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魚を愛するフィッシュウェル日紫喜智氏の3号店「魚まみれ眞吉 恵比寿店」は、女性店長目線で恵比寿女子に旨い魚を訴求!恵比寿西口に8月22日オープン

和を伝えながらもモダンなファサードは、日紫喜氏のお気に入りでもある
手前にテーブル席、奥にキッチンを囲んだカウンター席と半個室があり、シーンに寄って使い分けられる
手前の「刺身7点盛り」(2人前より、1人前880円)は、ここへ来たら必ず食べて欲しい。「中伊豆農園サラダ」(奥)には8~9種類の採れたて野菜がたっぷり
炭火でじっくり丁寧に焼き上げられた「のどぐろ 塩焼き」(1480円)
女将の高田有紀氏(左)と代表取締役 日紫喜智氏(右)

(取材=下前 ユミ)


JR恵比寿駅西口からロータリーの脇道、なだらかな坂道の途中。ガラス張りのファサード、アンティークの三枚引き戸と日本酒の大きな冷蔵庫が存在感を放っているのが8月22日にオープンした「魚まみれ眞吉 恵比寿店」だ。運営は、フィッシュウェル(東京都渋谷区、代表取締役 日紫喜智氏)。ネームプレートには「魚」編に「愛」と書き「さとし」と読ませるほどに、魚愛に満ちた日紫喜氏の「渋谷」、「原宿」に続く3号店は、「新たな試みとして女性店長による女性目線やスタッフのできること、したいことを柔軟に取り入れた店舗になっています」という。

今回の出店において、価値観の変化があったという日紫喜氏。「起業したての頃は、“野心を成功に導くこと”がいつも頭の片隅にあったが、店舗展開するごとに “人が財産”だと痛感するようになった。店づくりも、流行る店で終わらない、愛される店づくりをしていきたい」と話す。自分が今まで魚に携わり培ってきた技術と経験、豊富な知識で、客もスタッフも“ハッピーになる”ことを目指す。その思いから、今回、肉の修行をして精通したスタッフがいたので「黒毛和牛のたたき」(1280円)などの肉料理も新たに取り入れた。「魚だけに縛られるのではなく、間口を広く奥が深い店づくりをしたい」と同氏。

料理は、毎朝仕入れる鮮魚の逸品の品々はもちろんのことだが、野菜に力を入れる。無農薬・有機栽培の野菜づくりをひとりで行なっている中伊豆菜園の土屋さんから届く新鮮な野菜たちは、段ボール箱を開けた瞬間に爽やかな甘い香りがするという。「土屋さんと連絡を密に取り合い、今最高に美味しい野菜のほかに眞吉が育てて欲しい野菜をわがまま言って可能な限り作ってもらっています」と日紫喜氏。それら野菜の種類は年間60種類にも及ぶ。今の季節で珍しい野菜は「白ゴーヤ」。白い色をしていて通常の緑色のゴーヤに比べて苦みがマイルドなので、生のままサラダで。土屋さんのつくる新鮮野菜がたっぷり入った「中伊豆菜園サラダ」(880円)には、眞吉らしく自家製の魚の生ハムが添えられる。高級魚のため本来この価格ではお目にかかれない「九絵(クエ)しゃぶしゃぶ」(2人前 1800円)は、「九絵の美味しさをもっと知って欲しい」との思いで、日紫喜氏が大卸とのインフラを信頼のもとに確立したからこそ提供できるメニューだ。

ドリンクは、店内の黒板に「絶対に食べて帰って欲しい人気メニュー」と「相性の良い日本酒」の組み合わせを掲示することで、日本酒を訴求する。さらに、日本酒度グラフを作成し、酸度の違いによる“甘口・辛口・濃醇・淡麗”を一覧でみて選べるようになっている。日本酒は日替わりで店内の黒板に(120cc 550円、220cc 950円)。取材時は、「風の森 純米」(奈良)や「寫楽 純米」(福島)など10種がラインアップ。そのほかに、ビール、ハイボール、割もの、果実酒、ワイン、ソフトドリンクと揃え、幅広い客層に応える。

日紫喜氏は、魚に携わっていくうちに使命感が生まれて来たと話す。「今後は、漁師や仲買の力になりたいです。高齢化を避けて通れない漁業にも貢献したいです」と同氏。ガソリン代がネックとなる漁船をソーラーエネルギーで代替できないかなども考えをめぐらせているという。スタッフと客が魚の話題で盛り上がり、知ることで魚に興味が生まれ、美味しい魚を食べることで好きになる。「魚ってこんなに美味しいんだ」と笑顔で客が魚を食べてくれる店づくりは日紫喜氏のかけがえのない財産だ。

店舗データ

店名 魚まみれ眞吉 恵比寿店
住所 東京都渋谷区恵比寿南1-11-1 松本ビル

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アクセス JR・東京メトロ日比谷線 恵比寿駅から徒歩4分
電話 03-5794-8350
営業時間 17:00~24:00(L.O.23:00)
定休日
坪数客数 20坪 40席
客単価 4000円
運営会社 株式会社フィッシュウェル
関連リンク 眞吉
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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