4月1日、広尾駅から恵比寿方面に抜ける商店街に、森の中にある別荘をコンセプトにした一軒家イタリアンレストラン「Foresta(フォレスタ)」がオープンした。経営は、マーベリックス(東京都中央区、代表取締役 篠崎知幸氏)。代表の篠崎氏は、六本木・麻布十番界隈でヒットを飛ばすLIVE CREATEの卒業生だ。同社2店舗目となる「Foresta」は、恵比寿の1号店「Porto Bello(ポルト ベッロ)」の受け皿となる店舗として広尾に出店。1号店も軌道に乗り、連日予約をお断りせざるを得ない状況が続いたためだという。イタリアンを軸にしながらも、1号店と差別化を図ったメニュー構成で2店舗間での相乗効果にも期待する。
メニューは、“真空低温調理法によるメイン料理”と“もち麦のリゾット”が2大看板。女性客をターゲットに据え、広尾という立地特性に合わせた美容と健康に意識の高いメニューにスポットを当てた。例えば、「美桜鶏モモ肉と新玉葱のロースト」(1780円)は、美桜鶏をローズマリーなどの香草と合わせてマリネし、真空低温調理法できっちりと芯まで火を入れ、ふんわり柔らかくジューシーな食感に仕上げた一品。美桜鶏とは、「健康な鶏こそ、食べて美味しい」というコンセプトのもと、鶏の健康を第一に考えて生み出されたオリジナルブランド鶏のこと。ほんのり桜色の肉質で、風味豊かなしっかりとした濃い味わいが特徴だ。「素材の持つ力を存分に引き出すために、低温調理だけでなく素材に合わせた調理法を付け加えて仕上げています。また付け合わせの野菜は季節毎に変えて、日本特有の四季を感じてもらうようにしています」と料理長の山岸優也氏。ピッツァのマルゲリータをリゾットに昇華させた「フルーツトマトとパールモッツァレラのチーズリゾット バジル風味」(1380円)は、口の中でプチッと弾けるもち麦の食感も楽しめ、早くも美容と健康の意識が高い女性客の心を掴んでいる。
ドリンクは、1号店同様にソムリエの有ケ谷祐氏がセレクト。ワインはイタリアを中心に、様々な国のワインを用意する。グラスは赤白各3種をALL800円、ボトルは赤白各10種をALL3980円で揃え、価格による先入観ではなく味わいで選んでもらえるように工夫する。また、有ケ谷氏がプロデュースするオリジナルの「自家製リキュール」(各種700円)も1号店同様にラインナップ。「ダージリンのワインカクテル」などの定番メニューに加え、取材時には「桜のジントニック」(4月末までの提供)を用意。今後はハーブを使った「初夏のジントニック」を提供予定だという。香りや味わいだけでなく、見た目からも季節感を味わわせる狙いだ。
森に佇む別荘をイメージした空間は、ターゲットとする女性目線に立ち、居心地の良さを追求してスタッフ全員でDIYしたという。代表の篠崎氏が気に入っている場所は、2階窓際のテーブル席。壁際に本が並び、まるで書斎のようなゆったりした時間が流れる落ち着いた雰囲気だ。「カジュアルな店が少なくアッパーな高級店が多い広尾の街で、必要とされ長く愛される店づくりをじっくりと取り組んで行きます」と篠崎氏。自分たちのやりたいこととその街の人々が必要としていることを探りながら、しっかりとコンセプトメイキングした力のある店づくりを行っていく同社。異端児を社名に掲げたマーベリックスたちの挑戦はまだまだ続く。
店舗データ
店名 | Foresta(フォレスタ) |
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住所 | 東京都渋谷区広尾5-19-6 |
アクセス | 東京メトロ 日比谷線 広尾駅2番出口より徒歩3分 |
電話 | 03-6450-3191 |
営業時間 | ランチ 11:30〜15:00(LO14:30)、ディナー 17:30~23:00(LO22:00) |
定休日 | 月曜日 |
坪数客数 | 17坪・32席 |
客単価 | ランチ 1000円、ディナー 5000円 |
運営会社 | マーベリックス株式会社 |
オープン日 | 2017年4月1日 |
関連リンク | Foresta(FB) |
関連ページ | Porto Bello(記事) |