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インタビュー

「自分が食べたいものを出すだけ」――「おにやんま」大下義弘社長インタビュー


FC展開・海外進出の可能性は?

――現在4店舗を展開され、五反田店は1日1000人、新橋店は1日700人と各店とも好調な売り上げですね。今後も店舗数を拡大していく予定でしょうか。その場合、出店の決め手は。

大下:五反田店ができたときは借金まみれで後がなかったので、経済的に早く落ち着きたいという焦りもあって店舗を増やしましたが、今後はいい物件があって働くイメージができれば、くらいの感覚でいます。「〇年後に〇店舗」といった目標は立てません。うちは研修センターもないのでスタッフ教育との兼ね合いもありますしね。ただ、出店は僕らだけじゃなく従業員にとっても一大イベント。自分が働いている店が大きくなるのは彼らのモチベーションに繋がりますし、将来独立したい人には新店を任せることでいろいろな勉強をしてもらえます。そういう意味で、当初からは出店の動機に変化が出てきましたね。

――近年、「丸亀製麺」や「ウエスト」など海外進出を進めるうどんチェーンが増えています。大下さんは海外も視野に入れているのでしょうか。

17410109_1135095463283505_1715649241_n大下:正直、海外出店の話は何度かいただいていますが、検討した結果、答えは「ノー」です。一番はコミュニケーションの問題。現地の従業員だと細かいところまで意思の疎通が取れないんじゃないかと不安が残る。イメージしてみたけれど、たぶん僕自身が楽しく働けないだろうなって。僕にとってお店は遊びの延長にあるので、働く環境はすごく大切なんです。

――少し話は脱線しますが、先日、「おにやんま」に酷似したお店が大阪にオープンしましたね。ファサードもシステムもあまりに似ているので、うどん愛好家の間で波紋を呼びました。デリケートな話題で申し訳ないのですが、大下さんはどう捉えていらっしゃいますか。

大下:たしかにやっていることは同じかもしれませんが、正直なところ、本質は全然違うと思います。僕らはうどんが好きで、やりたいようにやってありがたいことにお客さんが付いてくれている。うちのビジネスモデルがどうのこうのって話、すごく嫌なんですよね。FC展開の話もこれまでありましたが、全く考えていません。

――「やりたいことをやる」「自分たちが食べたいものを出す」という大下さんのスタンスは、お店の雰囲気ひとつ取っても伝わってきます。たとえばスタッフの方々。過剰な接客ではなく淡々としていて、いちお客としては気が楽です。

大下:そう言ってもらえるとありがたいです。僕たち、「おにやんま」を企業っぽくしたくないんです。香川のうどん店だと「いらっしゃいませ」なんて言わないとこも普通にありますよね。「おばちゃん、かけ大ちょうだい」「はい、かけね」で終わり。僕らのイメージもこんな感じ。五反田店なんてもともと左右の扉はなかったし、看板も出していなくてまるで掘っ立て小屋でしたよ。お客さんから「暑い」とか「寒い」とか言われるようになってさすがに扉はつけましたけど。季節限定メニューもお客さんのためというより自分たちが食べたいものを出しています。「今週はこんな天ぷらが食べたいな~」ってね。

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