金沢発！ 多業態の飲食店と人気ECショップ「森山ナポリ」を展開するアイエムエムフードサービスが、銀座に「オリーブオイルキッチン」を開業

女性向けアパレルテナントが集まる商業施設、銀座インズ２に、12月16日、「オリーブオイルキッチン 銀座インズ店」が開業した。運営は北陸を中心に多様な業態で店舗展開をするアイエムエムフードサービス（石川県金沢市）で、代表取締役の河村征治氏は、グローバルダイニングで副社長を務めた経歴の持ち主だ。同社は2011年に創業し、現在、全国に直営店を21店舗、職人の手作りによる本格派の冷凍ピザで人気を博す「森山ナポリ」などのネットショップを２店舗運営するほか、飲食店プロデュースも手掛ける飲食企業となっている。

「オリーブオイルキッチン」は、金沢、富山、静岡で展開し、銀座の同店は４店舗目となる。イタリア、スペイン産を中心にセレクトした良質なオリーブオイルを使った料理がウリのカジュアルダイニングだ。「栄養価が高く、昨今の健康志向にマッチすること、さらに輸入による関税がかからないため手軽に入手できることなどが、オリーブオイルに可能性を感じた理由です。オリーブオイルをどのように料理に生かしたらいいかわからないという人も多い。オリーブオイルを使った料理を提供し、オリーブオイルをより身近に感じてもらえれば」と河村氏は業態開発のきっかけを話す。

同店がメインターゲットとするのは、４～10名程度のグループ客。店内に配置しているテーブルは、１テーブルで４～10名が利用可能なくらい広さのあるものを採用している。「飲み会で参加人数が４名、５名…と増えてくると、入店できる店は限られてくる。そんなニーズにこたえるのが当店。２名席をくっつけて多人数に対応することも可能ですが、もともと狭い席を付けただけでは、お客さまは知らず知らずのうちにストレスを感じてしまう。広々としたテーブルで、快適に食事を楽しんでもらえるのが強みです」と河村氏。

料理は、「やみつき！チーズのアヒージョ」（750円）など、使用する油はエキストラバージンオイルのみというアヒージョ４品、パエリアパンでオーダーごとに焼き上げる「魚介たっぷりのパエリア」（2480円）などのパエリア５品など、イタリアンやスパニッシュをベースに、オリーブオイルを生かした約50品がそろう。「石川県産能登豚のプランチャ」（1650円）や「白海老のフリット」（780円）、能登産の生牡蠣（４ピース1400円～、季節により産地・価格は変動）など、北陸地方で多くの店舗を展開していることを生かし、北陸の素材を多く取り入れている商品もラインアップ。「同店を通じて北陸の旬の素材を都内の方々に提案していきたい。逆に、東京で生まれた料理を北陸で紹介し、北陸の人にもよろこんでいただければ」と河村氏。

ピザ、回転寿司、居酒屋、ミクソロジーバー、ベーカリー、カフェなど、多種多様な業態を開発、展開する同社。「さまざまなジャンルに対応できる商品開発力を当社の強みとして、立地に合わせた店づくりがモットーです」と河村氏は話す。本拠地である金沢に加え、北陸新幹線沿線の富山、高崎、東京を中心に店舗展開しているが、今後は都内にも積極的に展開を予定している。2018年は、都内では渋谷に２店舗、丸の内に１店舗、銀座に１店舗の開業を控える同社。また、現在、同社がショップインショップとして運営しているレモネード専門店「レモネード・レモニカ」を都内で仕掛ける予定もあるという。すでにFCで６店舗、直営で1店舗の開業が決まっており、「レモネードブーム」を狙った出店計画が進行中だ。今後、都内でもますます存在感を強めていく同社。金沢で培ったノウハウをいかんなく発揮し、東京の飲食シーンに活気を与えていく存在となっていくはずだ。

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