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三軒茶屋に「食堂かど。」&「marcoffee」が開業。「マルコ」など人気酒場を展開する2TAPSの4店舗目、食堂・酒場・茶屋の3スタイル営業で新しい客層を開拓

6月11日、三軒茶屋に「食堂かど。」と「marcoffee(マルコーヒー)」がオープンした。この2業態を同一物件にて営業し、昼は定食が楽しめる食堂、その後はコーヒーなどのドリンクを提供するカフェ、夜は酒場と、1日のうちに3つの表情を見せる店だ。運営は、三軒茶屋で「三茶呑場マルコ」「ニューマルコ」「コマル」と3つの繁盛店を展開してきた河内亮氏率いる2TAPS。これまで酒場を展開してきた同社だが、夜の飲み需要以外のニーズにこたえ、新しい客層を獲得したい狙いだ。

三軒茶屋の住民が行き交う生活路の角地に立地。写真は夜営業時で紺色ののれんを出すが、昼は白色ののれんをさげる
スタッフとお客がコミュニケーションを取りやすいカウンターを中心にした店内。テーブル席では窓からの景色を眺めながら、また違った趣で飲食を楽しめる
八戸産の鯖を使った「前沖鯖の柚子味噌煮。」は、昼は定食として、夜はつまみとして提供する
「新潟岩船産川部のコシヒカリおむすび」は、コンビーフと明太高菜マヨと自家製ちりめん山椒の2種類
代表の河内 亮氏。人と人をつなぐ場を作りたいと「マルコ」を創業。地域密着を大切にした店づくりを行っている

創業から4年で同エリアに3店舗を展開、地域密着の繁盛店に

「食堂かど。」は、三軒茶屋駅の北側、街のメインストリートである茶沢通りに並走する細い通り沿いに立地。すぐ向こうには住宅が広がり、大型スーパーの裏手とあって多くの地域住民が日常的に行き交う場所だ。本来は3月末にオープンする予定だったが、新型コロナウイルスの影響により、5月からプレオープンし、昼にテイクアウトの惣菜とドリンクの販売のみ行ってきた。6月11日に晴れてグランドオープンし、夜のイートインの酒場営業を開始。7月からは昼もイートインの定食営業を始める予定だ。

運営の2TAPS(東京都世田谷区)は、アパレル出身の2人組、代表の河内亮氏と副代表の小柴直哉氏で創業。2014年12月、三軒茶屋の太子堂商店街に「三茶呑場マルコ」を開業し、瞬く間に大繁盛店に。多くのお客があふれたため、2017年9月、至近に「ニューマルコ」をオープン。さらに1年後の2018年11月には立ち飲みの「コマル」を出店する快進撃を続けている。いずれの店舗も地域密着をモットーに営業し、おおよそ坪月商50万~70万円の好調ぶりだ。

酒場のヒットメーカーが、高齢者や子育て世代も立ち寄りやすい昼の業態に挑戦!

そんな人気酒場グループが今回の新店舗では、“食堂”というコンセプトを打ち出した。その意図について河内氏はこう話す。「3店舗を運営する中で多くの常連さんに恵まれましたが、創業から5年も経つと常連さんのライフスタイルも変化し、結婚、出産、居住区の変化、加齢などの理由で夜に外食に行くことが難しいという方も。スタッフも同様に夜に働けないメンバーも出てきた。夜の酒場業態だけでなく、昼に営業できる店の必要性を感じていました」。そんな折、この物件との出合いがあったという。「既存店は三軒茶屋に住む20代~30代が集客の中心でしたが、この街には高齢者の住民も多い。物件のある前の道を見ているとシニアの方々が非常に多く行き交っていた。酒場でなく食堂なら高齢の方も立ち寄りやすいし、夜に飲む若い方々だけでなく老若男女の幅広い人に向けた店作りで、ターゲットの層を厚くしたいと考えたんです」。

