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9店舗9業態が同フロアに立ち並ぶ複合型飲食店「蒲田バル横丁」、5月10日にオープン!

魚+日本酒(西庵)バル横丁では唯一の和食店。新鮮な魚と日本酒が味わえ、少し離れているので落ちつく空間となっている
店内はたくさんの人でにぎわいを見せる。笑顔でハシゴを楽しんでいる姿が印象的だ
串揚げ咲良の「咲良手羽盛り650円」甘辛タレが手羽によく絡みクセになるおすすめの1品。是非食べてみてほしい
スペインバルでは週に2回スペインの民族楽器で演奏して店内をさらに盛り上げてくれる
蒲田バル横丁プロジェクト第1号の個性あふれる素敵なオーナー達。これからの発展がますます楽しみだ

(取材=浜口 恭子)


飲食業界に革命を起こしそうな新しいスタイルのバル横丁が誕生した。スペインのバル文化と日本の横丁を融合させた、その名も「蒲田バル横丁」。施設内の1階、70坪もあるフロアに計9店舗の飲食店がひしめき、そこはまさに「ひとつの街」となっている。蒲田と言えば懐かしの目蒲線を思い出す人もいるだろうが、現在は京浜東北線・池上線・多摩川線の3路線が走り、東口のロータリーと駅ビルも2008年にリニューアルされた。また大手企業が参入したりと、ここ数十年で急成長している。さらに飲食店は近年店舗数が増し、激戦区となりつつある今注目の街だ。

imprise(東京都新宿区、代表取締役:大野博司氏)は、1年半前からこの場所に狙いを定め、物件を探していたと言う。約半年かけてようやく蒲田駅西口から徒歩3分という好立地を見つけた。大野氏は「一番苦労したのはテナント探しでした。同フロアでの店舗経営の為、重視したのは当社と出店者様のビジョンの共有。そして人間性・協調性(自店舗だけが良ければいいではなく、集合体として全体の意識)です。慎重に何度も何度も面談を重ね、そしてようやく9名の個性あふれる素晴らしいオーナー達が集結しました」と語ってくれた。出店店舗は「A」~「I」の全9店舗9業態。店内はお洒落でモダンなバルスタイルとなっている。

A区画は「メキシカンバル タコリブレ」(株式会社GRAND CLASSIC LAND、代表取締役:樋川陽一氏)。こちらは横浜・戸塚・神田で展開する人気店。名物は250gの大山鳥のファイヤーチキン。ボリュームたっぷりのチキンを、自家製サルサとトルティーヤで包んで食べる。その他、皮は小麦を使ったトルティーヤとトウモロコシの粉を使ったエンチラーダ等もある。変わり種ではメキシコの唐辛子ハラペーニョを使った「ハラペーニョのクリームチーズ詰めフライ」(480円)やハラペーニョピクルス等、どちらも辛い中に旨味がありクセになる一品。ドリンクもメキシカンハイボールやテキーラをベースにしたカクテルが豊富。内装や食器類にこだわり空間作りにも抜かりない。大使館も認める本場のメキシコ料理が味わえる。

B区画は「ベトナム Yellow Bamboo」(オーナー:南 雅和氏)。霞が関に本店を持つ同店では、本場のベトナム料理の味を楽しむことができる。忠実に現地の味を再現して提供しており、あえて日本向けにアレンジせず王道を行くと言うこだわりがある。高級素材のカエル料理などもメニューに取り入れている。おすすめは「春巻き」(1本290円)「揚げ春巻き」(490円)、そのほかヌードルも種類をたくさん揃えている。本店よりはメニューが少ないが、それでも充分単品を取り揃えている。青パパイヤのサラダ等はボリュームがあり、満足感がしっかり得られる。ドリンクのハイボールにはライムが添えられており、料理との相性もいい。ドリンクにも工夫が感じられ店の個性が溢れる。スタッフや料理人は皆ベトナム人のため、本場さながらの雰囲気を味わうことができる。

