンク 有楽町産直飲食街
関連リンク 有楽町産直飲食街 牛○(ぐるなび)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

ヘッドライン一覧トップへ

Uber Eats レストランパートナー募集