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スペシャル企画

【イベントレポート】 3月3日開催! 『iPadを利用したカンタン、スマートなPOSレジのご紹介』@Apple Store 銀座

手持ちのiPadをPOSシステムとして利用することは難しく考えてしまいがちだが、実は非常に簡単に導入できる。㈱リクルートライフスタイル執行役員の大宮英紀氏、ITジャーナリストの林信行氏、AGS税理士法人の西島聡氏が2017年4月の消費税増税対応などについて行ったトークセッションを公開。


《Airレジ事業責任者 大宮英紀氏プロフィール》

㈱リクルートライフスタイル執行役員 大宮英紀氏

大宮氏

1979 年生まれ。大学卒業後NECに入社し、主に証券会社の新規システム開発などに携わる。2007年に株式会社リクルートライフスタイルに転職後、クーポン共 同購入サービス「ポンパレ」の立ち上げや「じゃらんnet」のサービス開発を担当。2013年、POSレジアプリ『Airレジ』をスタートさせる。現在で は総責任者として、サービス開発の推進を行っている。

《モデレータープロフィール》

AGS税理士法人 西島聡氏

西島氏

会計・税務を中心に、事業承継・企業再生・国際業務など幅広い支援を行う。クライアントはベンチャーから一部上場まで法人1700社、個人800名を超える。

ITジャーナリスト 林信行氏

林氏

26年間Apple製品の取材を続け、最新技術やデザインが人々のライフスタイルや社会をどう変えていくかをメディアで紹介。著書に「iPadショック」など多数。

《トークセッション》

大宮 まず最初にわたくしの方から説明させていただきます。「Airレジ」は、iPadをベースとしたPOSレジアプリです。リリースしてから2年間で21万を超える方々にご利用いただくサービスに成長しました。

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主な機能はご覧いただいている通り、会計する、データを分析するなど、非常に多くの機能がiPad一台あれば実現できる、そんなサービスです。

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そして特徴は3つ。

・0円でご提供させていただきます。・そしてスマートに多くの機能を利用でき、スタイリッシュな店舗カウンターを実現できます。そして本日のテーマでもありますが、・消費税や軽減税率導入に伴う対応など、日々の変化にすばやく対応できるようになります。

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来年春、2017年4月に消費税は8%から10%に増税になります。ただその場合、すべてが10%になるわけではなくて、一部例外があります。

食品、そのなかでも食べるシーンによって税率が複雑に変わっていく、まずこのことをご認識いただければと思います。

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では、私の方からモデレーターを林さんに代わって進行させていただきます。

 はい、宜しくお願いします。

軽減税率について詳しいという方はどれくらいいらっしゃいますか?

ここでクイズです。お客様2人が店内でハンバーガー定食1,000円を2つお召し上がり後、コーヒー300円2つをお持ち帰りなさいました。さて、合計金額はいくらになるでしょうか?

林氏

…正解はC、2,848円です。西島さんに解説していただきましょう。

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西島 そうですね、いわゆるイートインは税率10%ですので1,000円×2=税込み2,200円、テイクアウトは8%で設定されますので300円×2=648円、そのため合計は2848円となります。

西島氏

 これを現場で毎回計算するのは大変なことですね

大宮  現場ではお客様は次から次へといらっしゃるので、「ちょっと待って」とは言えない状況ですよね。その際、一人一人に満足のいくサービスを提供するために は、こういったレジ業務を自動的に計算してくれる、あるいは手助けしてくれるサービスが必要になってくるのではないかと思います。

 増税で不安な部分を解消するための軽減税率だと思うんですけども、ルールは非常に複雑です。税率は商品によっても細かく分かれるんですよね?

西島 軽減税率のテーマは大きく2つあります。

まず来年4月以降消費税が10%に上がるなかで、一定の飲食料品の販売・提供については8%で据え置きにするということ。

もう一つは、複数の税率を納税義務者様がきちんと管理して、一定の請求書類であったりレシートを発行し、逆に自分が購入した際もきちんと管理をしていく。この2つですね。

対象品目につきましては、全体の飲食料品のうち外食のイートインは10%、もうひとつ酒税法で規定されている酒類についても10%ということで、おっしゃるようにややこしいというか、けっこう複雑だと思います。

 例えばテイクアウトといっても、最近の飲食業界のなかでは、コンビニの中にイートインスペースがあったり、いろいろな形態が出てきていると思いますが、どういう風に線引きされるルールになっているんでしょう?