C区画は「中華たこ焼き・小皿料理 ザ・三浦屋」(株式会社ネクストウイング、三浦寿子氏)。たこ焼きと中華を融合させると言う斬新なアイデアで、中華街でも大ヒットした名物中華たこ焼きを売りに蒲田へ進出。粉にこだわって作る「エビチリたこ焼き」(3個360円)「マーボーたこ焼き」(3個360円)「海鮮たこ焼き」(3個300円)はどれも人気。中華風にアレンジを加えたり、研究に研究を重ねて完成させた逸品だ。気軽に食べてもらえるように3個から販売。この他、点心料理も取り揃えている。元・関内の某有名クラブのママ出身の女将は人当たりが良く、初めてでも気軽に一人で立ち寄れそうな居心地の良さを醸す。

D区画は「立ち焼肉 さすらいのカンテキ」(株式会社D&C、田中重久氏)。京都の名店「なり田屋」が本家の店。本部が牛を1頭買いしている。牛肉は、パインを配合したこだわりの肥料で飼育された、国産黒毛和牛A4ランク以上を使用。豚は南国フルーツポークでバナナやフルーツをミックスした肥料を使っており、30倍の旨み成分があると言う。こだわり抜いたその味は牛・豚ともにジューシーで旨味たっぷりで甘味もある。売りは5種盛(精肉+ホルモン)で(2.5人前1,580円・1人前680円)当日のおすすめ部位が出る。つけタレは塩、九条ネギの入ったポン酢、味噌辛味タレ等もある。南国フルーツポークは何も付けずに是非そのまま食べてみてほしい。店舗の設備関係上、炭は使えないが肉の旨味を存分に楽しめる。

E区画は「肉バル MeatsEater」(オーナー:馬場一明氏)。アメリカンダイナーと焼肉屋で修業したオーナーは肉への熱い情熱がある。同店の名物は「USブラックアンガス牛 トマホークステーキ」(1人前1200円)。全長50㎝、重さ1.5kgの骨付きリブロースを、焼き時間を決め提供。グリルで30分じっくり焼き上げる事で、外はカリカリ、中はジューシーに仕上がる。100g単位でシェアしてくれるために、大人数じゃなくとも極上の肉がリーズナブルな価格で味わえる。また、ランチのグルメバーガーもバンズは峰谷パン、オリジナルパテ、ソースはアメリカンとハワイアンの2種類等のこだわり。その他アペタイザーも揃える。思い切り「肉」を堪能したい時には満足できる。

F区画は「串揚げ 咲良」(株式会社SAKURA、代表取締役:鈴木慎也氏)。串揚げを関東により広めたいと関東風にアレンジ。油は良質なものを使用し衣も薄衣にしている。串揚げに最も重要なソースは、ウスターほか数種類を独自にブレンドしたオリジナルを作り提供。自家製ソースが串揚げをさっぱりと食べさせてくれる。名物は「咲良手羽盛り」(650円)。小ぶりの手羽に甘辛タレが絡み、衣はパリッと中は柔らかく絶品。おすすめの串揚げは、関東の漬け生姜や蓮根など。そのほか変わり種で、名古屋風ささみ味噌カツなどがある。(110円~180円)。油にこだわっている串揚げは胃袋への負担が少なく、いくらでも食べられる。おつまみや単品も揃えており、今後も増える予定。ドリンクは各種サワーや咲良ハイボールという度数が高めのお酒もある。低価格で気軽に楽しめそうだ。

G区画は「オーガニック/野菜 blesseath」(株式会社エスイーダイニング、代表取締役:西林悦理氏)。6農家と専属契約しており、野菜や果物は無農薬にこだわった「健康」がテーマの店。オーナーは野菜ソムリエでスタッフも栄養素の知識があり、栄養アドバイスや客の体調に合わせた料理を勧めてくれる。料理はイタリアンがベース。野菜が中心なので罪悪感なく食べられる。売りの「チケッティ」(2個550円)はバケットの上に旬の野菜をのせたおつまみ。カロリーより栄養素に視点を置いており、鶏肉よりもビタミンが豊富な豚肉や牛肉の料理も提供している。ドリンクは無農薬の生絞りレモンサワーや濃厚スムージー(2種類)もある。是非気軽に健康相談をしてみては。

H区画は「スペインバル JAMOM JAMOM」(オーナー:David Gracia氏)。共同経営という2人のオーナーは、お祭りでスペイン料理のパエリア屋を出店していたり、普段はバンドを組んで演奏している。お店でも週に2回、ギターとBANDURRIA(バンドリア)というスペインの民族楽器で演奏して場を盛り上げてくれる。おすすめは生ハム2種類。ハモンセラーノとイベリコ(ハーフ1,000円)、パエリアやピンチョモルノスパイシーチキン(600円)などがある。ドリンクはスペインワイン(赤・白)、シェリー酒など、どれも料理に合わせチョイスしている。スペイン人の気さくなオーナーたちが周りの雰囲気を和ませてくれるアットホームな店。

