NYのノリータ地区に1993年にオープンした「CAFE GITANE」。今やSOHOはラグジュアリーブランドや個性的なセレクトショップが集中するファッションエリアだが、倉庫街から変貌を遂げる先駆け期に「CAFE GITANE」は創業し、以来長らく愛されてきた歴史のあるカフェだ。そのため、モデルやファッショニスタはもちろん、NYセレブ、世界一のフォロワー数を持つインスタグラマーまでもが訪れ、店はいつも多くの人で溢れている。現在2号店がリニューアル中だが、年末もしくは年明けにはブルックリンに新生「CAFE GITANE」が誕生予定というが、店はその2店舗以外ない。そんな超人気カフェが8月1日、ついに日本初上陸し、東京・恵比寿に「CAFE GITANE」がオープンする。日本での運営は、GROW OFFICE(東京都港区、代表取締役:川島浩範氏)。代表の川島氏がNYのオーナーと親交が深いことから実現した話である。
同店はカフェでありながら、モロッカンフレンチというジャンルで数多くの人気メニューを打ち出している。なかでも有名なのが「AVOCADO TOAST」(850円)。ライ麦パンの上にペーストのアボカドをたっぷりのせてトーストしてあり、鮮やかなアボカドのグリーンに、トッピングで乗せたチリパウダーの赤が効いたフォトジェニックでインパクトのある一品は同店のアイコン的メニューである。現地ではライ麦パンしか出していないが、日本では米粉パンにも変更可能。また、独自のトッピングアイテムも用意されている。そのほか、「チキンと野菜の全粒粉のクスクス」(1400円・ドリンク&サラダ付)、「フレッシュベジタブルバーガー」(1600円)もモロッカンらしいスパイス使いが特徴的な同店を象徴するメニューで、NY同様の味が日本でも楽しめるのだ。これらに加え、「スパイシーモロッカンオレンジ&スモークツナ」(1200円)や「グリルマグロとグレープフルーツ、オリーブのセビーチェ」(1850円)などの前菜類のほか「ひよこ豆のコロッケ サンバルソース」(700円)や「マテ貝のハーブバター オーブン焼き」(1200円)「クミン、コリアンダーをはさんだイワシのフリット」(950円)といったタパス類と豊富に揃う。デザートには「ココナッツミルクとチアシードのプリン ルバーブソース」(850円)や「アボカドとピスタチオのヨーグルトカサータ」(600円)「抹茶とアボカドのローカーボシフォンケーキ」(900円)など個性的で他店では出会うチャンスがないだろう。
ドリンクで一押しなのが、モロッカンミントティー。水そのものよりも、ミントティーの方が体を冷やしてくれる夏に嬉しい飲み物だとか。アルコールでもミントを多用したモヒートメニューを充実。そのほかワインはオーガニックを中心にラインナップしている。
店内はカウンター、テーブル、ソファー席とで構成し、NY本店のデザインをそのまま持ってくるわけではなく、アートやアンティークでNYのエスプリを感じさせながらも、東京の空気感に馴染むハイセンスな空間を独自に追求している。しかし、ウェイトレスたちの制服は本店同様、アボカド色のグリーンのワンピースを採用。この絶妙なバランス感により「CAFE GITANE」の世界観を東京らしく表現できているのだろう。つねに時代の先端を行く人々が集うことで、時間とともに表情を変えながら少しずつ歴史を重ねてきた「CAFE GITANE」。飲食店というよりも、この店で過ごすこと自体がある種のカルチャーとなっている。そんな場が、ここ東京・恵比寿においても創られることを期待したい。
店舗データ
店名 | CAFE GITANE |
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住所 | 東京都渋谷区恵比寿南1-16-11 ABC WACOビル1F |
アクセス | 山手線・日比谷線 恵比寿駅から徒歩6分 |
電話 | 03-5734-1306 |
営業時間 | 【月~木・日】11:30-24:00 、【金・土】11:30-02:00 |
定休日 | 無休 |
坪数客数 | 46.5坪・60席 |
客単価 | 5000円 |
運営会社 | 株式会社GROW OFFICE |
オープン日 | 2017年8月1日 |