札幌市を拠点に、国内外で活躍し、755店舗を設計してきたデザイン会社で、同社1階にカフェ「椿サロン」を経営するアトリエテンマ(札幌市、代表取締役:長谷川演氏)は、2号店で都内初出店となる「椿サロンSapporo銀座店」を銀座7丁目コリドー街に8月1日オープンした。 コンセプトは、ずばり、“まるごと北海道大図鑑” 「これまでの20年、全国、各国の文化を見聞し、たくさんの店を創ってきた経験を活かして、北海道に貢献したい」との想いがこの店の原動力。「北海道の知名度や人気は元々強力だが、もっとブランド、商品価値を、デザイン力で引き上げてゆくことが自分の使命と思った」とは、オーナーの長谷川氏談。 もともと仕事で常に行き来のあった東京の、最も文化的で好きだったという銀座で、たまたま4月末に同物件に出会い、出店を即決。多忙な業務や距離にも阻まれることなくとんとん拍子に、きっかり3ヶ月というスピードオープンを果たした。 入口は天井付きのテラス席、店内入ってすぐには、北海道物販コーナー、カウンター席、5メートルのけやきの一枚板のテーブル席、グランドピアノをぐるりと囲む特製のカウンターテーブルを配したラウンジと、4つのスペースをゆったりと設計。壁には一枚一枚手漉きの和紙を貼り合わせ、床材は道産の楓の木のフローリング、道内20ヶ所以上からから集めた牛乳ビンで作った照明など、手作り感、ぬくもり感ある空間に仕上げた。 店内で使用されている5種の椅子は自身のデザインであるほか、店名の椿をモチーフにデザインしたオリジナルコーヒーカップなど、こだわりは随所に。 料理も、天然酵母で発酵、丸2日寝かせ、独特の生地が楽しめる、じゃがいも、たこなど旬素材の「北海道ピッツア」、17穀米の焼チーズおにぎりに、熱々の熟成ルーを目の前でかけてくれる「フライパンカレー」、白樺樹液入りで、北海道バターと銀座ミツバチプロジェクトのはちみつをミックスして添える「北海道ホットケーキ」、旬野菜の「とうもろこしのパフェ」(各1,000円)など、他では味わえない個性的なカフェメニューがずらり。 ドリンクも、札幌のコーヒーの銘店「徳光珈琲」の豆を使用する「北海道コーヒー」(600円)、水の代わりに希少な白樺樹液100%で落す、一日10杯限定「白樺樹液コーヒー」(1,200円)、注文を受けてから作る「今しぼりカクテル」(800円)など、こだわりに満ちている。 店内ではグランドピアノを囲んでのミニコンサート、北海道の作家による個展、週末は店先に「北海道銀座夕市」と銘打ったマルシェ(市場)を催すなど、北海道を様々に発信するコンテンツを多数用意。北海道のPRのために、今後は道、市町村など行政ともコラボしていくという。 しかし、同所は、2013年末までの借地契約で、実は3年間の期間限定のカフェであるが、だからこそ大胆に、繊細に店を創り上げたという。 ちなみに店名の“椿”は、北海道には咲かない花。その憧れの想いもあり、あえて名付けたというが、花椿通りにもほど近い銀座の地に、今、正に開花した。 豊かな北海道の農水産の川上と川下、そして北海道と銀座を結ぶ、文化・交流の懸け橋としても、広く注目を集めそうだ。
店舗データ
店名 | 椿サロン Sapporo |
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住所 | 東京都中央区銀座7-2-17 旧不二家ビル1F |
アクセス | 地下鉄「銀座駅」C3出口より徒歩5分 地下鉄・JR「新橋駅」より徒歩5分 |
電話 | 03-6255-6767 |
営業時間 | 11:00~23:00(L.O.22:30) ※ランチ11:00~15:00(L.O.14:00) ディナー17:30~23:00(L.O.22:30) |
定休日 | 無休 |
坪数客数 | 60坪 90席 |
客単価 | 昼1,200円・夜3,500円 |
運営会社 | 株式会社アトリエテンマ |
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