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人気スペインバルの銀座「エルセルド」と神楽坂「エルプルポ」を展開する阿部光峰氏が、今回は赤身の“牛”がウリとなるスペインバル「エルブエイ」を、神楽坂に9月13日オープン!

3号店となる「エルブエイ」を、神楽坂の路地裏に出店。大人気の「エルプルポ」に続き、神楽坂2店舗目となる
代表の阿部氏が、スペインの街場のバルを再現したような赤を基調とした内装。キッチンを囲むカウンターが、印象的な店内
赤身肉の炭火ステーキ盛り合わせ。肉汁を逃さないよう塊で焼き、塩だけでシンプルに調理。特製ガーリックマスタードと一緒に
左は、阿部光峰氏。飲食店経営に、大手広告代理店のコピーライターから異色の転身を遂げている。右は、メインシェフの野堀氏

(取材=中條 美咲)


人気スペインバルの銀座「エルセルド」と神楽坂「エルプルポ」を展開する阿部光峰氏が、3店舗目となるスペインバル「エルブエイ」を、神楽坂に9月13日オープンした。今回は赤身の“牛”がうりとなる。 もともと1号店の「エルセルド」は、代表の阿部氏が、10年前に出向いたスペインの街場で見かけたバルを再現したいと思い起ったのがきっかけであり、2005年にスタートした。当時、今ほどはスペインバルスタイルが多くなかったものの、今後増えていく兆しの中で、個性を打ち出すため、以前から着目していたイベリコ豚をメインとした。そして、2007年には2号店となる「エルプルポ」を開店。魚介専門という特徴を持ったこの店は、独自のレシピと食材の良さがうけ、連日連夜満席の人気店へと成長し、わずか13坪で月500~600万円を売り上げる。満席時に断りを入れてしまうお客さんが後を絶たず、今回神楽坂にもう1店舗を構えることを決意した。 代表の阿部氏は、元々大手広告代理店にコピーライターとして勤めていた異色な経歴の持ち主。サラリーマン時代、恵比寿に家庭料理の店を出し、それが好評を得たことから会社を辞め、始めはフードコーディネーターをしながら飲食店経営に専念していった。友人にニューヨークでの仕事に誘われ、一旦は店舗を手放したものの、再びこの飲食業界に帰り咲いている。 今回の店は、美味しい赤身の“牛”を食べさせるスペインバルだ。今まで日本では、霜降りが“牛”の最高峰とされてきたが、欧米スタイルのさっぱりとした美味しい赤身の良さも見直されつつある。現に、生産者の中には今、美味しい赤身を作ろうとした動きが存在する。こだわりの“牛”赤身を、バルスタイルで自由に楽しんでもらうのが今回のコンセプト。「食材は、高級フレンチやイタリアンに匹敵するものを用意しています。熟成した赤身の肉の美味しさを味わってほしい。ある程度食に精通し、自由度を求める方に来てもらえたら」と、代表の阿部氏は話す。 料理は、神楽坂の既存店「エルプルポ」のトップ10に君臨する人気メニューに加え、こだわりの肉料理の数々を取り揃える。おすすめは、20日間熟成させた内もも肉のステーキ「熟成和牛シンタマステーキ」(130g 1,500円、250g 2,800円)と、豊富な肉汁と濃厚な旨みが特徴の横隔膜に当たる内臓肉「特選和牛ハラミのステーキ」(130g 1,700円)だ。どちらも赤身の肉汁を逃さないよう塊で焼き、塩だけでシンプルに調理し、特製ガーリックマスタードと一緒にいただく。また、「エルプルポ」での一番人気メニュー、炒めたまねぎとうに、クリームをムース状に合わせた「うにのプリン」(2個1,200円)もおすすめだ。「バルスタイルで店内が狭い分、食材で還元したいと思っています。そのため、原価率は、40%を超えているんですよ」と語る。(代表・阿部氏) こうして、時代に合ったコンテンツで、3つの異なるスペインのキャラクターを打ち出してきた同氏。今後は、スペインバルをもう1~2軒展開し、裾の尾を広げ幅広い層に楽しんでもらうためスペイン料理に限らず、中華や和食といった他のジャンルにも挑戦していきたい考えだ。ただ、あくまで大きくすることが目標ではない。 日本の食文化や価値観の変容の流れを汲みつつ、今だからこそ発信していく。そういった考えで行なう阿部氏の飲食店経営は、ある意味コピーライターの仕事と精通するところが、たくさんありそうだ。

店舗データ

店名 ASADOR EL BUEY(アサドール エル ブエイ)
住所 東京都新宿区神楽坂3-4 AYビル1F

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アクセス JR飯田橋駅より徒歩5分
電話 03-3266-0229
営業時間 18:00~翌2:00
定休日 日・祝
坪数客数 12坪・26席
客単価 5,000円
運営会社 阿部光峰
関連リンク エルセルド&エルプルポ
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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