不況の最中でもオープンラッシュが続き、夜な夜な賑わう神楽坂。その大通り沿い・毘沙門天善國寺裏手の細路地に、12月15日、野菜たっぷりの和フレンチが楽しめる「TéMARI」がオープンした。
店舗面積は36坪。1階にテーブル席、2階にカウンターとテーブル席が設えられた全2フロア構成からなる。目指したのは、「お腹いっぱい食べて飲んでも10000円切るカジュアルフレンチ」。京都や加賀から取り寄せた“野菜たっぷりの和フレンチ”をコンセプトに、フランスやスペインの星付きレストランでの修行を経て、神楽坂のフレンチレストラン「ラリアンス」でスーシェフを務め「フォーシーズンズホテル丸の内」にも在籍した一流料理人、原田伸夫氏が、ポーションは少なめに、ソースはあくまで軽く、前菜からデゼールまでを美味しく味わえる構成に仕上げた。
メニューは、昼6皿、夜8皿というバリエーションに富んだコースを1コースのみ。ランチは「アミューズ・前菜2皿・メイン(魚・肉・野菜から選択)・ひとつめのデザート(洋)・ふたつめのデザート(和)・食後の飲み物・プティフール」(全8皿)にドリンク1杯が付いて2890円、ディナーは「アミューズ・前菜3皿・メイン(魚・肉・野菜から選択)・一口替りご飯・ひとつめのデザート(洋)・ふたつめのデザート(和)・食後の飲み物・プティフール」(全8皿)で5250円と、本格フレンチにして驚きの低価格で提供。オペレーションをスリム化することでCPの高い料理を出すことが可能となった。アルコール類の価格帯も抑えており、シェフソムリエ 高橋仁氏セレクションのワインが70種以上、1本4200円、6800円、10000円~と3つの価格帯から予算に合わせて選ぶことが出来る。赤白を常時2種づつ揃うグラス800円~、ほか生ビールやカクテル等700円~。客単価は7000円を見込む。
「高級なイメージが強く不況になると敬遠されがちなフレンチですが、もっと気軽に楽しんで欲しいという思いから、ディナー5250円という思い切った価格設定に踏み切りました。月1回訪れてもらえる準デイリーの店になっていきたいと思います」と、同店広報を務める清水さん。低価格競争が続く一方の外食市場だが、とはいえ、せっかくなら…と外食に多少の奮発をする層も決していなくなったわけではない。特に、神楽坂はそういった人々が集まる傾向が高い。上顧客になりうる可能性の高いターゲット層を上手く取り込めるかが勝敗の鍵となりそうだ。
店舗データ
店名 | TéMARI |
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住所 | 東京都新宿区若宮町10番地 プレール神楽坂1、2F |
アクセス | 飯田橋駅及び神楽坂駅から徒歩6分 |
電話 | 03-3268-7729 |
営業時間 | 11:30〜14:00(土日祝11:30〜16:00)、18:00~23:00 |
定休日 | 年内無休 |
坪数客数 | 36坪40席 |
客単価 | 7000円 |
関連リンク | TéMARI |