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脱サラ3人組の挑戦!ファーストスター、スープにこだわった焼小龍包専門店「スープドラゴン」中野に3月2日登場!

(取材=近藤 倫代)


昨年後半より東京都内を中心に上海焼小龍包専門店の出店が相次いでいる。ファーストスター(中野区 代表取締役 高椿洋平氏)もそのうちの一つ、焼小龍包専門店『スープドラゴン』を3月2日中野にオープンさせた。
焼小龍包は現地で「生煎(シェンジェン)」と呼ばれ、1930年代に専門店が誕生し上海で広まった。上海市民の夜食やオヤツの他、朝食としても食べられており、低価格なわりにボリューム満点なローカルフード。もっちりとした皮にジューシーな豚肉100%の餡とアツアツのコラーゲンスープが入っておりかぶりつきで食べることは危険、まずは一度天に穴を開けて肉汁をすすってから食べる。下半分はカリカリに焼かれており、上部は蒸し焼きの状態で受け皿と蓋のような作りになっているので旨みが凝縮されている。
3人の転機が訪れたのは約半年前にさかのぼる。代表の高椿氏が過去に訪れた上海にて、その美味しさに衝撃を覚え、いつか事業を通じ日本に紹介したいという強い想いが今回の異業種参入、出店を一気に加速させた。
「起業、出店にあたり自身に不足している能力を補完し得る人材を探していました。小澤、秋田両名共その期待に充分応えてくれていると思います。私を含む3名のスタッフによるチームワークこそがより良いサービスをお客様に提供できる最良の手段だと信じています」と高椿氏はいう。
スープドラゴンの焼小龍包はブランディングされた特別な豚肉も使用しておらず、使用油も通常のもの。しかし実際に食べると肉の臭みがないどころか独特の甘みさえ感じる。秘訣はスープと提供の仕方にある。
試行錯誤しながら12時間しっかりと煮込んだコラーゲンスープを使って仕上げる。それはもしかしたら他とは寸分の差かもしれない。しかし、スープドラゴンでは常に焼きたてを提供することにこだわる。「焼小龍包に限らず、本来はオーダーがあってから調理するのが当たり前。焼小龍包ビジネスにおいてもそれは確かに非常に困難なことです。でもブームフードとして認知され始めている今だからこそ、そこはごまかせません。かつてラーメンがそうであった様に、焼小龍包がこのブームに留まらず日本の食文化に深く根付くと確信しています。」代表の高椿氏は焼小龍包を日本で展開するにあたり、文化まで持ち込もうとしている。
現に夕方のテイクアウトがほとんどを占める売り上げのなかでも、客に所要時間を告げながら上手く調整している。美味しい物を食べてもらいたい、自分が衝撃を受けたものを日本で展開したい。この想いが半年の間で上海へ何度も渡り独学で学び、直径70cm、厚さ9mmもの鉄鍋を国内で特注し、オープンにこぎつけさせた。
今後の店舗展開はまず中野店の知名度を上げ、立地を変えながらの多店舗展開を狙う。メニューも徹底的にこだわりぬいた2種。健康をコンセプトに焼小龍包(4個350円/6個520円)と美肌・整腸作用の高いシェイクのみ(アボカド・マンゴー:450円)。
異業種参入だからできる勇気があり賢明な選択だ。
“新しい文化を紹介し驚きと感動を与えたい”という理念の下、異業種参入だからこそのエンドユーザー目線と飲食業界の常識を破る発想と思いで、今後も貫いていってほしい。まだ経験せぬ飲食店の荒波も行動力のある3人組なら・・・。と思わせる団結を見た。

店舗データ

店名 上海焼小龍包 スープドラゴン
住所 東京都中野区中野5-51-1

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アクセス JR線中野駅北口 徒歩7分
電話 03-3388-3511
営業時間 11:00~20:00
定休日 水曜日
坪数客数 9席・7.8坪
客単価 800円
運営会社 株式会社ファーストスター
関連リンク ファーストスター
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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