4月16日、銀座2丁目中央通り沿いの老舗呉服店「越後屋」ビル建替えプロジェクトで、新商業施設「銀座トレシャス」が誕生した。全18店舗の出店が決まっており、順次オープンしていく予定だ。 この建替え事業は、三井不動産(東京都中央区日本橋、代表取締役社長・岩沙弘道氏)がデベロップマネジメントを受託し、開発を推進してきた。事業のスキームとしては、三井不動産が一括で施設を借り上げ、転貸でテナントにリースし、運営管理業務までを一貫して行なっている。これで、三井不動産による銀座エリアでの開発は、8物件にも及ぶ。 施設のコンセプトは、“銀座コンシャス”。施設名のTORECIOUSには、「PRECIOUS=上質な」、「DELICIOUS=おいしい」、「GRACIOUS=親切で丁寧な」という3つの意が込められており、イタリア語の「3=TRE」と融合した造語。銀座2丁目に集う20代から30代の高感度な女性の感性を満たす魅力的な施設を目指している。 そういったコンセプトとターゲット設定に基づいて出店した飲食店は、全10店舗。12階「アロマフレスカ銀座」(株式会社アロマフレスカコーポレーション、※2店舗、7月開業予定)、11階「飛騨牛一頭家馬喰一代 銀座」(株式会社BGFコーポレーション)、「御膳房 雲南キノコ火鍋専門店」(東湖株式会社)、10階「鮨処 銀座福助 本店」(株式会社福助)、「雲仙/串あげもの 旬s」(株式会社雲仙、※2店舗)、9階「BARABABAO」(株式会社ミックマム)、「銀座野菜蔵 JIMI」(南明商事株式会社)、6階「SUZU CAFE」(株式会社コンプリートサークル)。 「アロマフレスカ銀座」は、予約の取れないことでも有名な南麻布のイタリアンレストラン「アロマフレスカ」の移転先として、原田慎次シェフが新たな挑戦を繰り広げる舞台となる。20席の贅沢なリストランテと50席の洗練されたモダンなサロンの2店舗が、7月にお目見えする予定だ。 「飛騨牛一頭家馬喰一代 銀座」は、岐阜で創業50年以上の歴史をもつ飛騨牛の専門店で、東京初進出となる。一頭買いにこだわり、A5等級飛騨牛を選び抜き、お値打ちな価格で提供する。「御膳房 雲南キノコ火鍋専門店」は、日本初のキノコ火鍋専門店。医食同源の思想に基づいて、中国雲南省から届けられる様々な野生キノコを、秘伝の特性スープとともに提供する。「鮨処 銀座福助 本店」は、旧東芝ビルから本店を移しての出店。新宿や池袋など全8店舗を展開する、築地鮮魚問屋直営の本格江戸前鮨。旬や産地に拘った新鮮なネタを常時50種以上用意する。「雲仙/串あげもの 旬s」は、北新地で50年以上親しまれてきている串焼き専門店「雲仙」と大阪発の串揚げ専門店「旬s」の2店舗構成となっている。旬の食材を日々創作し鉄板で焼き上げる雲仙焼きとヘルシーな串揚げの店が、銀座初出店を遂げた。 「BARABABAO」は、新宿や池袋などでイタリアンを7店舗展開しているミックマムの新店舗。水の都ヴェネツィアに昔から続く「バーカロ」(ベント州の典型的なオステリアの一種)を再現している。カウンターで気軽に、前菜(100円~)や約120種の直輸入ワイン(300円~)を楽しめる。「銀座野菜蔵 JIMI」は、“旬・自然・素材感”をテーマにして、自然栽培野菜や自然派ワイン・放牧豚など、“滋味”が感じられる素材とイタリアンを融合させている。お店の中心にある「野菜蔵」には、各地から集められた旬の野菜が控えている。また、母体がワインショップであるため、豊富なワインのラインアップも売りとなっている。 「SUZU CAFE」は、広島発の企業が手掛ける、“いい感じの大人の社交場”をテーマとした、こだわりの空間とメニューを展開するカフェ。東京では、大人気を博している渋谷店に続き、2店舗目の展開となる。今後、コンセプチュアルなコンピレーションCDのリリースやライブ、イベントギャラリーなどを展開していく。伝統的な文化の残る銀座で、オリジナルのカルチャーを発信する場を目指している。
店舗データ
店名 | 銀座トレシャス |
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住所 | 東京都中央区銀座二丁目6番5他 |
アクセス | 東京メトロ銀座線・銀座駅 徒歩4分 有楽町線・銀座一丁目駅 徒歩1分 |
営業時間 | 店舗により異なります |
坪数客数 | 敷地面積 588.87m2(178.13坪) 延床面積 約7,243m2(約2,191坪) |
運営会社 | 三井不動産株式会社 |
関連リンク | 銀座トレシャス |