昭和40年代、マリリン・モンローのそっくりさんを起用した「じゅらくよーん」のテレビCMで一世を風靡した株式会社聚楽(東京都文京区、取締役社長・加藤治氏)は7月14日、JR上野駅不忍口から徒歩2分の高架下に、新業態の串揚げ専門店「串揚げじゅらく」をオープンした。上野駅周辺は、昔ながらの大衆居酒屋が軒を連ねる激戦区。その中に老舗レストランの聚楽が参入するにあたって目をつけたのが、界隈には少ない“串揚げ”。2008年5月に営業企画室を新設し、業態開発を進めたという。コンセプトは、「企業経営でありながらマニュアルに縛られない気さくな雰囲気と、揚げたてあつあつの串揚げとお酒を気軽に楽しめる店」。女性や一見客も入りやすく、週に何度でも通えるような、ガード下の一杯飲み屋を目指す。串揚げは1本100円~で、「玉ねぎ」「うずら玉子」「紅しょうが」(各100円)、「豚」「鶏もも」(各150円)、「牛ひれ」(250円)などオーソドックスな20種類前後を用意。バッター粉の衣で作るもちっとした食感が特徴だ。卓上にはソース入れをセットし、大阪風の“ソースの2度づけ禁止”スタイルで楽しんでもらう。一品料理も奇をてらわない定番料理が中心で、ハチノス、コプチャン、フワ(肺臓)を八丁味噌をブレンドした味噌ダレで煮込んだ「絶品もつ煮」(420円)、ぽん酢で食べるさっぱり味の「酢もつ」(420円)、アンチョビをきかせた料理長特製の「ポテトサラダ」(360円)などを揃える。また、ドリンクは、話題のハイボール(390円~)のほか、「健康指向メタボ対策ドリンク」として、黒ウーロンハイやヘルシア緑茶ハイなども提供する。店内は1階、2階の2フロアで、計55席。2階には赤提灯を吊るしてレトロ感を演出するほか、階段には昭和40年当時を髣髴とさせるマリリン・モンローそっくりさんの写真を飾り、懐かしさもアピールする。また、店のウェブサイトでは、店内のモンロー写真の中の特定写真を見つけて写メールを送ると特典を提供するという、遊び心あふれるサービスも配信予定だという。聚楽では、2008年4月に50年の歴史に幕を下ろした上野駅前の「聚楽台」も2010年秋に再オープンを控えており、今後も「上野といえば聚楽」と言われるような息の長い店づくりをしていきたいという。
店舗データ
店名 | 串揚げじゅらく |
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住所 | 東京都台東区上野6-11-7 JR高架下 |
電話 | 03-5807-6159 |
営業時間 | 14:30-23:00(L.O.22:30) |
定休日 | 月曜日 |
坪数客数 | 約30坪・55席 |
客単価 | 2,000円~ |
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