銀座4丁目に2007年10月オープンのハンガリーレストラン「トカイ」を経営し、今年6月4日にスパニッシュ・バル「LA VALENCIANA」(ラ バレンシアーナ)を表参道にオープンしたばかりの株式会社I CUBE(中央区銀座、伊能隆男氏)は、ハンガリーで150年以上の歴史のある老舗カフェ「GERBEAUD(ジェルボー)」海外初出店舗として日本に上陸。「ジェルボー東京本店」が表参道に6月18日グランドオープンした。歴史と伝統ある「ジェルボー」は、これまでハンガリーの首都ブタペストの本店のみだったが、ハンガリーに縁のあった伊能氏の「同国の輝かしい歴史と文化・伝統を、過去から現在そして未来へと継承したい。」という熱意に、ジェルボー誕生150年(今年151年)記念と日本とハンガリーの国交140周年も追い風となり、世界に先駆けて日本でのライセンス契約を実現したもの。スーシェフパティシェールの宮里あいこ氏は、ハンガリーの本店で半年研修。ジェルボーの菓子は、生地にイーストを使うという特色があり、存在感のあると生地と甘味(かんみ)豊かなテイストが特徴といい、「お菓子の原点のような、クラシックなお菓子」と表現する。本店の由緒ある伝統のレシピで同じ味を忠実に再現するメニューは、看板商品のケーキ「ジェルボー セレート」に加え、「ベイグリ」と言うハンガリーの伝統菓子をはじめ焼き菓子と、日本オリジナルのチョコレートを中心にアイテムは約80種類と豊富。店内でしか食べられない、クレープの原型とも称される「パラチンタ」はハンガリー国内外でも有名。また、ジェルボーが「トラディショナルスタイル」なのに対比させて、東京本店で開発した「モダンスタイル」な現代的なケーキも販売する。ドリンクは、本店と同じコーヒー豆を使用した定番の「ブレンドコーヒー」。オレンジリキュールが入った、「マリアテレジア」、アプリコットリキュール入りで、オーストリア・ハンガリー帝国の皇妃エリザベートの愛称「シシー」からとった「シシィ カフェ」といったハンガリーの歴史を感じるコーヒーなどがある。店内は、高級感のある豪華なインテリアで、テーブルや椅子もハンガリー本店の物を輸送。「菓子だけでなく、本店と同じ雰囲気も、ゆったりとした時間を味わって頂きたい」という。ハンガリーのブランディング化”を掲げる同社では、「まだまだ日本では馴染みの少ない国だが、前述のレストラン「トカイ」と同様、食文化を通じてハンガリーの魅力を発信したい。」と意欲的で、この東京本店を皮切りに、今後は多店舗化して行く考えだ。
店舗データ
店名 | GERBEAUD (ジェルボー) 東京本店 |
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住所 | 東京都渋谷区神宮前5-51-6 テラアシオス青山1F |
電話 | 03-3499-0099 |
営業時間 | 11:00-20:00 |
定休日 | 不定休 |
坪数客数 | 36坪 8席 |
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