六本木通りに面したスタイリッシュなビル地階に、ディナーの客単価3300円、ランチは680円からという新業態「西麻布Vin」が2月22日オープンする。 重厚な一枚板のカウンターなど上質感ある内装は、元シャンパンバーを居抜きで利用。看板に掲げるのが、お値打ちワインとプレミアハイボールだ。ワインは180mlをたっぷり注いだグラスワインを赤白各6種用意(500円~650円)。ボトルワインは40種2000円~。またハイボール(450~800円)は、スパークリング感を余さず楽しめるよう、炭酸水を瓶ごと提供し、お客が自分で割って飲むスタイル。店名の「Vin」は、Vin(ヴァン=フランス語でワイン)と、この「瓶」をかけたものだ。 ディナータイムのフードは、鶏・豚・鴨肉の串焼きがメイン。鶏は新鮮な国産鶏、豚は東京ポークと宮崎霧島豚、鴨はフランス産フィレドカネットなど厳選しながら、串焼き1本130円~220円、稀少な鶏白レバー(写真)も1本150円で提供する。さらに国産黒毛和牛のうちもも芯の網焼き(100g超・980円)、「強火焼きかつお Vinガーリック風」(680円)など網焼き料理を用意。冷菜・温菜(280円~)も充実させ、あさりとムール貝とハマグリのシャルドネ蒸し(680円・写真)、ハモンセラーノやチーズ(380円~)、〆のオジャ(680円)まで、数十種をラインナップする。予約制のコースは2500円~。 ランチは4種680円~1000円。豚の生姜焼き(780円)、鶏肉とベーコン・具沢山野菜の真っ赤なトマトソース煮込み(680円)などで、いずれも野菜スープ、ご飯かバゲットなどが付く。 この“破格”といえる価格設定を可能にしたのが、まず完全居抜きでイニシャルコストをとことん抑えた点。またオーナー植松清忠氏が大手外食産業の新店舗立ち上げを数多く手掛けたキャリアの持ち主で、そのネットワークを駆使して原価率の徹底抑制に成功した点にある。「六本木界隈は低価格のチェーン業態が出店して大繁盛していますが、西麻布にはまだ低価格業態が少ない。特にランチタイムのニーズを吸い上げる業態がないことに着目しました」と植松氏。ターゲットは近隣のオフィースワーカーで、20~60代まで幅広い顧客層を想定。カウンターとテーブル20席のほか、最大20人の個室を備え、あらゆる利用動機にこたえるのも強みだ。 立地に合わせたハイクラスさはそのままに、時代に即した“超”お値打ち感で打って出た新業態。居抜き物件を活用した新たなビジネスモデルとなりそうだ。
店舗データ
店名 | 西麻布 Vin |
---|---|
住所 | 東京都港区西麻布1-2-12 デュオ・スカーラ西麻布タワーB1F |
アクセス | 東京メトロ六本木駅から3分 |
電話 | 03-6447-2527 |
営業時間 | 11:30〜15:00(月〜土)、17:30〜23:30 |
定休日 | 無休 |
坪数客数 | 24坪40席 |
客単価 | ランチ880円、ディナー3300円 |
運営会社 | アッシュクレド |