初年度で坪月商50万円超!この街で勝負してよかった
客単価は約6000円。客層は近隣に住む夫婦やファミリー層、40~50代が中心だ。まったく縁のなかった土地での開業から約1年半。齊藤氏は「ありがたいことに、初月から想定以上の好調で」と笑顔を見せる。
自身にとって初めての独立。アルバイトの募集も貼り紙を一枚貼っただけだったという。それでも集まってくれた仲間たちと、地道に日々を積み上げてきた。「3年後にこうなっていたらいいな、と思っていた景色が、初年度で叶ってしまった。できすぎなくらいです」と振り返る。
その勢いは今も続いている。1周年を迎えた今年8月には、最高月商670万円を記録。現在は月商700万円を目標に、チーム一丸となって挑戦を続けている。
好調の理由について、齊藤氏はこう語る。「こういう“大人向けの居酒屋”が、この街に求められていたんだと思います。僕らが思っている以上に、新鮮に感じていただけているようで。“よくこの街を選んでくれたね”“こんなお店を待っていたよ”——そんな声をいただくたびに、この街で勝負してよかったと実感します」。
街に寄り添う工夫も重ねてきた。たとえば、今年5月からは「早い時間から飲みたい」という声に応え、営業時間を前倒しに。スタッフも全員がオープン当初からのメンバーで、誰一人欠けることなく続けている。「大きく変わったのは、彼らの成長ですかね」と、齊藤氏は目を細める。
今後については、「店舗展開を目指して、現在は社員を募集中」と意気込む。「せっかくたまプラーザという土地に受け入れてもらえたので、まずはこの街で業態を変えてもう一軒チャレンジしたい。構想はたくさんあるので、物件と人が揃い次第、動き出したいです」。
そして、さらにその先には大きな夢がある。「音楽を辞めたときからずっと、いつか“日本一の居酒屋”をつくりたいと思っています。まだ遠い目標ですが、それを信念に、着実に進んでいきたいですね」。その実現に向け、今後も挑戦を続けていく。

オーナーの齊藤竹史氏(右)と、店長の音羽克明氏(左)。店名「笑竹杯(しょうちくばい)」は、「笑って竹史と乾杯」との意味が込められ、齊藤氏の名前にも由来。「竹のように真っ直ぐ育ってほしい。そして、竹に節があるように、人生の節目ごとに自分の歴史を刻んでいってほしい」——そんな想いが込められた自身の名前に、幼少期は照れもあったが、今では誇りを感じているという
(取材=吉田真琴)
店舗データ
| 店名 | 酒肴日和 笑竹杯(しょうちくばい) |
|---|---|
| 住所 | 神奈川県横浜市青葉区美しが丘2-14-7 たまプラーザT&Tビル |
| アクセス | 東急田園都市線たまプラーザ駅から徒歩3分 |
| 電話 | 045-905-3469 |
| 営業時間 | 月~金:17:00~24:00、土日祝:16:00~24:00 |
| 定休日 | 無休 |
| 坪数客数 | 12.6坪30席 |
| 客単価 | 6000円 |
| オープン日 | 2024年8月8日 |
| 関連リンク | 酒肴日和 笑竹杯(Instagram) |

