西島 今言われているのは、例え結果的にイートインであっても、テイクアウトのような使い捨ての容器で購入されていて、テラスなどの店周辺でお客様が召し上がるような場合は一応テイクアウトになるんじゃないかと。最終的に、器によって税率が変わる可能性があるということです。

また、酒税法の10%ということなので、みりんなんかも10%の対象になってきます。一方、みりん風調味料は8%、という風に、自社で扱う商品ないしサービスがどちらに該当するかということを事前にきちんと調べておく必要があります。

大宮 …これ、もし間違ってしまった場合はどうなるんでしょうか?

西島 例えば本来8%の商品を間違って10%として販売していた場合、お店側には大きくロスが出ますよね。一方、逆の場合は脱税にはなりませんが、税務調査が来た際に過少申告ということで追徴額が発生する形になると思います。

 これだけ複雑な内容に対し、国の方でサポートなどはあるのでしょうか?

西島 お店の設備投資に対する一定の税額の控除であったり、あるいは減価償却早期化だとか、いくつかは固まりつつありますが、まだきちんと整備はされていないでしょう。

そしてどちらかといえば、税対策をがんばるというよりも、現場できちんとした売り上げを作るというのが本質的な話なんですね。

そ れでいうと、テイクアウトは一つのキーワードになると思うんです。特にランチなどは、そこを全面に打ち出すというのが一つの方法だと思います。もちろん、 単にテイクアウトメニューを作るというより、現場のメニューの売れ方、原価率の設定など、既存のメニュー構成を把握したうえで、ですけれども。

大宮 テイクアウトなど業態を増やすということになると、容器を揃えるとか初期投資も必要になりますし、売り上げの付け方など、何かしら対応が必要になるのではないかと思います。

そこでまずは「安心してください」とお伝えしたいのですが、「Airレジ」で僕達が提供したいこと、それはPOSレジの提供を通して、皆さんが安心して商業活動や買い物を行えるようにしたいということです。

消費税の税率がわからなくてお客さんを待たせてしまうとか、間違って入力してしまい後々トラブルになるとか、そういったことを避けられるよう、4月に向けた対策を支援していきたいと考えています。

今日お話するのは3つ。

①まずは商品ごとに税率を入力できる。事前に登録しておくことによって、毎回レジ打ちの際に悩む必要がなくなります。

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②そしてテイクアウトなのか、イートインなのか、お店のアルバイトの方にも簡単にわかるような表示をしていきます。それにより、税率を直感的に選択できるようになっています。

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③そして最後なんですが、どの商品が8%でどの商品が10%か、それによって消費税がどのくらいかかったか、レシートに表記できます。ご覧のように、※で8%の税率を別途明記してあります。

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将来的には、納品時はもちろん、売り上げを上げていく際の分析に活用できる、そんなサービスを作り、エアレジで対応していきます。

 こういう風に8%、10%が分かれて明記されていると、海外のお客さんにもわかりやすく、説明コストが省略できていいですね。

大宮 そうですね、日本ではこれまで消費税金額は一律だったんですが、海外では贅沢品か非贅沢品か、温度が温かいか冷たいかなどによって、税率にバリエーションがあるのは至って普通のことなんですよね。こうした部分にレジとして簡単に対応ができればいいなと思っています。

 いわゆるガチャレジの場合、どうやって対応すればいいんでしょうか?

大宮 やっぱり商品ごとに「金額」入力、×8%、「金額」入力、×10%と一つ一つやっていく必要があると思うんです。商品ごとに税率を頭の中で暗記したり、アルバイト用にラミネート加工したシートを用意して毎回レジを打つというような対応になるのかなと思います。

西島 アイテムの多い小売店さんになると、かっこわるいですけど値段の隣にシールで税率を表示するしかないと思うんですよね。

 大変なことですねぇ…。この対策はいつごろから始めるべきなんでしょうか。

西島 国の試算だと、一般的な企業では半年から一年かかるだろうといわれています。飲食店さんなんかは、3月、12月などは繁忙期でなかなか対応できないと思いますので、余裕を持つためには今秋くらいから準備に取りかかり始めるのが望ましいのではないかと思います。

