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新・編集長コラム

やっぱり口コミが大事。UGC(ユーザー生成コンテンツ)を発生させる“キラーフレーズ”が集客の明暗を分ける?

飲食店の認知拡大の経路として、いつの時代も口コミが強い。友人から聞くリアルな口コミから口コミサイトやSNSなどのネット上の口コミまで。特にネットの影響力が強まると同時にウェブマーケティングが熾烈化した結果、一周回って「やっぱり口コミ」に。口コミの重要性はますます強まるばかりだ。

PROFILE

大関 まなみ

大関 まなみ
1988年栃木県生まれ。東北大学卒業後、教育系出版社や飲食業界系出版社を経て、2019年3月よりフードスタジアム編集長に就任。年間約300の飲食店を視察、100軒を取材する。


バズり方のトレンドは「中の人」から「ユーザー生成コンテンツ」へ変化

インフルエンサーの投稿は広告案件だから信用できない。信頼できるのは身近な友達の口コミ。友達がインスタに上げてたお店に行きます――最近の20代に話を聞くと、こんな声が聞こえてくる。

インターネットの発達に伴いウェブマーケティングが熾烈化した結果、消費者側はあからさまな広告を嫌悪するようになった。そこで行きつく先は、やはり信頼できるリアルの友人や、利害関係のない第三者の声。いま、一周まわって純粋な口コミへの回帰が起こっている。

近年、SNSでの「バズり方」も変化してきているという。書籍「SNSマーケティング7つの鉄則」(飯髙悠太、室谷良平、鈴木脩平 著、日経BP)によると、運用者自身の投稿がバズることよりも、その商品・サービスを体験した消費者の投稿がバズることが主流になっているとのこと。今から10年ほど前はTwitter(現X)でいわゆる「中の人」アカウントが流行していた。例えばSHARPはじめ堅いイメージのある大企業の公式アカウントで「中の人」が人間味ある投稿を続けたことでファンを獲得し、バズにつながったという事例が続出。しかし、その手法は多くの企業や事業者が真似するところとなり、今や消費者も飽きつつある。公式の“狙いにいってる感”が透けた投稿よりも、消費者の率直な意見の方が重視されるようになったという。この消費者の投稿のことを専門用語ではUGC(=ユーザー生成コンテンツ)というが、平たく言えば口コミだ。これからの時代はこのUGCを発生させることが重要になってくるという。

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