ジビエ料理に特化した中目黒のレストラン「トロワピエロ」が2月26日、「ラ・ブーシェリー・デュ・ブッパ」の店名で内装・メニュー構成とも一新してリニューアルオープンした。 主役となる肉は前店と同じく、シェフの神谷英生氏が日本全国を歩いて探した“一流のハンター”から直接仕入れる国産のジビエ。「ブーシェリー(フランスの肉屋)で食事ができるブラッセリー」をコンセプトに全面改装した店内で目を引くのが、メインフロアの壁一面を占める肉の熟成庫だ。開発に4ヶ月をかけたという特注品で、捌いたばかりの肉を長いもので約20日かけてドライエイジング。温度・湿度の微妙な調整により、ジビエ独特の臭みを感じさせず、かつ旨みが凝縮した最良のタイミングで提供する。本州鹿や千葉・勝浦産の猪の枝肉、同じく千葉の農家で特別に生産される幻霜豚、さらに自家製のサルシッチャ、サラミなどがずらりと並ぶ様は壮観だ。 メニューは時季のジビエを使った炭火焼がメインだが、「より多種類の料理を楽しんでいたけるよう、ポーションを以前より抑えました」と神谷氏。同時に10000~12000円であった客単価がリニューアル後は6000~7000円と、気軽に立ち寄れる一軒なった。メニューと価格は季節により変動するが、炭火焼は500円~。生の鹿肉をセルクル型にした「本州鹿のタルタルステーキ」(1200円~)や新鮮な猪の血を使った「猪のブータン・ノワール」(900円)、自然農法の野菜料理や手作りの国産チーズなども人気だ。 国産の食材に合わせ、ワインも約300種のストックのうち約200種が国産ワイン。しかもマネージャーの山﨑武指氏が全国の小規模生産者から直接仕入れるレア銘柄が中心だ。今年初リリースされて話題の北海道・余市産「ドメーヌ・タカヒコ」は8400円~。仏産など輸入ワインも自然派を中心にボトル2800円~、グラス600円~提供する。 木の温もりあふれる店内は、テーブルやカウンター席のほか、ウエイティングバーを兼ねたスタンディングスペースも設け、ワインバーとしても利用できる。さらに興味深いのが、顧客の大半が20代後半~30代女性という点。中目黒と祐天寺のほぼ中間という穴場的立地ながら、可処分所得が高く舌の肥えた“肉食女子”たちで毎夜大盛況だ。
店舗データ
店名 | ラ・ブーシェリー・デュ・ブッパ |
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住所 | 東京都目黒区祐天寺1-1-1 リベルタ祐天寺B1F |
アクセス | 東急東横線・東京メトロ中目黒駅から徒歩7分 |
電話 | 03-3793-9090 |
営業時間 | 18:00~26:00、日曜18:00~24:00 |
定休日 | 月曜日 |
坪数客数 | 26坪・34席+スタンディング約5名 |
客単価 | 6000円~7000円 |