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「ひなたキッチン」「こかげ酒場」の系列店「ピッチャーサワー」が自由が丘に開業。昭和レトロな瓶サワー&酸辣湯餃子などアジア系おつまみを提供、省オペレーション業態で展開も視野に入れる

1月30日、自由が丘に「ピッチャーサワー」が開業した。昔懐かしい瓶サワーを主力に、アレンジ餃子やアジア系のおつまみなどを提供する。運営は美容室や雑貨店、高級食パン店、飲食店を複数展開するDEED(ディード)。自由が丘には「ひなたキッチン」「Stone Grill NIC」「こかげ酒場」と既存店があり、いずれも常連を多く抱える地域密着型として成長している。今回は初の路面店。多店舗展開も視野に入れた業態に注目だ。

自由が丘駅から徒歩1分、マリ・クレール通りを抜けてすぐの人通りの多い好立地。店前には日本のちょうちんやベトナムランタンを飾り、店の存在感を示している
カウンター席ほか、テーブル席を用意。カウンター前には瓶サワーを冷やすどぶ漬けを置く。コロナ禍が終息すれば今後立ち飲み居酒屋に変更する意向もある
餃子は定番ほかアレンジ系を4~5種用意。水餃子はジューシーに野菜多め、焼き餃子はおつまみとして楽しめるよう軽い仕上がりにしている
甘辛いソースで味付けする「トムヤム焼きそば」(780円)も好評。中華料理の人気店「希須林」の自家製麺を使用しており、お酒に合うようカラッと水分少なめに仕上げている
ドリンクの主軸は昭和レトロ感のある瓶サワー。花月、東京飲料、博水社、コダマ飲料など各社からの品揃えは充実している
写真左から、店長の千葉翔太氏とDEED取締役の菅野克哉氏。お店のコンセプトは社長の千葉氏と菅野氏のアイデアをもとに店舗化した

美容室運営から飲食業に参入し10年。複数店舗を展開し常連客をつかむ

「ピッチャーサワー」を運営するDEED(神奈川県川崎市)代表の千葉俊宏氏は現役の美容師。2002年に川崎のヘアサロン「HAIR&SHOES TypeAB」を開業し、併設の雑貨店「ZAKKA arinko」、ネイルサロン「TypeAB nails」なども展開する。もともとお酒を飲みながらの食事が好きで、飲食店スタッフと親しくなることも多かった千葉氏は、ヘアサロン営業終了後に行ける店が限られてしまうことをきっかけに、ならば自分で店を作ろうと2010年に飲食業界に参入。現在は横浜、川崎、自由が丘に計6店舗を出店している。

自由が丘では2012 年に、千葉氏の中学時代からの同級生で同社の取締役・三橋陽一郎氏と始めたカジュアルビストロ「ひなたキッチン」が軌道に乗り、常連客が増えたことから近場にてドミナント展開に着手。クラフトビールが自慢の「こかげ酒場」に続き、溶岩石で焼肉やBBQが楽しめる「Stone Grill NIC」と、異なる業態で着実にファンを増やしてきた。しかしコロナ禍で売り上げは半減。テイクアウトにも取り組むが、3店舗とも空中階のためお客に訴求しにくく苦戦を強いられている。

「こんな時だからこそ、集客力・認知力のある路面店への出店を進めた方がいいのでは」と代表の千葉氏に進言したのが、「ピッチャーサワー」出店の陣頭指揮を執る取締役の菅野克哉氏だ。元DJでバーテンダーの経歴を持つ菅野氏は、以前働いていたバーにお客として来ていた千葉氏と出会いDEEDに入社。出店サポートや事業戦略などを担当している。「お客様の少ないコロナ禍を逆手に取り、緊急事態宣言明けまでは採用やスタッフ教育にじっくり時間をかけて、スムーズなオペレーションを実現しようと考えました」と菅野氏。

「異国の夜市」がコンセプト。昭和レトロ感もミックスした店づくり

「ピッチャーサワー」は自由が丘駅から徒歩1分。駅へとつながる道で人通りが多く、目に留まりやすい好立地だ。「当時は既存店が多い自由が丘で探したのですが丁度よい空き物件がなく、三軒茶屋や下北沢まで範囲を広げていたところ、社長の千葉が見つけてきたんです」と菅野氏。