17年続いたバーだった物件を大幅に改装。「物件を見た時、縁側でお客様がコーヒーやお茶を飲む絵が浮かんだ」(河内氏)と、壁を大きく抜き取って間口の広い入口を作り、ベンチを置いた縁側を設置。窓も2カ所を新設し、昼は自然光が差し込む明るい空間に仕上げた。高い天井はむき出しにして開放感を出し、コーヒーを提供することにちなんでコーヒーの木で作られたオブジェを飾った。「昼にも使える店であることから、明るい雰囲気にこだわりました」と河内氏。

昼は定食、夜は定食のおかずから派生したつまみを提供

昼は定食がメニューの中心で、生姜焼き、サバの味噌煮、エビフライなどなじみ深いおかずにご飯やみそ汁などをつけたものを、単価1000~1200円ほどで今後提供予定だ。

夜の酒場メニューは昼の定食のおかずを派生させた品を中心に約20品を用意。既存店と同様、産直素材を使った和食をベースにした、カジュアルながらもハイクオリティな品々だ。「鰹たたき~大葉醤油」(880円)、高知県産ショウガを使った香り高いドレッシングが特徴の「“食堂のポテサラ”黄金生姜だれ」(580円)、「前沖鯖の柚子味噌煮。」(780円)、「『佐土原茄子』とろとろ母さん煮」(880円)、河内氏の友人が栽培する米を使った「新潟岩船産川部のコシヒカリおむすび」(800円)など。

ドリンクは生ビール「香るエール」(600円)や「島レモンサワー」(500円)などの定番に加え、お茶割りにも注力。岐阜県美濃市のお茶ブランド「HAPPA STAND」の茶葉を使った「ほうじ茶割り」(550円)や、新潟県村上市の富士美園の「雪国紅茶割り」(500円)に加え、「白桃ジャスミン割り」「京番茶トニックサワー」(各600円)などお茶のアレンジドリンクも用意している。奥渋谷のカフェ「COFFEE SUPREME TOKYO」から仕入れる豆を使った「珈琲酎ハイ」(500円)も用意。これらは昼の「marcoffee」で提供する茶葉やコーヒー豆を使ったドリンクだ。加えて、その日の地酒(一合800円~)、焼酎、ワイン(グラス700円~)も揃える。

13時半から15時は「marcoffee」のカフェタイムとしてドリンクのみの注文もOKになる。バリスタ経験のあるスタッフを配置し、セミオートのエスプレッソマシンを導入。「ブレンド」(400円)や「カフェラテ」(500円)、夜のお茶割りにも使用する茶葉「抹茶ラテ」「ほうじ茶ラテ」(各500円)、「瀬戸田レモンとキウイスムージー」(600円)などが楽しめる。「marcoffee」というブランドで、食堂や居酒屋の片手間ではなく本気のカフェドリンクを取り揃えている。

コロナで始めた惣菜テイクアウトは継続、ECやケータリングも勢力的に展開予定

「約1カ月、惣菜のテイクアウト販売を行ってみて、毎日買いに来る高齢者の方もいるなど、ニーズを感じました。惣菜のテイクアウトは今後も継続しようと思います。酒場のつまみではなく、食堂のお惣菜として日常の食卓に寄り添う品を提供します。このほか、飲食に関わるECなどの外販事業、ケータリング事業も勢力的に展開していきたい」と河内氏は話す。

(取材=大関 まなみ)

店舗データ

店名 食堂かど。& marcoffee(マルコーヒー)
住所 東京都世田谷区太子堂4-26-6 ヴィラ三軒茶屋
アクセス 三軒茶屋駅から徒歩2分
電話 03-6450-9280
営業時間 【火〜土曜】テイクアウト11:30〜15:00、17:00〜19:00、店内営業17:00〜23:00 (LO22:30) 【日祝】テイクアウト11:30〜14:00、店内営業16:00〜22:00 (フードLO21:00、ドリンクLO21:30) ※7月から店内ランチやカフェ営業も開始予定
定休日 月曜
坪数客数 10坪16席+スタンディング2名、縁側4席
客単価 昼:1000~1200円 カフェ:600~1200円 夜:4200~4300円
運営会社 株式会社2TAPS
オープン日 2020年6月11日
関連リンク コマル(記事)
関連リンク ニューマルコ(記事)
関連リンク 三茶呑場マルコ(HP)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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