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コの字カウンターの大衆立ち飲み「スタンドギオット」が奥沢にオープン。「奥沢食堂ghiotto」を2分割してリニューアル。予約制レストラン「ghiotto」とともに営業

3月15日、奥沢に「スタンドギオット」がオープンした。運営は、オーナーシェフの平沢光明氏率いるAWK(東京都世田谷区)。もともと同社が「奥沢食堂ghiotto」として営業していた物件を二分割し、手前側の区画で営業。コの字カウンターを中心とした立ち飲みで、営業時はアルバイトスタッフで回せるメニュー構成とオペレーションを備えた業態だ。一方で、5月には店内のもう半分の区画に「ghiotto」をオープン。こちらは平沢氏が腕を振るう予約制のイノベーティブイタリアンで、月替わりのおまかせコースを提供。料理人としての今後のキャリアを見据えた平沢氏の新たな挑戦となる。


2015年に独立。コロナ禍ではコンセプトのリニューアル、YouTubeなど新たな取り組みも

平沢氏はイタリアンの料理人を志し、20歳の時にイタリアへ飛び、ロンバルディア州・ブレシアのレストランで1年半ほど修業。帰国後は肉卸をメインに飲食店事業も展開する泰平商事(神奈川県平塚市)にて、同社のレストランやバルで活躍した。2015年9月、奥沢に「奥沢食堂ghiotto」をオープンし、目標としていた35歳で独立を果たした。奥沢は土地勘がなかったものの、予算に合う物件を見つけて契約したという。「当初はワインを中心としたイタリアンを考えていましたが、当時の奥沢は今以上に年配の方が多く住んでいた。そうした地域性を鑑みて、店名に“奥沢食堂”と冠しました」と平沢氏は話す。本格イタリアンだけでなくハンバーグやロールキャベツといった老若男女になじみ深い料理も交え、地域密着の食堂として地域の人に親しまれた。

オープンから2~3年ほど経った頃、世間でイタリアンバルブームが下火になっていたこともあり売上が伸び悩み、テコ入れの必要性を感じていたという。そうこうするうち、コロナ禍に見舞われたが、これを機に様々な取り組みを行った。まずは店のコンセプトに「和牛とイタリアン」を打ち出した。肉卸の会社で働いていたツテから仕入れる和牛料理を強化し、来店の目的性を高めた。また芸人の知人とともにYouTubeチャンネル「ギオットのまかない飯」を開設。レシピ動画などをアップし、平沢氏の軽快な語り口は評判に。現在はチャンネル登録者数が1万4000人を超える人気チャンネルとなった。これらにより、地元客に加え遠方から訪れるお客も増えていったという。また、神奈川・秦野で畑を借り、自ら野菜の栽培も開始。店を運営する傍ら、常に新しいことにチャレンジし続けている。

「スタンドギオット」は大きな間口で開放的な空間。ふらりと立ち寄りやすい。テラスは犬連れ客も歓迎だ

店舗データ

店名 スタンドギオット
住所 東京都世田谷区奥沢5-12-3 1F

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アクセス 奥沢駅から徒歩1分
電話 03-6421-3875
営業時間 17:00~LO23:00、土日は16:00~
定休日 月曜
坪数客数 10坪スタンディング約15人+テラス、テーブル約15席
客単価 2000円
運営会社 株式会社AWK
オープン日 2024年3月15日
関連リンク スタンドギオット(Instagram)
関連リンク ghiotto(Instagram)
関連リンク ギオットのまかない飯(youtube)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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