スペシャル企画

【特別コラム(1回目)】来期出店する経営者必見!2024年の《補助金・助成金》をMS&Consulting染谷氏が振り返ります!

MS&Consultingとフードスタジアムとのコラボ企画として、同社チーフコンサルタントの染谷氏が《補助金・助成金》についてのコラムを連載してまいります。
昨年2024年は多くの飲食店が補助金や助成金を活用し、「念願の~」を実現していました。
これから新規出店や新たな投資を計画されている、飲食店経営者にも耳寄りな「2024年度特に注目すべきだった補助金や助成金」を振り返り、次年度に向けたポイントを解説します。


補助金・助成金は、政府の方向性と自社の投資の方向性があえば、一気に数百万、時には1,000万円以上が援助されることもある凄い制度です。
他業種と比べれば、僅かな利益率から真摯に税金を納めているこの業界にとって、申請しないのはもったいない!補助金・助成金を賢く事業成長の促進手段として活用していきたいものです。
では、「2024年度特に注目すべきだった補助金や助成金」は何だったか。色々あったのですが、本コラムでは3点に絞ってご紹介していきます。

 

1.業務改善助成金
計画的な賃上げをすべし!
業務改善助成金は、全国の中小企業の生産性向上と賃上げを目的に厚生労働省が推進する助成金ですが、使い勝手の良さから、多くの飲食店様で申請されていました!投資対象があれば今後の賃上げ時期と一緒に申請すれば、高い比率(全国対象ですが、例えば沖縄とかは9割!)で支援を受けられる超HOTな助成金でした。

出典:厚生労働省公式ホームページ『業務改善助成金情報』より引用(2025年1月24日現在)

例えば…
・業務効率化に向けた設備投資(最新の冷凍庫やフライヤー等キッチン機器の更新)
・働き方改革を目的としたシフト管理システムの導入
・券売機や自動釣銭機等の導入

スタッフの3か月以上の勤務実績が必要なため新店投資に対する申請は難しいですが、既存店での厨房機器の入れ替えや、システム導入に上手く活用される企業様が多かったです。来年度もこの助成金は継続される見込みです。例年、賃上げは10月に発生しますし、それを見越して事前に入れ替えたい機材や購入したい物品を業者に見積を依頼するなど、早めに動いておくのが吉です!

出典:厚生労働省公式ホームページ『業務改善助成金情報』より引用(2025年1月24日現在)

ポイント:
来年度も類似内容で継続される可能性が高いため、計画的な賃上げプランと投資内容を事前に計画立てしておくことが重要です。設備は壊れてから買うと高くつきますし、最悪営業にも支障が出てしまいますので、賢く作戦を練っていきましょう。

 

2.東京都観光財団のインバウンド対策補助金
自治体の補助金も要チェック!
インバウンド需要が回復基調にある中、東京都観光財団が提供する補助金は、海外観光客をターゲットとした施策に活用されました。柔軟な費目設定のため、多くの東京都内の飲食店で活用頂きました。ただしシステム関連の申請では事務局からの確認事項や追加質問が多くなる傾向にあり、トイレ改築等のシンプルな設備投資は手続きがスムーズに進みやすい印象です。

例えば…
・外国語対応メニューやサイネージの導入(タッチパネル式の券売機や多言語対応するモバイルオーダーも対象です)
・多言語予約システムの構築
・観光客向け販促媒体への出稿費
・和式トイレから洋式トイレの改修工事費

出典:東京観光財団公式ホームページ『インバウンド対応力強化支援補助金』より引用(2025年1月24日現在)

ポイント:
全国各地の自治体でも、観光需要を喚起するための補助金が提供されていて、内容的には非常に狙い目なのですが、「えっ?!期間が1か月しかないの?!」というような応募期間が短いことも多く見受けられました。自店舗が立地するエリアの自治体の補助金は「鮮度が命」ですので、こまめにチェックすることが重要です。

 

3.IT導入補助金
過去に申請していても再申請可能!
IT導入補助金は、デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するための強力な助成制度です。これまでに申請した企業でも、対象となるシステムやツールを変えることで再申請が可能です。多くの経営者が「IT導入補助金は過去申請したらもう申請できないのでは?」と思っていらっしゃいますが、これは大きな勘違い!前回の交付決定から12か月経っていれば申請が可能ですし、経っていなかったとしても、違う枠だと申請できる可能性があります。そのため、まずは補助金のプロに相談してみましょう。

例えば…
・モバイルオーダーの導入
・POSレジのアップデート
・予約管理・売上管理・受発注システムの整備

ポイント:
IT導入補助金は飲食店にとって、強いバックオフィスを実現する上でも非常に重要です。実際に多くの飲食店が補助金を活用しながらシステム導入を進め、幹部の生産性向上や本部コストの圧縮を実現しています。ただし、この補助金は「申請して終わり!」ではありません。なく、数年間にわたり「効果報告」と呼ばれる、「ちゃんと使っていますよ」「ちゃんと生産性を高める努力をしています」という簡単な報告も義務となりますので(これが結構大変なのです)、このあたりもフォローしてくれるサポート業者を選ぶことが重要です。

最後に
補助金や助成金は、経営を支える本当に心強い味方です。
店舗営業から利益で数百万を安定的に生み出し作り続けるというのは大変なことですが、補助金・助成金であれば、適切な情報収集を行い、プロに依頼すれば(勿論、自社でも一定の工数負荷は覚悟する必要がありますが)賢く新たなチャレンジが可能です!

是非2025年は、経営計画&投資計画を作り、積極的に挑戦できる1年にしてみましょう。本コラムでは2025年に本年オススメの補助金・助成金が出てまいりましたら、引き続きわかりやすく解説してまいりますので、是非楽しみにしていてください!

また私が所属する株式会社MS&Consultingでは、経済産業省や~厚生労働省系、、地方自治体まで幅広いあらゆる補助金・助成金の申請サポートを行って対応しております。もしご興味がある方がいらっしゃれば是非下記からお問合せください!

MS&Consulting チーフコンサルタント 染谷 朋江氏

外食業界を中心に、顧客満足&従業員満足を高める組織改革コンサルティングに従事。これまでの累計支援企業数は100社以上。2020年より補助金活用コンサルティングも担当。Youtube「繁盛店研究所のそめちゃん」のメインパーソナリティーを務め、「カジュアルだけど経営層が【今】欲しいコアな情報発信」をモットーに企画からトークまで一貫して担当中。

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