千川に「焼鳥 小山湯」がオープン。「やきとんひなた」や焼鳥店で修業し独立、比内地鶏や秋田野菜のコースで1か月先まで予約で満席。それでも「ワーク」も「ライフ」も充実するワンオペ店主の工夫とは？

比内地鶏を使用した焼鳥と秋田のクラフトビールがウリ！

料理はコースが主体。秋田の比内地鶏や鳥取の大山鶏を使用した焼鳥と、季節の野菜を盛り込んだ一品料理を組み合わせ、手ごろな価格で提供する。やきとんやもつ焼きの経験を持つ小林氏が焼鳥業態を選んだ理由は、「コース主体で営業したかった。もつ焼きのコースはあまりないですが、焼鳥であればコース形式も一般的。仕込み量をコントロールしやすいコースによる営業が、ワークライフバランスを保つ働き方として適しているから」だと話す。

コースは3種類。日替わりの前菜・焼き物6種・一品料理・鶏スープからなる「焼鳥コース」（3500円）、そこに焼き物を2種加えた「小山湯コース」（4500円）、地鶏を多用し〆の一品も付く「おまかせ」（6500円）を提供。コース後にアラカルトで追加注文も可能だ。基本的に1日1回転で完結し、その後はアラカルト中心のバー営業に移行する。バータイムには地域住民の利用が多いという。

人気メニューは、比内地鶏の胸肉を皮で包み香ばしく焼き上げた「抱き身」（350円/アラカルト価格、以下同）をはじめ、「せせり」（350円）、「はつ」（330円）など。「レバーパテ」（500円）や「比内地鶏上もも一枚焼き」（1600円）といった一品料理のほか、〆の「そぼろ丼」（680円）や「親子丼」（800円）、甘味には「自家製プリン」（500円）まで揃える。

ドリンクの目玉はクラフトビールで、常時30種ほどを取りそろえる。中でも秋田・男鹿の酒屋から直接仕入れる「オグレスクエット GOD ZOOM LOVE IN ONE」（1400円）は小林氏が特に推す一本。海塩を使用した独特の塩味が焼鳥との相性を高めているという。

そのほか、生ビール「キリン 一番搾り」（800円）、常時10種ほど揃える日本酒（90ml・550円～）、芋麦を中心に8種ほど揃える焼酎（600円～）、ワイン（グラス1000円～、ボトル6000円～）、サワー（650円～）、ハイボール（700円～）、ソフトドリンク（500円～）まで、幅広くラインナップ。「花邑 純米吟醸 秋田酒こまち」（660円）や「秋田杉ジントニック」（800円）など、秋田由来の品が散りばめられているのも特徴だ。

小林氏の一押しで、人気の高い「抱き身」

取材時のコース前菜は「ベビーコーンと枝豆のがんもどき」。前菜には温かい汁物が添えられる

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