立ち飲み激戦区、中野北口のなかの五番商店通りに、美味しい魚と日本酒をコンセプトに大阪流サービスマインドを携えた、おしゃれなネオ立ち飲み「ちょい虎」が9月15日オープンした。質の高い鮮魚料理を酒場価格で楽しめる、立ち飲み割烹という新しいポジションをつくっている。運営はスタイリッシュで個室のある本物志向を追求する斬新なラーメン業態、麺匠「竹虎」ブランドを展開するクックマンブラザーズ(東京都新新宿区、代表取締役:原田美奈子氏)。同社会長の原田達氏が行列の絶えない難波の大繁盛店「魚屋ひでぞう立ち飲み店」(運営:ひでぞう(大阪府大阪市、代表取締役:中本雄三氏))に惚れ込み、東京で具現化したものだ。店を仕切るのはひでぞうグループで修行した店長の小松拓巳氏。引き継ぐ屈指の繁盛店DNAと明るい大阪マインドを武器に、気軽で楽しい立ち飲みを盛り上げている。
中野北口駅前から伸びるサンロード東側は老舗からトレンド酒場までが路地、路地に軒を連ねる飲食エリアとして良く知られ、立ち飲みの競合区でもある。名店の誉れ高い立ち飲みから、ワイン専門の立ち飲みや立ち食い鮨まで、そのカテゴリー性も豊である。そんな激戦区で勝負する「ちょい虎」は、難波で知らぬ人がいないと言われるほど人気の、ひでぞうグループのDNAを引き継ぐ。自分が行きたい店をコンセプトに、新鮮で良質な魚を安く提供する立ち飲み業態を中心に、9店鋪を展開する同社。代表の中本氏は魚との関わりも長く、今では仲卸業(浪速鮮魚)も営む魚のプロフェショナルなのだ。店長の小松氏は和食業態を主として修行を積んだ後、ひでぞうで魚の知識とカウンター対応の経験を重ねていたという。そんな折、会長原田氏が「魚屋ひでぞう立ち飲み店」の出店を希望し、友人の中本氏の許可のもと「ちょい虎」として東京に立ち上げることになったのだ。いつしか東京で働く事を視野にいれていた小松氏は迷うことなく新天地でスキルアップのチャンスを決めたという。現在、副店長でもある若き料理人の西川裕斗氏と共に中野の新店を仕切っている。
昭和をそのまま残すディープな路地で、白地に虎が描かれた大きな提灯から放たれる灯りが、鮮やかに際立つ同店。店の奥へと伸びる本格割烹並の存在感あるカウンターに器を並べた棚、升のシャンデリアと創り込んだ空間は、豪華で華やかだ。立ち飲みとは思えない環境は初心者や女子一人でも気軽に入れるようにこだわったという。加えて、和やかな雰囲気を醸し出しているのは、大阪気質の楽しいコミュニケーション力とサービス力の高さである。
美味しい魚をコンセプトしているとあり、カウンタートップのネタケースには、寿司屋のように全国の漁港などから届く豊富で旬の鮮魚のさくが並ぶ。「お刺身盛り合わせ」(3種類680円、5種類980円)をはじめ、その日のおすすめお造りは10種類以上(500円台〜)だ。その季節にはハモやふぐと言った関西らしいこだわりの魚も手頃な価格で並ぶ。「サワラの西京焼き」(580円)や「タコの京山椒焼き」(580円)など関西の和食出身らしい一品も数多い。ほかに「Aランク和牛ローストビーフ」(680円)、「鴨肉ロース煮」(580円)「牛スジの土手煮」(480円)のような肉料理から〆の寿司類まで豊富だ。しかもサラダのドレッシングをはじめ、調味料の多くまでを手作りするように、クオリティへのこだわりは高い。
ドリンクは日本酒をメインに、オンメニューのほかその日おすすめの銘柄を提供するが、唎酒師でもある小松氏の推しはひでぞうで扱いのない日本ワインだ。日本酒はグラス(120cc450円〜。一合650円〜)で日本ワインは赤白合わせ、バイザグラス6種類で480円の均一となる。ほかに、サワー類、本格焼酎などを揃える。
土地勘もない、全く初めての東京に挑戦する小松氏は、大阪気質の気さくなコミュニケーションで店を盛り上げている。まずは地域に密着し、小松氏らしさも反映した愛される店創りを目指しているという。そして、さらに店鋪展開が可能となるように「ちょい虎」ブランドの知名度を高めたいと、将来的な展望を持つ。
店舗データ
店名 | ちょい虎 |
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住所 | 東京都中野区中野5-56-2タニヒロビル |
アクセス | 中央線・東西線 中野駅から徒歩3分 |
電話 | 03-5942-6652 |
営業時間 | 【火~金】17:00〜24:00 【土日祝】16:00〜24:00 |
定休日 | 月曜(月曜が祝日の場合は翌火曜) |
坪数客数 | 12坪・30人 |
客単価 | 2000円〜2500円 |
運営会社 | 株式会社クックマンブラザーズ |
オープン日 | 2017年9月15日 |
関連リンク | 竹虎(HP) |