1999年竹芝「クラブ アース」、2002年「マコレストラン東京」など数々のクラブ、カフェ、レストランのプロデュース&オペレーションを手掛け、その後「イタリアンレストラン ラ ヴェロニカ」、「レストラン カリーノ」、「クラブ キャメロット」などの直営店を手がけてきたジンテージが、5月27日、新業態のお好み焼き&鉄板焼きの店を表参道にオープンした。ジンテージが直営店をオープンするのは、2008年の「イタリアンレストラン ラ ヴェロニカ」以来、約2年ぶりとなる。店のコンセプトは、“くつろぎの空間で、上質な鉄板焼き&お好み焼きをワインと共にカジュアルに楽しむ”こと。お好み焼き&鉄板焼き店といえば、煙が立ち込めるガヤガヤワイワイした空間を想像するものだが、この店は、そんな従来のイメージを見事に覆してくれる。表参道駅近く、青山通り裏手の静かな小路にオープンしたこの店に入ると、「ここが本当にお好み焼きを食べさせる店なの?」と一瞬思ってしまうようなラグジュアリーな空間が広がる。ビビッドな暖色系でまとめられた店内には、シャンデリアが飾られて、クッションが置かれたソファ席はカーテンで仕切られ、個室感覚で食事が楽しめる空間設計になっている。店内奥には、鉄板を配したカウンター席もあり、客の好みでテーブル席、カウンター席のどちらかが選べる仕組みに。高級感が感じられる内装ではあるものの、メニューは、あくまでも、気軽、カジュアルに鉄板料理が楽しめる構成となっている。料理の方は、「イタリアンレストラン ラ ヴェロニカ」のセカンドシェフであった熊澤由記氏を起用し、イタリアンのエッセンスを加えたアラカルト料理と、正統派の鉄板料理、お好み焼きを提供してくれる。 特にこの店では、野菜へのこだわりが強く、全国の契約農家から直接仕入れた選りすぐりの野菜20種類以上を常にメニューに置き、各400円で鉄板焼きとして提供。また肉は、国産最高峰A5ランクの但馬牛が、肉の旨みを存分に味わえる鉄板焼きのスタイルで、50g2000円からという破格のお値段で堪能できる。鉄板でジューシーに焼き上げた肉は、岩塩、大根おろし、たまり醤油とともに供される。店の看板メニューであるお好み焼きは、山芋を多めに配したヘルシーな生地がベースの関西風だ。東京ナチュラルポークのバラ肉を加えた「豚玉」、モッツアレラチーズ、フルーツトマト、バジルを使ったイタリア風お好み焼き「カプリ玉」各1000円など、5種類から選べ、表はさくっと中はふんわりの、粉モノ好きも納得!の味に仕上がっている。シェフの熊澤氏はイタリア料理に長年従事してきたが、「この店では、極力イタリアン色を表に出さずに、お客様には、肉や魚介、野菜が持つ素材そのものの美味しさを存分に味わっていただけるように、シンプルな調理法を心がけています」と語る。アラカルトメニューのほか、鉄板焼きコースは、「朝取り新鮮野菜のバーニャカウダ」、「本日の鮮魚のカルパッチョ」、「野菜の鉄板焼き」、「黒毛和牛のサーロイン」、「魚介たっぷりのミックス焼き」、「デザート」という盛りだくさんの内容で、4800円から。ワインは、専用のワインセラーを設け、ニューワールド、イタリア、フランスなど幅広いセレクトの銘柄40種類以上を常備し、ボトルで3500円から。グラスは600円で提供する。店の営業時間は、深夜3時までということで、飲食店が比較的早く閉まる表参道界隈の中では、異彩を放つ店と言えるだろう。しっかりとディナーを取る店として、また、深夜にワインとともに、つまみ感覚で鉄板焼きを楽しむ店として、さまざまなニーズで利用できるのがうれしいところだ。
店舗データ
店名 | ミロ 鉄板キュイジーヌ&お好み焼き |
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住所 | 東京都渋谷区神宮前5-49-2 シルフィードAOYAMA B1 |
アクセス | 地下鉄表参道駅B2出口より徒歩3分 |
電話 | 03-6427-3270 |
営業時間 | 11:30~15:00(L.O.14:30)、18:00~翌3:00(L.O.2:00) |
定休日 | 月曜日 |
坪数客数 | 29坪・39席(カウンター9席・ソファ30席) |
客単価 | 5000円 |
運営会社 | 株式会社ジンテージ |
関連リンク | ミロ |