飯田橋東口から、目白通り沿い(首都高速下)を目白方面に約5分。路地を右折したところにカジュアルな地中海料理店「GALLERY & CAFE 2316」が、12/7にオープンした。オーナーは、もともと広告業界に在籍し、芸術系大学の講師も務めた経歴の持ち主で、15坪22席の店内では多彩な地中海小皿料理とワインを提供するとともに、店内をカメラマンやイラストレーター、陶芸家などクリエーターに無料開放。アートを眺めながら食事ができる空間として、またクリエーターとお客の交流の場として展開を図る。
コンセプトは、“料理もアートも楽しめる自宅のリビングのような空間”。オーナーの自宅ガレージを改装した店内は、ダークブラウンの木目調の床に白壁と落ち着いた雰囲気で、手前にはテーブル席とカジュアルなカウンター、店内奥には、ゆっくり寛げるカウンターを6席配している。駅前の繁華街と距離がありながらも周辺には数千人規模のオフィスビルが佇み、平日のランチは、女性客を中心にオフィスワーカーで満席状態。土曜日は、アートを楽しみたいという人々が昼間からワインを片手にのんびり時間を過ごしたり、子連れのファミリー客などで賑わう。
イタリアンで25年の経験を持つシェフ、小池政行シェフが腕を振るう料理は、地中海料理を中心に、とにかく“美味しい料理を安い価格で”がこだわり。「その時々、お客様が食べたいと感じるものを提供していきたい」とは、オーナー鈴木康弘氏。「例えば、寒さが身にしみる冬は鍋やスープで温まって欲しいですから、この時期はブイヤベース(1500円)やビーフシチュー(1500円)をおすすめしています。特に、ブイヤベースは、海老、ムール貝、アサリや舌平目、パーナ貝が入っていて魚介の旨味がたっぷり。残ったスープでリゾットをお作りしてサービスさせて頂いており、当店評判のメニューです」。ほか、小皿料理は大体300円~750円の価格帯で揃え、大きいマッシュルームと松の実をオリーブオイルであえたボリュームのある、きのこと木の実のガーリックソテー(650円)や生ハムのクレソン添え(750円)などが定番人気。ワインはボトル赤白2900円~、ハウスワイン450円。スパークリングワインハーフボトル1800円ほか、生ビール550円、カクテル20種類ALL650円など充実した品揃え。ランチも営業しており、メニューはパスタ6種類(パン、サラダ、コーヒー付)880円と980円の2種類。2月からはカフェタイムもスタートする予定。
チャージ、サービス料はなしで客単価はランチ930円、ディナー2800円を見込む。
「仕事帰りの女性が、これから料理を作るのは面倒だけどコンビニのごはんも味気ないし……と感じた時に、ひとりでも気軽に入れてシチューとバゲットや小皿料理1~2品にワインを飲んで2000円程度でお釣りがくる。しかも満足して帰れる。そんなアットホームな店にしたいです」と鈴木氏。クリエーターに限らず、自分の作品をいろいろな人に見て欲しい、そんな人たちのギャラリー利用の取り合わせも、随時受け付けてくれると言う。
“美味しい料理を安い価格で”“業態が明確“使い勝手がいい”という、今、消費者から選ばれる三要素をすべて抑えている同店。現在も大規模なオフィスビルの側にある数少ない飲食店として好調な滑り出しながら、5月には、店の目の前にも大型オフィスビルがオープン予定とあり、さらなる集客が期待できそうだ。
店舗データ
店名 | GALLERY & CAFE 2316 |
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住所 | 東京都文京区後楽2-3-16 |
アクセス | 飯田橋駅から徒歩5分 |
電話 | 03-6801-5778 |
営業時間 | 11:30〜14:00L.O.、17:00~21:30L.O. |
定休日 | 日祝休 |
坪数客数 | 約15坪・22席 |
客単価 | ランチ930円、ディナー2800円 |