I区画は「魚+日本酒 西庵」(TotalFoodSarviceQueenBee、代表:西井亮弘氏)。川崎大師に本店を持つこちらのお店は、北海道・佐島・築地・伊藤・神奈川等、全国から新鮮な旬の魚介を直送している。おすすめの「まぐろ舟盛り」(680円)は、升に溢れんばがりのマグロがたっぷり。脂がのっていて新鮮なマグロをこの価格で食べられるのはかなりお得だろう。また醤油も酸化しないよう真空容器を使うなどの気配り。「はまぐり蒸し」(580円)は大振りで肉厚。出汁もほど良い塩加減で優しい味つけなのでスープまで飲みほしてしまう。単品料理も豊富でどれも日本酒に合いそうだ。日本酒も黒龍等の名酒を取りそろえているので日本酒好きには嬉しい。

空間プロデューサーでもあるimpriseの大野氏は、横丁独特の昭和感ではなく、あえてスタイリッシュでモダンな女性でも一人で入りやすい雰囲気の内装に仕上げた。「何事にも定番にはとらわれたくない」と言う大野氏の独創性を感じる。また、気軽に店内でハシゴ酒を楽しんでもらえるように、ビールとハイボールの値段は共通にし、500円以下のメニューを5品以上全店舗取り入れている。そして食事はそのお店の雰囲気で料理を味わってもらいたいと、同フロア内でも出前は禁止。

大野氏の狙いは、バルからバルへ気軽にハシゴが出来る本場スペインのバル形式と、温かみがあり地元の人が仲良く集える横丁の雰囲気。それが1つの場所で1体化したまさに「町内会」の様な空間を造りたいという想いだ。そして「地域活性化へもつながれば」と語ってくれた。大野氏の「バル横丁プロジェクト」は始動したばかり。第1号の蒲田から6月に2号店の赤坂、夏は江の島、京都のオープンを控えている。バル文化が日本にも根付くのはそう遠くないかもしれない。大野氏の熱い想いは地域活性化への追い風となるであろう。取材時はオープン10日目にして毎日300名が来店していると言う。(1人あたり3~4件ハシゴしているそうで、述べ1,000名/日の大盛況)にぎわいを見せそうなこの街から今後も目が離せない。(ランチ営業は6月5日よりスタート)

蒲田バル横丁出店店舗

オーガニック/野菜 blesseath
電話番号:03-6715-7271
客単価:2700円
席数:カウンター10席/テーブル10席、坪数5.1坪

立ち焼肉 さすらいのカンテキ
電話番号:070-4444-8907
客単価:1500円
席数21席、坪数5.3坪

肉バル MeatsEater
電話番号:03-6428-6670
客単価:2500円
席数:カウンター13席/テーブル6席、坪数5.2坪

メキシカン TacoLibre(タコリブレ)
電話番号:03-6428-6899
客単価:2500円
席数:カウンター6席/テーブル17席、坪数6.3坪

中華たこ焼き/小皿料理 ザ・三浦屋
電話番号:03-6424-5857
客単価:2000円
席数/カウンター12席/テーブル6席、坪数4.3坪

串揚げ 咲良
電話番号:03-6715-8200
客単価:1500円
席数20席、坪数5.8坪

ベトナム Yellow Bamboo
電話番号:03-6715-8502
客単価:1500円
席数:カウンター10席・テーブル8席、坪数4.5坪

魚+日本酒 西庵
電話番号:なし
客単価:1000円~1500円
席数11席、坪数3.5坪

スペインバル JAMON JAMON
電話番号:なし
客単価:1500円
席数:立ち飲み15席、坪数4.9坪

店舗データ

店名 蒲田バル横丁
住所 東京都大田区西蒲田7-4-3 カーサ蒲田1階

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アクセス 各線蒲田駅から徒歩3分
営業時間 【月〜金】ランチ11:30〜13:30、ディナー16:00〜23:30【土】12:00〜23:30【日】12:00〜22:00
定休日 未定
運営会社 株式会社imprise
オープン日 2017年5月10日
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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