旗の台に「aete（アエテ）」がオープン！「駒沢食堂 george」出身の3人が挑む、高品質な鮮魚を”あえて”和洋で楽しむ地域密着の酒場

今後は3人の”好き”を軸にした展開も

客単価は想定よりも1000円ほど低いという5000円程度。というのもオープン後は家族連れの来店が多いことがある。それに合わせて、地域の特性を踏まえた店づくりへと少しずつ調整を進めている。一方で、一人客の利用も予想以上に多く、カウンター席の稼働率も高い。店内は22時以降に照明を落とし、バーのような雰囲気に切り替えることで、多様な利用シーンに対応している。

空中階という立地上の不利はあるものの、前テナントからの認知や、ポスティング・SNSによる宣伝が奏功し、予約で1回転が埋まるなど好調な滑り出しを見せている。関川氏は「接客の楽しさを思い出しました。アルバイト時代とは違い、数字に対する責任もありシビアな面もありますが、今はとても楽しくやれています」と語る。

今後はまず同店の運営を軌道に乗せたうえで、飲食以外の事業展開も視野に入れているという。関川氏は「広告業で培ったSNS運用の知見を活かした事業や、グランピング、サウナなど、3人の得意分野や興味を軸にした展開を検討しています。法人化も視野に入れており、プライベートと仕事の両面で充実した働き方を目指していけたら」と話す。

写真中央左がオーナーの関川啓太氏。右から料理長の折笠弘陛氏、店長の土佐寛氏、スタッフの坂井和輝氏。店舗ロゴは、デザイン業務も手がける土佐氏が制作。ショートカットの女性が何かを食べている姿が描かれているが、手に持つ食器は青い線で意図的に隠されている。箸かフォークかは明示されておらず、店名の由来にも通じる考え方で、食べるものは来店客の選択によって変わるという意味が込められている

（取材＝吉田真琴）

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