8月22日、「う~みや 渋谷道玄坂店」が開業した。コンセプトは「毎日陽気な琉球LIVE食堂」。沖縄民謡のライブ演奏を聴きながら、沖縄にまつわるドリンクや料理が楽しめる居酒屋だ。運営は、“沖縄”を軸に事業展開するアムズシーヴィエス(東京都中央区八重洲、代表取締役 大庭正広氏)。同社では飲食事業として、同店に加えて沖縄業態の「う~みや」を八重洲と日本橋で、「ガチマヤ」を神保町で展開するほか、沖縄産酒類の東京での媒介事業などを行っている。
同店は、渋谷道玄坂の繁華街のど真ん中に立地する雑居ビル地下1階。元は沖縄料理店だった場所だ。「もともとは沖縄での出店をめざしていましたが、縁あってこの物件に巡り合い、出店を決めました。まさか渋谷の好立地で出店できるとは思いませんでしたが、ここから沖縄の魅力を発信し、沖縄好きを増やしたい」と、代表の大庭氏は話す。店づくりはフェイバリットの青島邦彰氏と、プラスエイトの椿原一也氏に協力を要請。多数の繁盛店を手掛けてきた2者のプロデュースによって、飲食激戦地・渋谷でも通用する店を完成させた。
フードは、「ゴーヤーチャンプルー」「中身イリチー(ホルモンのピリ辛味噌炒め)」(各840円)、「焼きソーキ」「ラフテー」(各890円)など、沖縄らしい品がそろう。一方、「琉球ポーク玉子」(卵が3~5個で好きな数を選べて780円)、「琉球ナポリタン」(麺が1~3玉で好きな数が選べて950円)などユニークな名物商品も用意。ほか、鍋や豆腐料理、あぐー料理、沖縄そばなどバラエティ豊かなラインアップで全100品ほどが並ぶ。ドリンクの目玉は、エナジードリンクとシークワーサーの入ったハイボール、「琉球ハブボール」(480円)。同社では、この「琉球ハブボール」の東京での媒介を手掛けており、東京における「琉球ハブボール」のアンテナショップ的役割を果たしている。そのほか、沖縄産クラフトビールや泡盛、各種サワーなどを用意する。
内装はラフで肩肘張らない酒場テイストを意識。入口付近のテーブル席には、ドラム缶を造作したイスを置くなど、大衆酒場の雰囲気を演出。一方で店内奥には靴を脱いでくつろげる琉球畳の座敷席を配置する。カウンター席はとくに居心地にもこだわり、畳貼りに座布団を置いた、ゆったりとしたスペースに仕上げている。「カウンターというとせせこましく、他が空いていないから座るという席になりがちですが、当店のカウンターはむしろ、“ここに座りたい”と思えるような作りにして、すべての席にそれぞれの魅力を感じる席づくりをしています」と大庭氏は話す。
店内では、沖縄民謡のライブも実施し、沖縄の陽気なリズムで酒席を盛り上げる。プロのみならず、アマチュアとして活動する歌い手にも演奏してもらい、新人歌手の活躍の場としても機能させる狙いだ。「沖縄らしい、明るく陽気な空気に包まれた空間を作り、お客とスタッフ、その場にいる人が一体感を感じられる店にしたい」と大庭氏は話す。来年には、もとより希望している「う~みや」沖縄出店を果たすことが目標だ。沖縄での人材確保が課題ではあるが、渋谷の同店の開業により、東京と沖縄でスタッフが行き来できる環境を整えるなど、着実に準備を進めている。同社が掲げる“沖縄貢献”の理念を全うすべく、邁進中の大庭氏だ。
店舗データ
店名 | う~みや 渋谷道玄坂店 |
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住所 | 東京都渋谷区道玄坂2-28-1 椎津ビルB1F |
アクセス | 渋谷駅から徒歩5分 |
電話 | 03-6712-7873 |
営業時間 | 【月~金】11:00~14:00、17:00~24:00【土・日・祝】15:00~23:00 |
定休日 | 不定休 |
坪数客数 | 30坪60席 |
客単価 | 3500~4000円 |
運営会社 | 株式会社アムズシーヴィエス |
オープン日 | 2018年8月22日 |
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