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上越で120年以上培ってきた歴史を武器に、新しい伝統のカタチを表現。恵比寿で人気の「上越 やすだ」の2号店が、新橋・銀座エリアに12月17日オープン

カウンター席では、臨場感ある職人の調理シーンを間近で見ることができる
汐留方面を望めるテーブル席だけでなく、銀座方面を一望できる個室も用意されている
「のど黒塩焼」(3800円)と「のど黒の刺身」(時価)
日本酒はラインアップの豊富さだけなく、薫を味わえるようにワイングラスなども用意して幅広い楽しみ方を提案
料理長の大野賢氏(右から2番目)と同店の厨房を支えるスタッフのみなさん

(取材=三輪 大輔)


多くの企業の本社が点在する新橋エリアと、日本有数の繁華街・銀座エリアを繋ぐ外堀通り。その通りの上を走る東京高速道路の脇にあるG10ビル8階に「上越 やすだ」が、12月17日オープンした。同店を仕掛けるのは、アスティア(新潟県長岡市、代表取締役:関川喜次郎氏)で、恵比寿店に続いて2店舗目の展開となる。店長を務める渡邉国明氏は、「当店は上越だけでなく中越、下越、佐渡の魅力を存分に堪能していただけるお店になっています。幅広いシーンで利用いただけるので、料理はもちろん、お酒だけを楽しみたいという方も満足していただけるでしょう」と話す。

同社が恵比寿店をオープンさせたのは、2014年3月7日である。上越で120年以上の歴史がある老舗料亭「やすね」で培ったノウハウを生かして、地元の魅力を広く発信していくため東京に進出。上越の素材を生かした料理やお酒を楽しめるだけでなく、オープンキッチンによるライブ感あふれる演出も話題となり、新しい和食のカタチを作り上げた。今や予約必須の人気店となった恵比寿店との違いについて、渡邉氏は「当店のコンセプトは、新潟のお米とお酒が楽しめる個室割烹です。当店では立地なども考慮した結果、2名様から最大16名様まで、異なる席数の個室を用意しました。接待での利用をはじめ、入籍前の顔合わせなどのライフイベントでもご利用いただくことができます」と語る。また、恵比寿店と同じく重厚な木材を使用したカウンター席がある一方、汐留方面を一望できる一面ガラス張りのテーブル席があるのも同店の特徴だ。ビジネスパーソンや家族連れだけでなく、カップルなどの利用にも最適な空間作りとなっている。

メニューは、上越を中心とした郷土料理が中心となっている。職人が新鮮な素材を生かした伝統の技法で調理を行い、上越の気候が生んだ発酵調味料「かんずり」を使ったメニューや「名物 佐渡の汐するめ天ぷら」(720円)、「田舎のっぺい」などが並ぶ。また、能生漁港で水揚げされた魚介類が翌朝には店舗に配達されており、中でも高級魚と名高い・のどくろは常時提供できる体制を整え、「のど黒土鍋飯」と「のどぐろ塩焼き」、「のどぐろ煮付け」(各3800円)がラインアップされている。魚介以外のメニューも豊富で、「村上牛ほう葉焼き」(2800円)や「村上牛の炙り焼き 120g」(3600円)などの新潟県が誇るブランド牛「村上牛」を使ったメニューも揃う。なお同店では、月替わりでさまざまな産地の新潟の米を使用しているが、その白さを引き立てつやや粘りを生むため、佐渡の海洋深層水の中硬水で炊き上げているという。

お酒で注目すべき点は、東京でしか飲めない銘柄や同店限定酒も並ぶ日本酒だ。新潟県内にある90の酒蔵の中から、厳選された日本酒を提供し、越後の蔵人の想いを伝えている。お猪口などの酒器にもこだわり、さまざまな楽しみ方を提案するとともに、メニュー構成も爽酒・薫酒・酵酒とバランスよく揃う。また、アルコールによる胃への負担を軽減させるため、席に着いた後まず少量のご飯を提供する“おもてなし”も行っている。

今後の展開について、渡邉氏は、「これから『上越 やすだ』のさらなる店舗展開を考えています。それを実現するためにも、まずは恵比寿店と当店の差別化を進めていくつもりです。当店が基幹店として機能するようになれば、力強い店舗展開も可能となってくるでしょう。もっと上越をはじめとした新潟の魅力を伝えていきたいですね」と話す。上越で120年以上の歴史がある「やすね」のDNAを引き継ぐ同店だからこそ、実現可能なコンセプトの数々。新潟と東京を繋ぐ懸け橋として、同店の存在感はますます高まっていくに違いない。

店舗データ

店名 個室割烹 上越やすだ 新橋銀座口店
住所 東京都港区新橋1-4-5 G10ビル8F

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アクセス JR新橋駅から徒歩1分
電話 03-3571-6877
営業時間 月~土 16:30~23:30
定休日 日祝
坪数客数 60坪 60席
客単価 8000円
運営会社 株式会社アスティア
関連ページ 上越 やすだ(記事)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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