連日盛況で知られる中目黒のホルモン専門店「炭火焼ホルモン まんてん」(代表・阿部亮氏)が、2005年の創業から5年目を迎える今年2月24日、待望の2号店を代々木にオープンした。メニュー構成・価格は中目黒店と同じで、牛・豚ホルモン約40種をラインナップ。焼き物は牛ホルモン700円~、豚ホルモン600円~、盛り合わせは5種盛り1500円~。写真は8種盛り2200円(マルチョウ=中央、手前から右回りにサンドミノ、ハツ、コメカミ、Pトロ、タン、コリコリ、チレ)。刺身は各600円で、センマイの黒い部分を丹念に処理した「白センマイ」、生レバーの表面を軽く炙った「ればてき」、(共に写真)が名物だ。ホルモンは6~7割が豚ホルモン。阿部氏は「もつやき処い志井」「日本再生酒場」などを展開する「い志井グループ」出身で、豚は一頭をほぼ丸ごと店内で捌き、 “しきん”、“どて”、“らっぱ”といったレア部位も繊細な包丁仕事で人気商品化。また代々木店では裏メニュー的に、みすじ、カルビなど生肉も並べている。元事務所を全面改装した店内は、南北がガラス張りの明るい雰囲気を生かし、白タイルの壁に白木のイスとテーブルを配した。「温かくなったら窓を開放したりと、アジアの食堂のような雑多な賑わい感を醸していきたいですね」と阿部氏。満を持した2号店の出店立地に代々木を選んだ理由については、次のように話す。「この物件の話をいただいたものの、 “代々木で飲食店”という発想は正直なところ沸きませんでした。だけど実際に歩いてみたらオフィスが多く、東京メトロ北参道駅や小田急線南新宿駅も徒歩すぐとアクセスも抜群。実は中目黒も土地勘ゼロからスタートし、最初の1年は集客に苦労したんです。 だからこそ、“初心に戻る”気持ちでこの場所を選びました」。大通りからの視認性が悪い立地だが、近隣の会社員など新規の顧客が半数を占める。中心顧客層は30~40代で男女比は7:3。また特徴的なのが、早い時間帯は帰宅前の一杯に一人で立ち寄る中高年層、22時以降は神宮前あたりに勤務するアパレルや飲食関係者など、いわゆるピークタイム以外の来店が多い点という。「ちょっと1杯プラス2、3品といった気軽な使い方をしていただけるのが嬉しいです」と阿部氏。客単価は中目黒の3500円に対し、3000~3500円で推移している。同店の魅力であるハイタッチなサービスも好評で、オープン直後からリピーター率はかなり高い。“中目黒のまんてん”の知名度がすっかり定着しているように、 「“代々木のまんてん”と呼ばれるようになりたいですね」と阿部氏は目を輝かせる。
店舗データ
店名 | 炭火焼ホルモン まんてん 代々木店 |
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住所 | 東京都渋谷区代々木1-18-16 グローバルビル1F |
アクセス | JR・東京メトロ代々木駅から3分 |
電話 | 03-3377-4129 |
営業時間 | 17:00~25:00 |
定休日 | 無休 |
坪数客数 | 19坪39席 |
客単価 | 3000~3500円 |