 かりに「Airレジ」を導入するとしても使い慣れるにはしばらく時間が必要ですよね。

大宮 そうですね。「慣れ」というものがありますので、準備時間に余裕を持って導入していただけたらいいかなと思います。

「Airレジ」のコンセプトの一つに、“進化”というものがあります。お店の方に伺うと、例えば設備投資の減価償却やリースの契約期間など、自分たちの意思だけでは設備を変えるタイミングを選べないという声をいただくことがあります。

僕達としては、一度入れたらその器械を入れ替えないと一定期間は何も進化できないとか、世の中の変化に対応する際に毎回お金がかかるとか、そういったことは可能な限り避けたい。

店 にiPad一つあって、あとはアプリがあれば、消費税率やイートイン、テイクアウト、デリバリーなど様々な業態にも対応できる。例えばデリバリーの際に も、何かしら便利なサービスとシームレスに繋がる。今までやりたかった業務が「Airレジ」がほかのサービスと繋がることによって便利に利用できる。

こ んな風に、人の行動とか、世の中のテクノロジーの進化に意識せずとも勝手に追いついていけるようなサービスを作っていきたいんです。そうしたことから決済 サービスや順番待ち、予約管理サービスなどが追加されましたし、今後も様々なサービスを加えていきたいなと考えています。

 実際に、先ほど西島さんの方から、軽減税率をお店の売り方の分析にも戦略的に使えるんじゃないかというお話もありましたね。

西島 そうですね。ABC分析を含みますが、どのサービスがどのくらい出ているのか、それをしっかり把握してメニューを作っていくというのがまず基礎になりますよね。

POSレジでない場合、現場の皆様がガチャレジのジャーナルからパソコンに打ち直して集計し、分析する、毎日こんなことをやっていたら大変です。

それともう一つは、原価、レイバーコストの管理は特に飲食店様にとって重要ですから、

トータルで考えて武器になるものを作っていくということです。少なくとも、今何がどれだけ出ているのかリアルタイムで把握するような仕組みや心がけが今後は特に必要になるんじゃないですかね。

 今回の税制の変化によって、残念ながら混乱しちゃうお店も出てくるかもしれないけれども、むしろ戦略的にうまく追い風にできるような面もあると考えていいんでしょうか?

西島 そうですね。世の中の混乱やお店のアルバイトさんへの対応、そういったものに事前からきちんと対応していくお店が勝つお店に繋がるのだと思います。

大宮 「お店を取り巻く煩わしさを減らし、自分らしいお店作りができるようにする」。これがエアレジ及び各サービスの心構えです。

新しいルールや変化に前向きに、いち早く対応できたほうがいいですし、その際の柔軟さや痛みの少なさが重要ですよね。どんな小さなお店でも、自分たちが実現したいお店づくりに「Airレジ」でご支援ができたらと思っています。

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 レジでお金の計算をすることよりも、よりよい料理やサービスを提供してお客様に喜んでもらうのが飲食店さんの大切な仕事ですものね。そのサポートをするということですね。

大宮  はい。僕はこの先5年10年で、好むと好まないとにかかわらず、より多くのものがデジタル化され、ロボットや人工知能といったものが身の回りに溢れるよう になると考えます。それを脅威と捉えるよりは、ポジティブに、柔軟に対応できるようにしていきたいですし、そこに僕達のプロダクトの価値があると思ってい ます。

西島 そうですね。飲食店の皆様は美味しいものを作ってお客様に楽しんでいただくという企業の原点に加えて、税の問題などやらなければいけないことが多岐にわたっています。そこを少しでも簡素できるツールというのは非常にいいなと思いますね。

ただ、データが出てからが勝負ですので、そこから次に、お客様に何を提供し、どうすれば喜ばれるのか、また他店との差別化が図れるのかが重要です。データを出すところまではなるべく省略化することは、非常に大事だと思います。

大宮 “人にしかできないこと”って何なのかなということが、この先の世の中ではずっと問われていくと思いますし、「Airレジ」は人間の仕事を奪うのではなく、むしろ人にしかできないことのお手伝いをしたい。

特にこれから東京オリンピックを控えて、言語の壁を超えて世界中の人と会話し、触れ合っていくことを支援していくツールでありたいと思っています。

 本当にそうですね。本日は有難うございました。

西島 有難うございました。

≪ご来場者のAirレジ体験シーン≫

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~Airレジ導入事例映像~

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