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インタビュー

【スペシャル連載】コロナショック、何していましたか?これからどうしますか? ~Vol.1 BigBelly 大林芳彰氏~

飲食店に多大な影響をもたらした新型コロナウイルス。緊急事態宣言にともなう外出自粛要請で客足が激減、休業か営業継続か。店内営業ができなくなった店はテイクアウトやデリバリーに取り組むなど、コロナショックでオーナー達はどのように考え、行動していたのか、どんな心境にあったのか……。コロナショック下におけるオーナー達の姿を探るべく、リレー形式でインタビューを実施。第一回は、池袋「アガリコ」など繁盛店を展開するBigBellyの大林芳彰氏にトップバッターを務めてもらった。



株式会社BigBelly代表取締役 大林芳彰
1973年、千葉・成田生まれ。グローバルダイニングを経て2011年3月、池袋に「アガリコ」を開業し独立。現在は池袋を中心に国内外で多数の直営店・FC店を展開するほか、業態プロデューサーとしても活躍。

他が営業していない時に取りに行く!が創業以来のモットー

まず3月半ばの早い段階でスタッフを集めて今後どうするかの状況説明を行いました。社員の給料は100%保障することを約束した一方で、一部店舗を除いて休業はせず営業を続ける方針を話しました。多くのスタッフが協力的で助かりましたね。

うちは「他が営業していないときに取りに行く」をモットーにここまでやってきた。創業店の「アガリコ」も、他の店が営業しない朝5時まで営業することで繁盛店になりましたからね。昨年10月の台風のときも営業していましたし(笑)。何より、営業を続けることで業者と取引を続けることにも意義があると思っています。コロナショックでは飲食店の苦境ばかりフォーカスされていますが、その裏にいる業者はもっと大変なはず。どんな状況でも取引を継続することで、今後も関係を維持したいと考えました。

やがて街に人出が減り、周辺の店が次々と休業する中でも地道に営業を続けていました。もちろん、通常に比べて売上は大幅に減少。池袋の「アガリコ」では焼鳥の外売りやランチも始めました。慣れないことをさせてしまい、スタッフの負担は大きかったですがやりきってくれて感謝しています。こうしたさまざまな取り組みをしながら店内営業も続けていたら、徐々にお客様が来るようになりました。狙い通り「他がやってないから」と来る人や、同じ飲食関係者、昔からの常連さんなど。

「567(コロナ)をぶっ飛ばせ!」567円飲み放題が大ヒット

一番のヒットは池袋の「いづも」の「567(コロナ)をぶっ飛ばせ!」飲み放題ですね。コロナにちなんで1時間567円の破格の飲み放題プランを打ち出しました。この看板の写真をTwitterにアップした方がいて、それが何万件ものリツイートといいねが付くほど拡散されました。連日テレビに取り上げられ、多くのお客様が来ました。「いづも」は昨年の10月にオープンし、徐々に認知度を上げていた最中だったのですが、この施策で一気に店の存在が知れ渡り、コロナショックの中でもなんとか売上を確保することができました。

今回を機に、今後を見据えてコストの見直しを行っています。シフト管理や料理のオペレーションなど。客単価も上げないと今後は収支が合わなくなってくる。今後、物件も空いてくるはずなので新しい業態にも挑戦したいですね。借入があるので何もしないままでは厳しくなると思っています。

ハワイでの経験を糧に、ブレない信念でコロナを乗り切る

コロナショックは突然の出来事でしたが、気持ち的には、私はもうハワイでの経験で強くなっているので、落ち込むようなことはなかったですね。2017年にハワイのワイキキに「アガリコ」を出店したものの結果的に撤退しました。あのときはうちだけの問題で苦労しましたが、今は社会全体の問題なので色んな人の意見も聞けるし様々な補償制度もある。ハワイでの経験で苦しいときの戦い方はわかっているつもりです。だから最初に営業すると決めて、もちろん反発もありましたが、堂々と自分達の決めたことを貫くことができました。

こちらの連載、次にインタビューする人を指名するということで、武蔵小杉を中心に展開するナチュラ代表の河合倫伸さんにバトンを回したいと思います。店舗を使ったマルシェ「ナチュラストア」などを独自の取り組みを行っています。よろしくお願いします!

(取材=大関 まなみ)

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