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千川に「焼鳥 小山湯」がオープン。「やきとんひなた」や焼鳥店で修業し独立、比内地鶏や秋田野菜のコースで1か月先まで予約で満席。それでも「ワーク」も「ライフ」も充実するワンオペ店主の工夫とは?

2月17日、千川に「焼鳥 小山湯」がオープンした。オーナーの小林清一氏は元芸人という異色の経歴を持ち、板橋「やきとんひなた」や水道橋「でん」、駒込「高賢」といった焼きとん店で研鑽を積んだのち、焼鳥の「南青山 とりや幸」でも経験を重ねた。今回、育児との両立を見据え、自らのペースで運営できるワンオペ&コース主体のスタイルで独立。料理は比内地鶏や大山鶏、季節の野菜を使用したコースが主体で、30種のクラフトビールをはじめとした多様なドリンクも揃える。後輩芸人のSNS投稿をきっかけに連日満席が続いており、今後も家庭と仕事の両立を軸に、長く愛される店づくりを目指す。


楽しさだけで芸人を続けてきたけど…悩んだ末に飲食の道へ

東京メトロ副都心線・有楽町線が乗り入れる千川駅は、池袋から2駅と繁華街に近い場所にありながらも治安がよく、閑静な住宅街が広がる落ち着いたエリアだ。その千川駅近くに、2月17日「焼鳥 小山湯」がオープンした。銭湯を思わせる店名は、オーナーである小林清一氏の両親がかつて営んでいた銭湯の屋号を受け継いだもの。店内には、銭湯絵師・中島盛夫氏による四季折々の富士山を描いた作品が飾られており、空間に趣を添える。

お笑い好きだった小林氏は、大学在学中に芸人養成所へ入所。芸人として活動を続けながら、生計を立てるためにカラオケ店や居酒屋でのアルバイトを重ねていた。芸人活動は5~6年に及んだが、売れずに辞めていったり、どうしても売れたいともがいたりする仲間を多く見てきた中で、「楽しいだけで芸人を続けてきたけど、仕事として真剣に向き合えていないのでは」と疑問を抱くようになる。将来と真正面から向き合う決意を固め、飲食の道に進むことを決断。そうして26歳で入社したのは、板橋を拠点に「やきとんひなた」など複数業態を展開する飲食企業・ひなた。芸人時代からお客として馴染みのある店でもあり、3年半にわたり、やきとんをはじめとする居酒屋料理の基礎を学んだ。

当時、同社は事業拡大の真っただ中にあり、現場の仕込み負担を減らすセントラルキッチン化を含む業務改革が進行していた。独立志向を持っていた小林氏は、「自ら仕込みに携われる環境で経験を積みたい」との思いから、次は水道橋のもつ焼き「でん」でアルバイトを開始。その後、同店の同僚の独立を手伝うことにした。それが駒込「もつ焼 高賢」だ。

千川駅3番出口から出てすぐの路面店。コンクリート調の外観で、焼鳥店らしからぬナチュラルでかわいらしい佇まいが印象的だ

店舗データ

店名 焼鳥 小山湯
住所 東京都豊島区要町3-10-4 岩田ビル1F

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アクセス 東京メトロ副都心線・有楽町線 千川駅から徒歩1分
電話 03-6905-8029
営業時間 18:00~23:00(焼き物LO21:30、その後はバータイム)
定休日 日曜
坪数客数 8.5坪12席
客単価 8000円
オープン日 2025年2月17日
関連リンク 焼鳥 小山湯(Instagram)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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