都営地下鉄・東京メトロの5路線が乗り入れる、日本屈指のビジネス街・大手町。大手町駅C3出口直結の読売新聞社本社ビル1階に、2018年1月18日、「CAFE STUDIO BAKERY + Ploom TECH(カフェ ステュディオ ベーカリー ウィズ プルーム・テック)」がオープン。運営は、食品輸入やレストラン経営などを手がけるドリームスタジオ(東京都渋谷区、代表:小川光太郎氏)である。
同店の出店は、「朝活がブームだが、大手町には朝活ができる場所がない。早朝から営業するカフェを作ろう」という思いが実った形である。同社代表者が縁あって物件を好条件で取得したことも追い風になった。「大手町は東京駅の近くという好立地。情報の発信や人との交流に適した街ですが、意外と環境が整っていないんです」と事業開発部部長の谷川秀治氏。適度なキャパシティー、早朝8時から22時までの通し営業、Wi-Fiや充電用に使用可能なコンセントなどを備え、朝活などのビジネス需要を意識した。
フードやドリンクは、できる限り自然なものを厳選。「食材はなるべく見に行く」をモットーに生産地に足を運び、納得したものだけを仕入れる。また、既製品や加工品を使わずすべて手作りにこだわるのも信条。ベーカリーカフェ業態なので、パンは店内で酵母を起こすところから発酵、焼成まで丁寧に行う。朝5時半には職人がやってきて、ディナー用のパン焼きまでこなして帰る。ワインは、代表者が自然派ワインの輸入をしている強みを活かして、ヴァン・ナチュール中心にラインナップ。赤、白、ロゼ、泡と豊富に取り揃え、グラス400円~、ボトル4000円~と手ごろに価格を設定。ノンアルコールでも、自然農法の「あきさわ園オレンジジュース」(600円)などを選びこだわりを見せる。コーヒーは、豆のセレクトからマシンの保守まで含め、元住吉の「MUI(ムイ)」にプロデュースを依頼。スペシャルティ品質の豆でコーヒーを提供している。
早朝8時から22時の営業は「ブレックファスト」(8:00~11:00)、「ランチ」(11:00:~17:00)、「ティー」(14:00~17:00)、「ディナー」(17:00~22:00)に分け、これを同店では「4毛作」と呼ぶ。ブレックファストは「モーニングプレート」(1200円)、ランチは「ランチプレート」(1400円)など。ティータイムはデザート3種、ディナーでは「ローストパプリカのマリネ」などの一品料理が400円~、食事は「本日のパスタ」(800円)など。その日焼いたパンの中からセレクトし、「パンの盛り合わせ」(300円)としてワインのおつまみにすすめている。
「内装がモダンすぎて男性が気後れしてしまい、オープンから3日間は8割女性しかいなかったんですよ」と笑う谷川氏。だが、使い勝手がいいこと、どの時間でもきちんとした食事ができることが周知されるのにつれて男女の均衡が取れてきた。親しみやすく体に優しい食べ物を無理のない時間に食べる……都市生活者がまさに今必要としているものがここにある。
店舗データ
店名 | CAFE STUDIO BAKERY + Ploom TECH(カフェ ステュディオ ベーカリー ウィズ プルーム・テック) |
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住所 | 東京都千代田区大手町1-7-1 読売新聞東京本社ビル1F |
アクセス | 東京メトロ大手町駅C3出口直結 |
電話 | 03-6281-9611 |
営業時間 | 8:00~22:00 |
定休日 | 日曜・祝日 |
坪数客数 | 45坪 60席 |
客単価 | 600円(ティー)~2000円(ディナー) |
運営会社 | 株式会社ドリームスタジオ |
オープン日 | 2018年1月18日 |
関連リンク | 株式会社ドリームスタジオ(HP) |
関連リンク | CAFE STUDIO BAKERY + Ploom TECH(HP) |
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