中目黒に「うのはな離れ 菜の花」が開業。月商1000万円超の「魚の花（うのはな）」の新店、大人の隠れ家空間で新鮮な魚介類と野菜を使った炭焼きを打ち出し、次なる店舗展開の土台に

大通りの路面店という新たな挑戦

「魚の花」が軌道に乗り、スタッフも十分に集まった昨年の夏頃から新店の開業に向けて動き始めたという。同じく中目黒エリアで路地裏の空中階と、「魚の花」と似た条件の物件を探していたところ、常連客が内々に紹介してくれたのが、山手通り沿いの物件だった。そこは、店名を変えながら20年にわたり中目黒に根付いた居酒屋「煮炊屋 金菜」。コロナ禍を機に料理人が実家に戻った後、安定した運営が難しくなったので、物件を引き継いでくれないかという話だった。

篠田氏は「大通り沿いの路面というのは、正直、独立前も含め経験したことのない立地条件で迷いました。ですが、実際に見学すると、20年前から変わっていないというのに内装がかなりかっこよくて。頼っていただいたこともうれしかったですし、めったに出ない奇跡的な物件で高い集客の可能性が見込めると思い、引き受けることに決めました」と話す。こうして2025年3月18日に「うのはな離れ 菜の花」はオープンを迎える。オープン後には、「金菜」の女将さんが「うのはな離れ 菜の花」を手伝ってくれているそう。

1階はカウンター席。客席はゆったりとした設計で、大人の隠れ家のような空間だ。内装はテーブルを黒く塗り、イスを交換、トイレを改修した以外は既存の設備をそのまま活用している

2階はテーブル席。黒を基調とした内装に、スタイリッシュなランプシェードやアート作品を取り入れ、シックでモダンな雰囲気を演出。フロア貸切にも対応している。奥には半個室の座敷も

店舗データ