たまたま「タップ・マルシェ」についてご紹介いただく機会があり、興味を持ったことから導入を決めました。私たちのお店は“もつ焼とワイン”をメインにしていますが、ワイン好きな方は、ワインと同じように香りや味わいに個性があるクラフトビールも好きな方が多いように感じています。「この店の客層のニーズともマッチするのでは?」と思ったのが導入を決めた理由のひとつです。また、こちらのお店は決して大きな店舗ではないため、ストック場所や厨房の広さも限られます。瓶でクラフトビールを揃えようと思うと、それなりの冷蔵保管場所が必要なので難しいのですが、「タップ・マルシェ」であれば、1種あたり3リットルというコンパクトな機材サイズで、厨房内のスペースにちょうど収まることも決め手になりました。
手始めに3種類導入しましたが、お客様からの反響がとてもよかったので導入後数日で4種類に増やしました。クラフトビールはファーストオーダーで頼む方が多いですね。注文をいただけた方々は、だいたい1〜2種類クラフトビールを飲んでからワインに移られます。私たちスタッフからも簡単にご紹介しておすすめしていますが、このところ導入店舗が増えていることもあってか、「タップ・マルシェ」自体を知っている方も増えてきている印象です。今後さらに認知が高まるにつれて、オーダー率にもよい影響がありそうですね。また数多あるクラフトビールの中でも比較的、万人受けする銘柄を扱っていることもあって、クラフトビールを普段あまり飲まない初心者の方にも「おいしい」と好評です。
ワインと比例して相乗効果でクラフトビールの数を伸ばしている。
男女を問わずクラフトビールのニーズがあるので、まだ導入からあまり時間が経過していないですが、今のところ順調に出数や売上も推移しています。銘柄でいうと、スプリングバレーブルワリーの「on the cloud」が平均してオーダーが多く人気が高いですね。とはいえ、極端な偏りはなく、いずれの銘柄も売れています。また理由は明確に分析できていないですが、クラフトビールの出数に比例して、よりワインが売れているのも嬉しいところです。「タップ・マルシェ」の定着により今後、客単価でいうと200〜300円ほど上がるのではと予測しています。
若干ですが、泡の出が弱いと感じることがありますので、そこが改善されるとよりドリンク提供がスムーズになると思います。それ以外はなんの問題もありません。クラフトビールで乾杯からはじめ、食中酒としてワインをしっかり飲んでもらうという流れを、今後はより定着させたいと思います。それにより、お客様の満足度や客単価アップといった、具体的な効果を生み出せればと考えています。
■もつ焼とワイン★キャプテン
【住所】東京都渋谷区千駄ヶ谷5-20-10
【TEL】03-6709-8734
【営業時間】ディナー16:00~23:00(L.O. 22:00)、日曜定休
ワインに合わせてもつを焼く、今までに無いスタイルの炭火もつ焼きが特徴。西洋ワサビをつけたり、ワインともつ焼きを繋ぐソースにこだわりを持っている。豚を使った創作料理や、和洋一品料理も豊富。ワインは日本産を始め、各国の産地ものを幅広く取り揃えている。