同店のコンセプトは「異国の夜市を思わせるようなノスタルジックな空間」。ベトナムのランタンや日本のちょうちんを飾り、屋台や露店の雰囲気を演出。この空間に合うメニューとして、割り材の瓶サワーに餃子、多国籍料理のおつまみに行き着いたという。社長の千葉氏と菅野氏が思い描くイメージを、系列店最年少で店長を任された、23歳の千葉翔太氏が具現化している。

昔懐かしい瓶サワーに、アレンジ餃子やアジア系おつまみの品揃え

ドリンクの主軸は昭和レトロな瓶サワー。夜市感を楽しんでもらおうと、サワー類はカウンターのアイスボックスにどぶ漬けにしており、東京飲料、博水社、コダマ飲料などから10種類以上を揃えている。価格は焼酎割りでシングル(400ml/580円)、ダブル(焼酎の濃さが倍/680円)、ピッチャーサイズ(1.2L/1480円)。お得なピッチャーサイズはカップルや友人同士でグラスシェアするお客も多いという。また系列店「こかげ酒場」の流れを汲み、クラフトビールもワンタップあり。大阪・箕面の柚子を使った箕面ビールの「ゆずホ和イト」や京都醸造の「六味六色」(S生780円、L生980円)などシーズナルで提供。「本日のクラフトビール」としてSNSで銘柄を発信している。

その他、「青島ビール」(750円)やベルギービール「ヴェデット」(1000円)などのボトルビールも数種類あり。また、「ジントニック」や「ラムコーク」などのカクテル(600円~)やワイン(赤・白グラス各580円~、ボトル3300円~)なども揃える。

フードの中心は餃子。「水餃子」「焼き餃子」(各480円)の定番2種に加え、水餃子で食べる「酸辣湯餃子」「坦々餃子」(各980円)などアレンジ餃子も2~3種を展開。いずれも国産豚肉を使用し、水餃子は野菜多めでジューシーに、焼き餃子はおつまみとして楽しめるよう香ばしく軽い口当たりに仕上げている。また、麺類も3種類用意。中華料理の人気店「希須林」の自家製麺で、「希須林」が麺を卸すのは「ピッチャーサワー」が初。売れ筋はエスニック風な甘辛い味付けの「トムヤム焼きそば」(780円)。こちらも焼き強め、水分少なめで、お酒が進む食感と味わいを目指したという。ほか、自家製の「ネギチャーシュー」(480円)や「カレーマカロニサラダ」(380円)、「カオマンガイ」(980円)など、おつまみからごはん系まで充実。すべてのメニューにプラス200円でパクチーがトッピングできることも特徴のひとつだ。

省オペレーションを実現し、チェーン展開も視野に

現在は昼飲みやランチができる店として、12時から通し営業を行う同店。系列店の常連客を中心に20~40代のお客が集い、好調なスタートを切っている。緊急事態宣言明けの際は正式オープンとなり、土日祝は変わらず通し営業、平日はスタッフと相談しながら昼夜開ける方向で検討中だ。

同店は瓶サワーや餃子をメインにすることで、省オペレーションを実現できる業態にしている。菅野氏は「ゆくゆくはチェーン化の可能性を探りたいと考えています」と今後の展望を語ってくれた。

(取材=田窪 綾)

店舗データ

店名 ピッチャーサワー
住所 東京都目黒区自由が丘1-31-9 WiLLOWビル1階

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アクセス 東急東横線・大井町線 自由が丘駅より徒歩1分
電話 03-6421-2773
営業時間 12:00〜20:00(ランチ12:00〜16:00) ※今後変動の可能性あり
定休日 無休
坪数客数 7坪 15席
客単価 3000~3500円
運営会社 有限会社DEED
オープン日 2021年1月30日(現在はプレオープン中)
関連リンク ピッチャーサワー(Instagram)
関連リンク ピッチャーサワー(Facebook)
関連リンク 有限会社DEED(公式サイト)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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