漁師と首都圏飲食店を直結するオンラインマーケット「羽田市場」で鮮魚のオンライン取り引き開始


全国の漁港の漁師と首都圏の飲食店や販売店を結ぶオンラインマーケット「羽田市場」のサービスが月内にも始まる。ベンチャー企業のCSN地方創生ネットワーク(代表 野本良平氏)が仕掛ける鮮魚の流通革命で、築地などの公設卸売市場を介さず、全国で水揚げした鮮魚が、その日のうちに大量消費地の店頭に並ぶ新鮮さが売り。同サービスは、産業技術総合研究所と共同開発した自動マッチングシステムを活用し、相対取引や競り、オークションなど多彩な取引を提供する。また、漁港から空輸や陸送された鮮魚を、自社運営する羽田空港貨物地区内の鮮魚センターで加工し、直接契約している首都圏の小売店・飲食店へ運ぶ。このシステムを使えば、漁師は求められる魚を必要な量だけ水揚げすることができる。漁師は羽田市場に参加するための費用を支払うが、公設市場での取引にかかる中間流通コストが削減できるほか、高付加価値サービス提供も可能になり、販売単価の向上にも道が開ける。同社は羽田空港を起点としたグローバル展開の実現も視野に入れ、海外で営業する飲食店への鮮魚空輸にも意欲を示している。

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