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串揚げ × カジュアル割烹「串処 小林」が5月23日、茅場町にオープン

引き戸にのれんがかかったファサードは、思わず立ち寄りたくなる開放感溢れる雰囲気だ
一人でも気軽に立ち寄れるカウンターメインのつくり。揚げたての串が1本ずつ供される。
旬の食材を串揚げにした5本。「天使の海老」や「サーモン黒ごま揚げ とびっこタルタルソース」など、独創的な一本が並ぶ
「衣着揚々コース」(2700円)の〆に登場する「松坂豚カツ」。千切りキャベツたっぷりの白飯の上にのせて、煮込みをかけて食べる
Beginning clue代表取締役 小林翔氏(右)とスタッフのみなさん

(取材=望月 みかこ)


証券会社や大手企業の本社が周辺に数多く立地し、単身世帯などの住宅も増えつつある茅場町。地下鉄日比谷線と東西線が乗り入れ、東京駅へは徒歩圏内とあり、近年人気が高まるエリアの一つだ。この茅場町駅の出口からすぐ、間口の広い入り口にのれんを下げた「串処 小林」がある。5月23日にオープンして以来、すでに常連客で席が埋まる注目の串揚げ割烹だ。経営は、秋葉原でラーメン店を経営するBeginning clue(東京都千代田区、代表取締役 小林翔氏)。同社が2号店出店にあたり選んだパートナーは、「牡蠣入レ時」「スエヒロガリ」「シェルマン」「つねまつ久蔵商店」「ワヰン酒場」など個性的な繁盛店を展開しているFOOD ARCHITECT LAB(東京都港区西麻布 代表取締役 鈴木悠太氏。以下、フードアーキテクトラボ)。同社が、変わりつつある茅場町のニーズをいち早くつかみ、”串揚げ×カジュアル割烹”の業態を提供した。

この業態はフードアーキテクトラボが串揚げ×カジュアル割烹業態「#e6b422(こがね)」として展開する予定だった業態を前倒しするかたちでライセンス店として提供。同社としても、7月オープン予定の「肉割烹-東北美人」、8月オープン予定の「渋谷 牡蠣入レ時」(ライセンス店)と続き、年内に本店となる「#e6b422(こがね)」の出店を予定している。

同店の最大の魅力は、そのメニューはクオリティの高さと独創性だ。なかでも懐石料理のように仕立てた「衣着揚々コース」(2700円)は、もっとも同店らしさが表現されたメニューだ。「本日の酒のあて」にはじまり、「先付」、「向付」ときて、稚鮎やきす、金針菜など旬の串揚げ5本がメインとして供される。さらに続く「〆の一本」には、大きな豚カツ串が出てくる。一つ目はシンプルに塩レモンで、二つ目、三つ目はキャベツをのせた白飯に、どて煮をかけて食べる。一品一品遊び心があり、最後までお客を飽かず楽しませる。自家製のパン粉や粉は、食材によってブレンドを変えているため、さくっとしつこくない仕上がりだ。グルテンフリー志向の一人で訪れる女性客も増えているという。コース以外にも串揚げは一本から注文ができる。「長芋磯辺揚げ」(150円)、「牡蠣の春巻き」「蛸のクスクス揚げ パクチー」「フォアグラ」(各350円)など、他では味わえないクオリティの高い創作串揚げをリーズナブルな価格で楽しめる。

ドリンクは、串揚げに野菜を使ったライトなものを合わせて提案。定番のハイボール(400円)や日本酒(880円〜)を揃えながら、野菜を使ったオリジナルのものを打ち出す。自家製の「野菜のサングリア」(赤・白 各650円)、「生姜を効かせたキティ」(650円)、「緑ハイ 青汁と抹茶」「自家製塩レモンハイボール」(各600円)などがメニューに並ぶ。

内装は居抜きをうまく活かし、モダンな和の雰囲気に仕上げられている。厨房を囲む11席のカウンターと4席のテーブルが一つ置かれるだけの贅沢な空間だ。全面扉を開けて放てるファサードは開放感に溢れ一人客でも気兼ねなく立ち寄れる。

ラーメン店の経営から、2号店で大きく舵を切った小林氏。「これまでの接客の仕方とはかなり違うので、大変なところもありますが、ラーメン店だけではなく、今後はこういったアルコールを扱うお店をどんどんやっていきたいですね」と語る。小林氏とフードアーキテクトラボのこれからの展開に期待が高まる。

店舗データ

店名 串処 小林
住所 東京都中央区日本橋茅場町2-16-8 1F

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アクセス 東京メトロ日比谷線・東西線 茅場町駅より徒歩1分
電話 03-6661-7959
営業時間 16:30〜23:30
定休日 日曜日
坪数客数 7坪・15席
客単価 4500円
運営会社 Beginning clue(ビギニングクルー)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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