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「炭火焼肉のネバーランド」の新店舗、「鶏ネバーランド 武蔵小山」がオープン。鮮度抜群の朝挽き鶏と、囲炉裏を囲む相席型テーブルで生まれる一体感が極上のごちそうの鶏専門焼肉店

店舗は、武蔵小山商店街PALMを歩いた先の2階に。煌々と光る提灯が目印だ。階段の壁には、鶏肉の部位が書かれた品書きの札が飾られる
カウンターでは、七輪を使って炭火焼スタイルで楽しめる。1名客も多いという。囲炉裏を設置した大テーブルは、奥にある
その日に朝挽きされた新鮮な鶏肉がズラリ。澤田氏は、「産地より鮮度」の考えだけは譲れないという
左から「鶏ユッケ丼」(480円)、「石焼ホルモン」、「戸越の皿うどん」。名物の石焼ホルモンは味噌ダレの辛さを選べる
左から澤田氏、副店長の寺崎拓真氏、店長の松田真治氏。開店間もないが、早くもそれぞれガッチリ心を掴んだお客がいるのだとか

(取材=髙橋 健太)


武蔵小山の駅前から長く伸びる商店街・武蔵小山商店街PALM。そのアーケードを5分ほど歩いたところに12月13日、新鮮な鶏の刺身や炭火焼を楽しめる鶏専門の焼肉店「鶏ネバーランド 武蔵小山」がオープンした。一番の見どころは、店内奥の、囲炉裏を囲む大テーブル。ここでお客が肩を寄せ合いながら鶏焼肉を楽しむという演出だ。店主の澤田泰広氏は、戸越にて「炭火ホルモン焼のネバーランド」と、その真裏にある「炭火焼肉ホルモン 裏ネバーランド」の2店舗を経営。3店舗目となる今回は、「裏ネバーランド」のオープンから半年足らずと短期間での出店になる。既存店は牛や豚の焼肉店だったが、今回は鶏焼肉というジャンルへの挑戦だ。

繁盛店づくりには「お客同士が声をかけあう距離感」が不可欠

実家が和食店の澤田氏は、学生時代から実家の手伝いをするなど、飲食業界には早い段階から関わっていた。大学卒業後も、イタリア料理店で修業。その後も恵比寿の人気イタリアン「ライオンのいるサーカス」や「大阪焼肉 ふたご」、「炭火焼ホルモン ぐう」などでも経験を積み、2014年10月に「炭火ホルモン焼のネバーランド」で独立した。今回の出店は、知人から物件の紹介をされたのがきっかけだ。当時は「裏ネバーランド」の出店から間もなく、澤田氏は現場に出ずっぱりで「出店は難しいかも」と考えていたという。しかし、そんな折にスタッフが集まってきたり、店内設計を構想通りに進められる条件だったりと、思うとおりに話を進めることができたため、開店に至った。「戸越銀座の2店舗では豚肉、牛肉をやっていたので、せっかくだから鶏肉も扱えるようになって、今後の可能性を広げてみたいと考えました」と語る。

澤田氏が独立当時から大事にしていることは「お客同士の距離感」だという。「どの店舗も客席を敢えて狭く作ることによって、お客様同士の会話、一体感が生まれるようにしています。ちょっとお手洗いに行く時にも『すみません』と一言声をかけられるような。楽しい雰囲気って、そんなところから生まれると思うんです」と、澤田氏。今回の出店でこだわった囲炉裏付きの大テーブルは、いわば席も炭火も共有する「相席」だ。澤田氏の想いが形になったものと言っても過言ではないだろう。

こだわるべきは食材の鮮度。朝挽きの新鮮な鶏肉だけを使う

「例えば産地にこだわるのもアリだと思うのですが、そうすると空輸で店に届くのが翌日以降になってしまう場合もある。ウチでは常に新鮮な肉を味わってほしいので、東京で朝挽きした肉しか仕入れません」とは、澤田氏。品書きには、五反田の鶏肉専門店「信濃屋」から毎日仕入れている、朝挽きの新鮮な鶏メニューがズラリと並ぶ。まず、「鶏のレバテキ」(580円)や「とり刺」(580円)などの新鮮な生肉は外せない。その後、「鶏ホルモン」(480円)や「幹とヒザ軟骨」(480円)、「雛モモ」(480円)、「手羽元」(480円)などの炭火焼肉もつまみつつ、人気の「石焼ホルモン」(780円)を味わう。さらに、その石鍋で作る「焼き飯」(480円)で、〆まで完璧だ。戸越の2店舗で人気の「もつ刺4点盛り」(780円)や「戸越の皿うどん」(480円)も楽しめる。

ドリンクは、「初恋茶割り」(500円)や「真空生レモンサワー」(500円)、「真空生レモンハイボール」(550円)など、既存店でも人気のオリジナルドリンクが目玉だ。他にも、焼酎「泥亀」を使った「泥ボール(麦or芋)」(500円)、「泥カクテル」(550円)などはファンが多い。ビールは「生ビール(380cc)」(450円)の他、「赤星」(590円)や「アサヒスーパードライブラック」(500円)などを揃える。また、「お得な飲み切りボトル 金宮(300cc)」(900円)は、割材に「初恋茶パック」(200円)や「ザクロ」(200円)、「ガラナ」(200円)、「ココナッツ」(200円)などの変わり種をバリエーション豊かに揃えていて楽しい。

自分たちのスタイルをしっかり固めつつ、挑戦する気持ちは忘れない

澤田氏は、今後の店舗展開に関して、闇雲に数を増やすことよりも、自分たちのブランディングや想いがブレることなく形にできるよう、腰を据えて行っていきたいという。そのうえで「このまま炭火焼肉という単一業態で広げていけばクオリティは高く保てると思います。とはいえ、それでは可能性は広がりません。スタッフも色々な経験をしている人が増えてきたので、みんなの知識を集めて、違う業態にもチャレンジしていきたいですね」とも語る。炭火焼肉でも様々な挑戦を続けてきた澤田氏は、今後どのような形の業態や店舗を展開していくのだろうか。期待に胸が膨らむ。

 

店舗データ

店名 鶏ネバーランド 武蔵小山
住所 東京都品川区小山4-4-19 2F

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アクセス 東急目黒線武蔵小山駅より徒歩4分
電話 03-6426-2727
営業時間 【平日】17:00~24:00(L.O.23:00) 【土・日・祝】15:00~23:00(L.O.22:00)
定休日 火曜休
坪数客数 12坪 20席
客単価 3500~4000円
関連リンク 炭火ホルモン焼のネバーランド(HP)
関連リンク 武蔵小山 鶏ネバーランド(Facebook)
関連リンク 鶏ネバーランド(Instagram)
関連ページ 炭火焼肉ホルモン 裏ネバーランド(記事)
関連ページ 炭火ホルモン焼のネバーランド(記事)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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