恵比寿の大繁盛店「サカナバル」を運営するアイロム(東京都渋谷区、代表取締役 森山佳和氏)が、シャンパンと活オマール海老のグリルを財布に優しい価格で楽しめる気軽でいておしゃれなシーフードバル「サカナバル グリル」を六本木に10月20にオープンさせた。ストレート過ぎるほどシンプルでわかりやすい店名が示すように、毎日仕入れる活オマール海老と鮮魚が自慢の鮮魚専門店で、共に味わうのは六本木一コストパフォーマンス価格というシャンパンと100本を揃えるデイリーワインだ。
六本木の交差点から虎ノ門方面に六本木通りの坂を下る途中に建つおしゃれな高層マンションの1階に構える同店。天井まで7メートル以上はある全面ガラス張りのインパクトあるファサードから透けるスタイリッシュ空間は、六本木に相応しいハイセンスな雰囲気を放っている。港にあるワイン倉庫をイメージにした天高のあるダイナミックな空間のなか、100本以上をストックする中2階ロフトのワイン庫には圧倒される。行く人の目を引く存在感ある空間はカッコ良い店にしたかった森山氏の想いが見事に表現されている。
予約必須の大繁盛店の恵比寿の「サカナバル」、渋谷おしゃれ女子が集まる「BEE8」の2店舗を運営する同社のここまでの道のりは並大抵なことではなかった。紆余曲折、今では繁盛店をつくり、新店を出すまでに頑張って来た会社のコンセプトは、“良い店はつかい易い店”だ。食材へのこだわり、手間を惜しまない信頼できるスタッフの育成、そして優れたチームワーク作りとあたり前のことをあたり前にすることという。
シーフード専門店として看板料理、活オマール海老をはじめ、取り扱う鮮魚は鮮度の良さにこだわり、毎日産地から届けられ、メニューは顔を見てから決めるというスタンスはまさにサカナバルの名に相応しい。約350g~400gもある「活オマール海老のグリル」(一尾 3000円前後/半尾 1600円前後)、プラス500円でパスタもしくはリゾットで最後まで美味しさを堪能出来る。シンプルに魚の旨味を堪能できるその日入荷した鮮魚のグリルは、丸ごと一尾で見た目もポーションも満足度は高く、価格は1200円前後からとなる。同様に当日入荷した鮮魚で造る「本日のカルパッチョ」(750円~)は魚の種類に合わせドレッシングを変えるなど細やかな気遣いを見せる。いろいろと味わえる4、5種類を盛り込んだ「サカナバルプレート」(950円~)も。ほかに「鮮魚のアクアパッツア」(1300円前後)、「たっぷり魚介のペスカトーレ」(1200円~)や定番料理の魚尽くしの料理が味わえる同店では潔く肉料理は置かない。
六本木一安価なシャンパンは、既存店と併せた3店舗でメニューを一括することでコストを押さえたという。「モエ エ シャンドン ブリュットアンペリアル」が(6500円)、「ヴィーブクリコイエローラベル」(7000円)。ほかに4000円前後からスパークリングワインも揃える。ボトルワインは2500円前後からと手頃な価格だ。「グラスワイン」(600円前後~)もスパークリングワインを加え赤白10種類近く揃える。ほかに日本酒「玉乃光 純米大吟醸」(180ml 950円)、「レモンチューハイ」(400円)といった居酒屋定番の酒も置き、気取りのない自由な使いこなしが出来る。
六本木らしいおしゃれな空間でいて、サク飲みからしっかり呑んで食べてまでを気軽に楽しめる同店は六本木にはないデイリー使いの洋食居酒屋、ハイクオリティバルなのだ。それゆえに、恵比寿店でも大人気なカルパッチョに添えるガリでワインを楽しむという裏技も有りなのだ。今後は肉業態など新たな事業展開を視野に入れている同社の次なる店が楽しみである。